2016-12-29

ボク、耳の手術を受けられる

みなさん、こんにちは、ボクです。





ボクは今、洋行帰りで日本にいます。
洋行帰りですので、見ること聞くことがとても新鮮です。





一時帰国の恒例。
日本に帰ったら、毎回、落語に行きます。

しかもほぼ毎回、ざこばが出ています。そういうわけで日本でなかなか会えないお友達もいるのに、ざこばは、毎回、見ています。


ボクはフランスで最近、米朝落語を聞いて、いとこい漫才を聞いていたので、日本で生の落語が聞けて嬉しうございます。





それからボクは、日本で耳の裏の手術を受けました。
まず、プー族専用テーラーに行って、ボクの耳に似合う色の生地を選びました。
それからプー族専用病院に行って、ボクは手術を受けられました。
全身麻酔でした。ボクはもう全身麻酔を伴う手術は何回も受けたことがあるのですが、毎回やっぱりちょっと怖いです。目が覚めると、心配そうなプー子ちゃんの顔が見えました。手術は成功でした。ボクの耳は、今、とても綺麗な茶色です。新しい耳の写真は、また次回。


昨日は、術後の回復のために、出町柳のふたばに行って、豆餅を食べました。それから湯治をしました。行きたかった温泉は定休日だったので、別の温泉に行きました。人間用の露天風呂は、まあまあだったそうですが、プー族用の男風呂は広くて、ボクはゆっくりお湯をたのしみました。雨とも雪ともつかないものがお湯ににじんで、椿の花が少し咲いていました。


帰りにおばあちゃんのお家に寄りました。
豆餅を渡すだけだったので、ちょっとだけだったけど、おじいちゃんとおばあちゃんに会えて、ボクは嬉しかったです。これから年末にかけて、ボクは、いい子ですから、お部屋をお掃除します。いい子ですから。みなさん、よいお年を。


2016-12-18

ボクと今年のマルシェドノエル

こんにちは、ボクです。





毎日霧の、ストラスブール。


ブリュッセルよりうんと寒くて、最近は最高気温が1度とか2度とかです。










今年のマルシェドノエルも
多くの人出が予想されていましたが、
ボクは、まだヒトデを見ていません。

ストラスブールのマルシェドノエルはとても有名で
ヨオロッパ中から人が集まっています。
日本人はちょっと少ないけど、中国人はとてもよく見かける。



ストラスブールの、2016年のマルシェドノエルをご紹介しましょう。






クレベール広場に立っている、フランスで一番大きいクリスマスツリー。


だけど、本当かなあ。どうやって測ったんだろう。何人の人が肩車をしたのかなあ。











そしてこちらが、毎回お化けのような、大聖堂。何回見ても、びっくりする大きさです。


この大聖堂の前の道に、ボクたちの大好きなお菓子屋さん、クリスチャンがある。今年のブッシュドノエルも、クリスチャンのブッシュドノエルでした。



大聖堂の前にはこういう小屋が建っていて、クリスマス用品やホットワインが買えます。


ボクは、シュトーレンを買ってもらいました。おいしいシュトーレンだった。ボクは少しずつ食べて、毎日の楽しみにしていたのに、ブリュッセルに行っているあいだにピエールおじさんが全部食べてしまった。

ひどい!!




ストラスブールのマルシェドノエルのいいところは、中心街のあちこちに、こういう小屋が建っていて、どこに行ってもマルシェが続いている感じがすることだ。

ボルドーやトゥールーズでは、街のごく一部だけにマルシェがあった。
おかげでストラスブールはちょっと、暖かい感じがする。

とはいえ厳戒態勢は続いている。マルシェドノエルの始まる少し前に、ストラスブールではテロの計画をしていた人たちが捕まったらしい。それでマルシェも、予定通り開催するかどうか、もめたそうだ。結局、今年も時期を短縮して開催することになった。

ストラスブールの中心街は島(伊勢志摩じゃないよ)になっているので、中心街へ行く橋はすべて車は通行禁止で、警官がうようよいる。観光客でも、カバンの中身を見せて、ときにはコートの中まで見せなきゃいけない。ボクは少し面倒臭いなあと思うし、とくにこういう警官とか兵士は、こっちは何も悪いことをしていなくても、見るのを憚られる連中なので、居心地がよくないとお感じになるけれども、一方では、そこまでしてくれるとちょっと安心だなあ、という気がする。






明日から日本です。
ボクは、おいしいマドレーヌをお土産にもって帰ろうと思っていたのだけど、マドレーヌやさんは長蛇の列で、人間がお店の外までずっと並んでいて、全然列が動かなかったので、諦めた。人間は意地悪で、ボクに横入りをさせてくれなかった。

けれどもマドレーヌを持って帰ろうと思ったボクの真心は本物で、ボクはお優しいので、日本に帰ったら、マドレーヌのお礼に、おいしい日本のお菓子がもらえたらいいなと思う。

2016-12-14

プー子たち、ブリュッセルに行く

こんばんは
先週末、プー子たちは、ブリュッセルに行った。





ブリュッセルはストラスブールより北だけど、海に近いので、ストラスブールより暖かかった。












グランプラスの
巨大クリスマスツリー


























ベルギーは、フランス語圏とフランドル語圏とドイツ語圏があって、
ブリュッセルはフランス語圏だ。
だからフランス語が通じるし、町の人も普通にフランス語をしゃべっている。
そういうわけで、ブリュッセルなんて、ほとんどフランスだろうと思っていた。




ところがどっこい
どこがどうとはいえないけど、街並みとか、色々と、違うもんだ。


繊細なプー子は、フランスにいるのとはどこか違う、ちょっとした緊張感も感じた。陸続きでやってきたのに、言葉は通じるのに、どことなく外国な感じ。ヨーロッパって、こういうところなんだなあ、と改めて思った。






この旅の目的は、ベルギーのワッフルを食べることだ。
ベルギーといえばワッフル!


なんでも事前調査によると、ベルギーには二種類のワッフルがあるらしい。
ひとつは、リエージュワッフル。これは、マネケンのワッフルみたいな感じ。
もうひとつは、ブリュッセルワッフル。長方形で、軽い食感らしい。
上にフルーツやクリームをかけて食べるタイプ。

どちらも食べなければ! 


というわけでプー子たちは
数々の至難を乗り越えてワッフル屋さんに行った、のであーる。

まずは、ブリュッセルに敬意を払って、ブリュッセルワッフルから食べた。
町で評判の、とあるワッフル屋に行って食べた。
トッピングは迷ったけど、ワッフルの味がわかりやすいように、シンプルに粉砂糖だけで食べた。お店で出来立てをテイクアウトして、いざ、実食!(写真を撮るのを忘れた)

一口食べて見ると、本当に軽い!
想像以上に軽い口当たり!
ここまで軽いとは...  
おぬし、もしや...

もなか?

そうだ、もなかの皮に、ちょっとだけ小麦粉を増やした感じだ。
したがって味は、ほとんど、粉砂糖の味...
これが、ブリュッセルの 評判ワッフル ...?

こりゃ豪華なトッピングが必要なのも納得だ。
でも、トッピングをすると、そもそもあってないようなワッフル自体の味は完全にかき消されるだろう。ああ、まさに最中の皮... 最中も、皮だけでは食べないもんね。

プー子、ブリュッセルワッフルはちょっと苦手かもしれない。
ちなみにこのブリュッセルワッフルは、最中の皮のくせに2.9ユーロした。そしてこの2.9を、お店の人は、Deux euros nonanteと言った。フランスでは、90は、4かける20たす10という。ベルギーでは、同じフランス語だけど、90という言葉があるのだ。ふーん。



そこで、気を取り直して、もうひとつ別の評判のワッフル屋さんで、今度は、リエージュワッフル!
こちらは生地自体に蜜が塗り込んである。
プレーン味にしようかと思ったけど、またハズレをひきたくなかったので、りんごを練りこんだタタン味にした。出来立て熱々。

いい香りがぷーん
ああ、たまりません。では、実食!(こっちも写真忘れました)

一口食べて、うーん、おいしい!
おいしい! けど... この味は...

マネケン?

大阪駅のマネケンと、ほぼ同じレベルで美味しかった。
もしかしたらマネケンの方がちょっと上かも。

あれれ。
リエージュワッフルは、ブリュッセルワッフルよりプー子のお口にあっていたけど...
マネケンって日本にあるくせにベルギーとほぼ同じレベルの味のワッフルを作っていたんだ。実はとってもレベルが高かったんだ、と学びました。
日本に帰って、マネケン食べよっと。







ここからは、グランプラス360度パノラマ。
まずは市役所(とお兄ちゃん)


市役所向かいの王の家 (とお兄ちゃん)



市役所向かって左手(とお兄ちゃん)


 市役所向かって右手(とお兄ちゃん)




帰ってきて、ストラスブールは、やっぱり寒い!

2016-11-27

ボクとオホホのマドレーヌ

こんばんは、ボクです。
このところのストラスブールは、すっかり晩秋で、毎日どんよりした天気だ。


こういうお天気が、3月ぐらいまで続くから、ちょっとボクは、滅入っていらっしゃる。

青空が見たい!


それで最近は、薄曇りの日には、一生懸命、雲から青空が透けて見えるところを探している。





一昨日から、マルシェドノエルが始まった。ボクはあんまり興味がなかったのだけども、いざ始まってみると、心が躍る。


ホットワインの匂いが鼻をついたり、小屋の温かな感じがしたり、悪くない。なんだか、トロッコに乗って一人で遠いところまで行ってしまって日が沈んで途方にくれたけれどもようやく人里に帰って来れたような、そんな人のそばにいる安心な感じがする。





やっぱりマルシェドノエルがこの辺で発達したのは、曇り空ばっかりで、夜も長くて、光が足りないからじゃないかなあ。電飾の光で、ちょっとでも気分を明るくしようという積りなんだ。



うちはどうかというと、もみの木の飾りを買って来た。本物のもみの木が使ってあって、シナモンとか色々くっついている。

プー子ちゃんは、もみの木の歌をドイツ語で歌っていた。ボクは、イタリア語のジェスチャアで歌った。

オータンネンバウムー 
オータンネンバウムー
バウムクーヘンがたーべたーい




それから、例のマドレーヌを食べた。
Au fond du jardinという店のマドレーヌだ。この店のマドレーヌは有名で、世界中に配送しているらしい。フランスにあるけど、とってもブリティッシュな雰囲気を売りにしているお店です。

ちょうど何日か前に、ピエールおじさんが、よくわからない試験に合格した。そこでボクたちは、これ幸いと、合格のお祝いにAu fond du jardinのマドレーヌを食べようと提案した。

ところがピエールおじさんは、空気が読めないから、マドレーヌがあんまり好きじゃないと言った。そんなことは、宇宙の法則に反している!

仕方がないので、ボクたちは、ピエールおじさん抜きで、マドレーヌを食べに行った。でもプー族は心優しいから、ちゃんと、名目は、ピエールおじさんのなんとか試験のお祝いなんとかのためだ。

お店の開店時間はきわめて短い。
あっちも強気の商売だから、こっちも強気の負けん気のプー気で行った。

お店は、アガサクリスティのコメディーに出てくるような、イギリスのお家みたいだった。デコレーションがとっても綺麗で、ボクは、ここでお茶をすると思うと、ワクワクした。

ところがどっこい、お茶は、午後のほんのちょっとの時間しかやっていないんだそうだ。どこまでも強気だ!仕方ないので、今回は、マドレーヌをお持ち帰りにすることにした。





それがこちらのマドレーヌ
と、プー子ちゃん(自撮り)
左のは、中にチェリーみたいなフィリングが入っていて、チョコレートとよくマッチした。右のはバラとお茶のマドレーヌで、とても美味だった。

他にも、バラのマドレーヌと、白檀の匂いのするマドレーヌも食べた。どれも見た目がとてもゴージャスで、味は個性派だった。ボクは、バラのマドレーヌとチェリーチョコのマドレーヌが気に入った。



これはこれは、かなりいいお店を見つけたのかもしれない!
本当は、マドレーヌを3つぐらい買うつもりだったのだけど、お店の人が5日ぐらいは日持ちしますよと言ったので、4つ買ったのだ。だけど翌朝には4つ全部食べちゃった!


ここのマドレーヌを食べていると、なんだか、オホホと笑ってお紅茶を飲みたくなる。オホホ オホホ


マドレーヌの種類は季節によって変わるらしいので、またすぐにでも行こうと思う。


2016-11-19

8歳のプー子

こんばんは、
女性の憧れるメイクナンバー1のプー子です。





プー子は先週、8歳になった。
Acht Jahrenといえば、もう大人も大人で、自立した感じがする。

お誕生日には、ビーフシチューを食べた。
ケーキも食べた。シャンペンも飲んだのであーる。

実はプー子の10日前がピエールおじさんのお誕生日だったので、
ピエールおじさんのお誕生日ケーキはMulthauptで買って、
プー子のお誕生日ケーキはクリスチャンで買うことにした。
最近、プー子にとって、おいしいケーキ屋さんといえば、この二つなのだ。
Multhauptのはエキゾチックフルーツのタルトで
プー子のはスポンジをミルフィーユみたいに重ねた木苺のケーキと
フォレ・ノワールだった。どっちもとても美味じゃった。

そしたらケンジローさんが、日仏大学会館の近くにも
おいしいケーキ屋さんがあると教えてくだすった。
プー子はそのケーキ屋さんをとても試してみたくなった。
でも最近ケーキばっかり食べているから
太っちゃいけないので、とりあえずマカロンを買って食べた。
オレンジとシナモンのマカロン、クエッチュのマカロン、ヴァニラマカロン...
変わり種でフォレ・ノワールのマカロンというのが、なんとも美味しかった。
マカロンって、軽くって、いくらでも食べられちゃうのが不思議。
食べているあいだ、ちょっとロココ調な気分になるのも不思議。
フラゴナールの絵の登場人物になったみたい。
お菓子って、ああ幸せ...

すると今度は風の噂で、
ストラスブールには、世界的に有名なマドレーヌのティールームがあると聞いた。
大聖堂の隣にあるイングリッシュティールームだそうだ。
ちょっとホームページを見てみると、宝石みたいなマドレーヌがいっぱい!
最近ケーキを食べ過ぎているけど、
マドレーヌなら小さいお菓子だし、体重は、ダイジョーブダイジョーブ
早速、週明けに行こうと思います。





















あと、今はクルミが季節で、美味しい。
朝ごはんに、トーストしたパンにバターを塗って、
クルミをのせて、ハチミツをかけて食べるのが、とおってもお気に入りです。
クルミを食べるとグルノーブルを思い出す。行ったことないけど。
カオリさん、お元気かなー。

11月2週目には、雪も降った。
たぶん北海道と同じぐらいのタイミングだと思った。
北海道の皆さんも、お元気かなー。


8歳になったので、食べ物のことばかり書いてみた。
これから、ストラスブールはクリスマスマーケットが登場します。

2016-10-12

プー子の悩み

どうも。
女性のなりたい顔ナンバーワンのプー子です。


最近、プー子は困っている。

土曜日のマルシェ(市場)だ。
ストラスブール近郊の農家さんたちが集まって開くマルシェで、
プー子たちは、いつも、そこで一週間分の野菜を買いだめる。

本当にプー子たちが食べたい野菜の条件は
・ビオ(無農薬)
・地元

けれどもストラスブールには、なかなかそういうマルシェが少ない。
ビオのお店に行けばあるけど、ビオのお店のは、ちょっと高すぎる。
マルシェは安いし、生産者から直接買ってる感じがいい。

プー子たちの行く土曜のマルシェには、二軒ほど、ビオの農家さんが来ている。
一軒は、えらい小綺麗で、市場っぽくないので、プー子は買わない。
もう一軒は、去年ときどき買っていた。でも、種類が少ないので、行かなくなった。

そうしてこの1年、ほとんどの場合は、ビオじゃないけど地元で、種類がたくさんあって、家族経営の農家さんから野菜を買っていた。ここのご家族とプー子はすっかり顔見知りになった。ついでにいうと、ここの娘さんは、オナベさんの奥さんの愛ちゃんに似ている。だから余計に親近感があった。



ところが、つい3週間ほど前のこと。

プー子がいつものようにマルシェに行くと、愛ちゃん農家のスタンドにはたいそうな行列ができていた。ここはいつも並んで買わなきゃいけないけど、この日はいつもに増して多かった。この日、プー子は急いでいた。

そして、ふと向かいのビオの農家さんを見た。あの、野菜の種類が少ないので行かなくなった農家だ。あれ、あれれ... よく見ると、この農家、種類がめっちゃ増えてる!

前は5種類ぐらいしかなかったのに、今や、愛ちゃん農家に負けず劣らずのバラエティー豊富さ。そしてビオ!おまけに並んでいる人が少ない。


急いでいるから今週だけ、と思って、その日、プー子はビオ農家で買い物した。
ちょっと愛ちゃん農家を裏切った気がした。


その週の野菜は、やっぱり美味しかった。
愛ちゃん農家の野菜もおいしいけど、ビオ農家の野菜も、同じくらい美味しかった。
うーむ...

その翌週、また愛ちゃん農家には人が並んでいた。とりたてて多いわけじゃないけど、まあ人が並んでいた。その向かいのビオ農家は、2人しか並んでいなかった。
...プー子はまた、ビオ農家で野菜を買った。
なるべく、愛ちゃん農家のみなさんに見られないようにして、野菜を買った。でもプー子は可愛いから、愛ちゃん農家のみなさんは、プー子に気づいていたかもしれない。


土曜のマルシェで、プー子はいつも、野菜→きのこ→ジュース→乳製品、の順でスタンドを巡る。乳製品のスタンドは、ヨーグルトと卵を買うので、いつも一番最後。その乳製品スタンドは、愛ちゃん農家のスタンドのお隣だ。乳製品スタンドにも列ができることがあるけど、その列が長いときは、愛ちゃん農家のみなさんから丸見えのところで並ばなければならない。買い物カゴから、ネギとかはみ出している状態で、乳製品スタンドに並んでいたら、プー子が他のところで野菜買ってるのがばれちゃう!

ああー、プー子、愛ちゃんを裏切っている気分!!
でもあっちはビオなのよ、待ち時間が少ないのよう

こういうとき、スーパーだったら、楽なのになあ

来週は、そろそろ愛ちゃん農家で買おうかと思っているんだけども、どうかなあ
実際に愛ちゃん農家の長い列と、ビオ農家の短い列をみたら、またビオ農家に行っちゃうかもー



2016-10-09

ボクとお隣のシジュウカラ氏

こんにちは、ボクです。

ストラスブール大学でノーベル賞受賞者が出た。
ボクはノーベル賞は毎年辞退しているので、ボクではないのだけれども、ストラスブールでノーベル賞といえばプーちゃん、と考えた記者の人たちが家に押しかけてくるかもしれないと思った。

そこでボクは、家の前に塩を巻いたり、インタビューの練習をしたりした。
けれども記者は来なかった。ちぇ。






お隣の家の軒下に、一ヶ月ぐらいまえからシジュウカラ氏が住み着いている。
つい何ヶ月か前に、ジョウビタキ氏が住んでいたところだ。ジョウビタキ氏はいつのまにか引越していって、今はシジュウカラ氏ファミリーの住処というわけだ。
朝方から昼間にかけて、シジュウカラ氏の鳴き声がよく聞こえる。




二羽も!!



ボクは、お隣さんがうらやましい。
ボクだって、 小鳥たちに、近くに住んでほしい。
朝起きて、「おはようシジュウカラさん」
お茶を飲みながら、「こんにちはアオガラちゃん」
深呼吸をして、「これはこれはジョウビタキ氏」
と、言いたい。


ボクんちは軒下がないので、壁に穴を開けようと思っている。

2016-09-27

プー子、ドイツ語講座2年生

爽やかな秋の匂いのする9月27日、
この良き日、プー子たちはフランスに来てまる7年を終えました。
今日から8年目に突入です。

プー子は今日から、ヨオロッパ市民大学のドイツ語講座2年生!
ヨオロッパ市民大学というのは、ストラスブールにある巨大なカルチャーセンターで、プー子はそこで去年からドイツ語を習っているのであーる。

去年、初級コース前半を教えてくだすった先生が、別の曜日に初級コース後半も教えていらっさるので、プー子は、今年も同じ先生につくことにした。プー子は去年とても優秀な生徒だったから、きっと先生はプー子のことを覚えていらっさるに違いない。それに去年一緒だった他の生徒さんたちも、何人かいるに違いない。新しい生徒さんも、ちょっと来るんだろう。
みなさんとこれから1年ドイツ語で話すのだ。
あー新学期は出会いの季節。


ワクワク


そして、授業!!!


プー子が教室に入ると、先生がさっそく「プー子ちゃん!」と言ってくだすった。
プー子は大きな声で「Guten Tag!!!」といって、最前列の真ん中に座った。

見たところ、去年も先生のところで教わっていた古株さんは、プー子をいれて3人。そのほか、新顔さんが4人。全部で7人。かなりの少人数!これは、発言機会が多くなりそう!ふっふっふ

先生が、古株3人のことを、新入り4人にお話してくだすった。
いわく、去年最後まで残っていた人たちなので、つまりとても熱心に勉強した面々です、と。いやーん、プー子照れちゃう。


今日は初回の授業なので、みなさん順繰りにドイツ語で自己紹介をしましょう、ということになった。
先生が、これは必ず話してね、という項目をいくつか黒板に書かれた。
プー子は、書かれた項目を見て、これだと予めノートに作文しなくても、すらすら口頭で言える!と思った。話さなきゃいけない項目以外のことも、すらすら話せる!なんてったって、プー子は去年、熱心に勉強しましたから。
周りを見渡すと、新入り4人は一生懸命ノートに作文をしていた。ふっふっふ。がんばりたまえ、新人たち、とプー子は心の中で思った。


では順番に、ドイツ語の自己紹介。
最初は、左端に座っているカリンさんから...


ところがどっこい。
このカリンさん、最初はたどたどしくドイツ語を話していたけど、そのうちスラスラになって、プー子の全然知らない言葉をいっぱい話して、話して話して、止まらなくなった。ドイツ語ぺらぺらだ!
先生のドイツ語の質問にも、よどみなく答えている...
プー子の隣に座っている新人のおじいさんも、うんうん頷きながら聞いている。え、わかってんの!おじさん!!  えー 初級後半ってこんなレベルなのー...


プー子は、カリンさんのドイツ語を聞きながら考えた。もしかしてこの新人4人は、実は結構ドイツ語ができるのに、自己評価を誤って初級後半コースに紛れ込んだのかもしれない。もしかして古株3人のほうが、全然ドイツ語レベルは低いんじゃなかろうか。
少なくともプー子は、このカリンさんの言っていることは、殆どわかんない!


続いて、古株フランシスさん、アリヌさんと続いた。
古株の人たちは、彼らが何を知っているか、プー子は知っているので、こわくなかった。
続いてプー子。プー子も、去年習った文を駆使して、いろいろ話した。

つづいて新人のお爺さん、新人のお姉さん、新人のおばさん...


この3人が話したのを聞いて、プー子はわかった。
どうやら、カリンさんだけが、えらくドイツ語ができるらしい。ちょっと安心。
ほかの新人さんは、そんなにプー子たちとレベルが変わらない。


カリンさん、いい人っぽいけど、来週から、上のクラスに行ってくれないかな...


自己紹介のあと、ちょっと聞き取りをした。カリンさんがバンバン答えるので、プー子も負けじと、聞き取れたところだけ答えた。でも大体カリンさんが答えた。誰も答えられないところも、カリンさんがバンバン答えた。うーむ


そんなとき、先生が質問なすった。
「ザラは、Bruder(兄弟)がいません、Schwester(姉妹)もいません。つまり、ザラはkeine...??? 」
プー子は、先生の聞いてらっさることがわかった。ドイツ語には、男と女の兄弟ぜんぶひっくるめた言葉があるのだ。それだ、それを聞いてらっさるんだ!去年習った言葉だ!何だったっけ...

ふと頭の中に、Geschwisterという言葉が浮かんだ。
あれ、でも音がSchwesterと似ているぞ。違うかな、違うかな...
言おうか、言うまいか...


すると、誰も答えなかったので、先生がおっしゃった。
「Geschwister!  Sie hat keine Geschwister.」



あああああ 
プー子は知っていた。知っていたのだ。
カリンさんも答えられなかった言葉を、プー子は知っていたのだああ

これは本当に悔やまれる。

ココゾというときに攻めていかないと、少しでも有効を取らないと、勝てないのだ!
シドニーオリンピックの篠原信一も、攻めの姿勢が足りなかったから金メダルに届かなかったと言っていたじゃないか! プー子としたことがああ


結局、初回の授業は、とりあえずカリンさんのレベルが高すぎるということだけわかった。来週からは教科書に沿って、ゆっくりやっていく、と、思う。
今年もドイツ語、がんばるぞー

2016-09-23

プー子、大聖堂のライトアップを見に行く

こんばんは、プー子です。

先週末、プー子は、ストラスブールの大聖堂ライトアップに行った。

じつは少し前まで日本からお友達が訪ねてきていて
そのお友達が、今、大聖堂のライトアップをやってますよ、とプー子に教えてくれたのだった。
なんとこういう情報は、観光客のほうが詳しいということもあーるのだ。
プー子は全然知らなかったけど、どうも綺麗らしいので行くことにした。
ライトアップは9月18日だというから、最終日の18日に行った。



どどーん
西正面から見た大聖堂。紫のライトアップ。
写真だとちょっとケバケバしいけど、本物は静かで荘厳だった。


もちろん、この写真には大聖堂の全体像は写っていなくて、この建物はまだまだ上に続いているのであーる。お兄ちゃんが昔通っていたという三高もこんな感じの建物だったらしい。本当かなあ






大聖堂前の広場は一方通行で、入り口には警察の方々がいらっしゃった。
夜遅くで疲れているのか、なんとなくだるそうだった。

広場に入る前に、ライトアップ運営スタッフが荷物検査をしていた。
こっちは一生懸命に働いていた。

もちろん言うまでもなくテロ対策であーる。


ライトアップは9時15分、9時45分、10時15分の3回。
プー子たちは、9時15分の回に行った。
広場には、それなりに人が集まっていた。
ここで大聖堂を横から見るのであーる。




ライトアップショーが始まる前に、すでにライトアップされている大聖堂。


この日は朝から雨が降っていたけど、夕方には止んで、暑くも寒くないちょうどいい気温だった。





でろでろでろでろ




ついに始まった大聖堂のライトアップ。
きれい!!

大聖堂の歴史を語る部分から始まって、水の底とか森の中とか、鐘が鳴っているところとか、わかりやすいストーリーで、音楽もあって、あっという間だった。






終わってしまうと、夢から覚めたみたいだった。
賑やかなレストランでご飯を食べている人たちの音が聞こえてきて、今までのライトアップは嘘みたいだ。

ちょっと屋外で映画を見た気分ににていた。
はあー、大阪の中之島のライトアップもこんな感じなんじゃろうか。


ちなみにこのライトアップ、プー子は知らなかったけど、どうも7月から9月18日まで毎晩やっていたらしい。ストラスブール夏の観光の思い出にドウゾ。

2016-09-17

ボク、かぼちゃの罠にひっかかる

こんばんは、 ボクです。

つい3日前まで、ストラスブールでは最高気温30度ぐらいの暑い日が続いていたけれども、急にぐっと涼しくなって、このところは最高でも20度ちょっとです。

おかげでボクは、まだ夏が続いている気持ちでいたのが、
ちょっと裏切られた気分になった。





そして今日、決定的な出来事が起こった。
ボクは、かぼちゃの罠にひっかかったのだ。


先週ぐらいから、マルシェにかぼちゃが出回るようになっていた。
マルシェで見かけたときは、ボクは、ああ、かぼちゃだなと思っただけだった。
季節のものだからと思って、買ってもらって、今日、食べた。
チキンのかぼちゃ煮込みだった。

どろどろに煮込まれたかぼちゃを食べた瞬間、 ボクは罠に気づいた。
この味、シチューみたいな感じ... ああ!

かぼちゃを口に入れたが最後、もう夏は完全に終わってしまったのだ!
なんてこった!!

ボクはもう少し夏気分でいたかったのに、せめて残暑を味わいたかったのに
もっと山下達郎の「さよなら夏の日」を歌ったりして
ノスタルジーに浸りたかったのに、
これじゃあもう「夏の日の贈り物」だ!
人は街に戻り 山は秋の色よ
かぼちゃを食べてしまったからには、もう 夏は行ってしまった。
永遠にさようなら、2016年の夏...




葉っぱの色も変わってきちゃったよ

さようなら、夏。






子いわく、ボクは常夏の国に住みたい!


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ところで、今週末は、ストラスブールにダライ・ラマが来ている。おかげで町中が厳戒態勢だ。






エセル卿「プーちゃん、ダライ・ラマって何ですか」

プー「ダライ・ラマはね、エセル卿、宇宙開発機構の一種だよ」

エセル卿「ほう、宇宙開発機構ですか」

プー「そうさ、ダライ・ラマでは、宇宙をゆく船を作っている」

エセル卿「宇宙をゆく船!」

プー「ダライ・ラマ・ディグリーをとった人は、銀河のあいだを泳ぐことができるのさ」

エセル卿「銀河のあいだを泳ぐ!!!なんとスケールの大きな!」

プー「明日に架ける橋、なのさ」

プー&エセル卿「I will lay me down〜」

2016-08-27

プー子とジョゼと焼き魚たち

こんばんは、プー子です。

プー子は、ちょっと前に、『ジョゼと虎と魚たち』という日本の映画を見た。

このお話はもともと田辺聖子の原作です。
プー子は田辺聖子が好きだから、この夏、『ジョゼ〜』を日本で読んだ。
『ジョゼ〜』自体は短編だけど、収録されている短編集のタイトルにもなっている。
プー子は、短編のジョゼは不思議なお話だと思った。
足に障害を持った女の人と、男の人の、恋愛のお話。
タイトルのジョゼは、女の人の名前からきている。
ジョゼは高飛車で、自分のことを綺麗だと思っていて、
男の人のほうは、そういうジョゼに足蹴にされて、こき使われながら
でもそれが嬉しそうで、そういうあたりがちょっと『春琴抄』みたいだった。





大阪市福島区
オセイさんの写真館があったところらへん。












そういうわけで、原作を読んで、不思議な気持ちになったので
これは映画ではどう描かれておるんじゃろうと思って、
フランスに帰ってきてから映画を見たのです。


映画のジョゼは、池脇千鶴が演じていて、男の人は、妻夫木聡だった。
映画では、男の人のことがたくさん描かれていて
結末もだいぶ違っていた。
だけど、なんとなく頷ける結末で
たぶんオセイさんもすんなりオッケーを出したんだろうなと思った。
池脇千鶴がとてもいい女優だということを、プー子はこの映画で知った。


で!

オセイさんの作品には、だいたい、美味しいご飯が出てくる。
本当に美味しそうな、読んでいてよだれがたれそうなご飯が出てくる。
そしてみんな、これまた美味しそうに食べる。

今回は、映画の、ジョゼの調理シーンにそれが現れていた。

映画のなかで、ジョゼは焼き魚を焼く。
網の上で、丁寧に魚をひっくりかえして、それはそれは美味しそうな焼き魚だった。


プー子は、映画を見て、いろいろ思ったけど
結局、焼き魚が食べたいという結論に達した。

塩鮭の焼いたのが食べたいと思った。

ところがフランスには魚焼きグリルがない。
塩鮭も売っていない。


しかしこんなことで負けるプー子ではない!


インターネットによると、魚焼きグリルはフライパンで代行できるらしい!
塩鮭だって、自分で生鮭を塩漬けにすればいいらしい!


そういうわけで、ミカちゃんにチャレンジしてもらった。
鮭を前日から塩漬けにしてもらって、
フライパンにアルミホイルを敷いて、その上で焼いてもらった。
皮の方を長め、ひっくり返して身の方は短めに。

その結果...


うーむ


美味しかったけれども、やっぱり
焼き鮭特有の、あのパリッとした感じがない...

やっぱり塩ジャケの醍醐味は、これ水分あるんかいなというような先の細まった部分を噛んで、中からジュワッと汁が出てくるようなところにあるのだ。あるいは、肉厚のところでも硬くって、お箸で結構しっかりほぐさないといけないのがいいのだ。
フライパンで焼いたんじゃ、水分が全然飛ばせていない。
もしかしたら鮭に脂身が多かったのかもしれない。
ヨーロッパの鮭は、結構脂がギトギトなのだ。

それから鮭の切り方も、そもそも違ったのかもしれない。
フランスでは、日本の鮭2切れで1切れ分って感じ。
もうフランスサイズでは、嫌という程鮭を食べていますという感じがして
腹八分なんてもんじゃない。
お弁当の白眉・シャケ弁カットからは程遠い...

うーむ

いやいや、研究に研究を重ねて(ミカちゃんが)
プー子は、フランスでも焼き魚が食べられるようになりたいのだ!
今日は、焼き魚記念日。これからどんどん焼き魚を食べるぞー






写真は、この夏のピレネー

2016-08-17

ボクの夏休み。大阪編

みなさん、こんばんは、ボクです。

前回は、北海道に行ったお話をしましたね。
北海道に行ったあと、ボクたちは、関西へ帰りました。
今回は、関西のお話をしましょう。


札幌から神戸空港に着いて、空気がじめっとしているのがわかった。
ボクは関西に帰ってきたんだと思った。

とはいえ今年の大阪の夏は、そんなに暑くなかったと思う。
少なくともボクたちが居た間は、耐えられる暑さだった。
いつも寝ている三階の部屋のクーラーが壊れていたので、ボクたちは一階の部屋で寝た。そしたら一階は割と涼しくて、クーラーなしでも問題なく眠れた。



関西で、ボクは、たくさん美味しいものを食べた。
やっぱり夏は、泉州水茄子と万願寺を食べなければならない。
今回おうちにあった水茄子は、結構味がしっかりしていて、ご飯一杯につき一切れを食べるのがやっとだったけれども、それでもボクは、嬉しかった。万願寺は、出町柳の商店街で買った一袋200円の立派な万願寺だった。
なぜ出町柳にいたかというと、もちろんふたばの豆餅を食べるためだ。今回の滞在中、ボクは二日連続で、その日つきたての豆餅を食べた。いつもとても美味しうございました。豆餅だったら、ボクは毎日でも食べられる。パパジョンズのチイズケエキも食べましたし、叶匠寿庵の蕨まんじゅうも食べた。おいしい水蜜桃もお召し上がりになりました。おばあちゃんのおうちで食べた長岡京の塩大福もおいしかったよ。





えっへん








やっぱりおいしいものがどこにあるか知っていて、考えないでも頭に思い浮かぶのは、いいなあ。そのうえ、その実物を食べられたら、もう言うことない。ボクは仕合わせ。



それから大阪に、仙台から先輩が、萩の月をもって、遊びに来てくれた。
それで一緒に、大阪を満喫しようと思って、天神祭を見に行った。
ひっさーしぶりの天神祭!



大阪天満宮のお迎え人形の安倍保名さん
ボクがじーっと見ていると、「やあプーちゃん」と話しかけてきたので、ボクは怖くなって、逃げました。


身長20メートルはあろうかという大男だった。着物も立派だった。こんなお人形がたくさん作れたなんて、昔の大阪商人は潤っていたんだなあ。
 船渡御

天満宮にお参りして、天神橋筋商店街を歩いて、花火をみて、船渡御をみて、こんなにちゃんと天神祭を楽しんだのは、ボクは初めてかもしれない。

先輩に、大阪締めを教えてあげた。大阪締めとは、ネクタイの結び方の一種です。




天神祭の翌日は、道頓堀と通天閣に行った。今井のきつねうどんを食べた。

ボクはこの、色の薄いお出汁が好きです。東京のうどんの汁は雑巾の絞り汁みたいだ色が濃くて、苦手だ。






ああ、関西では、美味しいものをたくさん食べた。
そういえば北海道でも、美味しいものをたくさん食べた。


日本にはおいしいものがたくさんあって、商店街があって、いいなあ
おフランスのサバサバした人間関係もいいけれど、日本の下町のもっちゃりした人間関係も、また面白いものよのう


もうすぐ渡仏してまる7年が経ちますが、あらためて、ああ日本って居心地いいなあと思いました。豆餅とか、団子とか、豆餅もあるし。
リフレッシュして、ちょっと日本シックになったプーちゃんでした。

2016-08-15

ボクの夏休み。北海道編

みなさん、お久しぶりです。
ボクです。

ボクたちは、めまぐるしい夏休みを過ごしていらっしゃる。
もう少し前のことになるけど、北海道に行って、1週間ぐらいご滞在された。




北海道大学の睡蓮。
琵琶湖のハスは今年は全然咲かないらしいけど、北海道の睡蓮は綺麗に咲いていた。


北海道のハスで作る湯呑のことを、ハスカップという。ハスカップにお相撲さんが入ると、ハスカップ大関だ。


北海道開拓の村。

連日涼しくて、ちょっと今日は暑いなという日でも25度ぐらいだった。北海道は蒸し暑くなくて、ちょっとヨオロッパみたいだと思った。

夜はちょっと寒かったぐらいだ。



北海道大学の植物園。
中に林があって、いろいろな種類の樹があった。ニレとか、楠とか、桂とか、桂文枝とか、あった。


ボクは昔、『ニレの家』という小説を書いたことがあるのを思い出した。










最後の日は、札幌から海に乗って電車を見ながら、小樽まで行った。


晴れた午後には遠く三浦岬も見える。






北海道は、電車に乗っていても、街と街のあいだに、開けた土地が見える。
家が途切れている。
本州だと、こうはいかない。家はいつまでも続いているのが、本州だ。
やっぱり北海道は、ちょっとヨオロッパみたいだ。


海鮮丼 ふっふっふ




プー子ちゃんは、都はるみが好きなので、小樽運河を歌っていた。ボクは、小樽のお団子を食べた。








今回は、ストラスブールから札幌まで直接行った。
ボクの日本のおうちは大阪なので、札幌にいるあいだは、日本にいるんだけれども旅行気分だった。でも落ち着かなかったわけじゃあない。むしろ毎日規則正しくホテルの朝食バイキングを食べて、お昼寝をして、夜は北海道グルメを食べて、ボクは居心地がよろしゅうございました。


2016-07-07

ボクとブルーベリータルト

こんにちは、ボクです。

先週の土曜日、マルシェに行ったら
ブルーベリーが出ていた。
ヴォージュ山脈でとれた野生のブルーベリーだそうだ。

そういうわけで、さっそくブルーベリータルトを作ってもらった。



甘さ控えめでおいしかった。

ああ、おいしかった。



ルバーブといいブルーベリーといい
まるで信州だなあ







2016-07-02

プー族の慰安旅行

こんばんは、プー子です。

先週末、プー族は慰安旅行でトゥールーズに行った。
プー子たちは、去年の8月にトゥールーズから
ストラスブールまで引っ越してきて以来、
初めてトゥールーズに帰る。
そう、現住所はストラスブールでも
やっぱりトゥールーズには、「帰る」って感覚なのだ。


朝7時すぎの飛行機にのって、ビューんとひとっ飛び。
バラ色の街、トゥールーズへ!!!
飛行時間はたったの1時間15分。近い!


ストラスブールの人たちは親切だし、
ストラスブールの街は綺麗だし、
もし初めて到着したフランスの街がストラスブールだったら
プー子はもっとストラスブールのことが好きになっていただろうと思う。
けれどもプー子は、トゥールーズを知っている。
そしてトゥールーズを知っている限りは、どうしても
トゥールーズが最高なのだ。

こんなに太陽がキラキラしていて、野菜がおいしくて、
ワインがおいしくて、ご飯がおいしくて、
みんなとても陽気で親切で、郊外の田舎は本当に美しくて
心底ほっとできる街は他にない!


土曜と日曜は、ミカちゃんとピエールおじさんは合気道の道場に入り浸りだったので
プー族はそのあいだにトゥールーズの街を歩いてまわった。




うるわしのキャピトル!


昔トゥールーズに住んでいたときは、何も考えずにこの辺を歩いたもんだ。
今は、何かを考えずにはいられない。
昔は物をおもはざりけり





トゥールーズで見かけるすべての人が
トゥールーズに住んでいるような気がして、とっても羨ましかった。
プー子も、トゥールーズにまた住みたい...





大好きなJardin Royal。


ここの木漏れ日は、とても気持ちいい。
最後に先輩と遊びに行ったのも、この公園だった。先輩、元気かなあ

どうしてトゥールーズはこんなにキラキラしているんだろう


通っていた、医学部の図書館。


この付近の建物が新築されていて、もしかしてこの図書館もなくなったかと思ったけど、ここは昔のままだった。
よかった





土曜日のよるは、合気道のお友達のおうちに、
日曜日は、合気道の先生のおうちに泊まらせていただいた。

先生のおうちは、ガイヤックの郊外。
トゥールーズから車で1時間ぐらい、風光明媚なミディピレネーの田舎です。



先生のおうちは小高い丘の上にあった。
おうちのお隣は、古いロマネスクの教会。
なんでも、かつては教会の管理人が住んでいたお家だったらしい。


先生はこの教会の鍵を持っているので、中を見せてもらった。
せまーいくらーい階段を登って、鐘の真横まで行った。途中、お休み中のフクロウを起こしてしまうハプニングも発生。
最近、教会に縁のあるプー族です。







ああああ、 トゥールーズは、よかったなあ
深呼吸をした気分。

飛行機に乗ったら、ストラスブールからトゥールーズはそう遠くないので、またすぐにでも行きたい。