2017-12-29

ボクと年末と小鳥

こんにちは、ボクです。
















クリスマスの翌日、ボクたちは南仏にやってきた。
ストラスブールからトゥールーズまで飛行機で来た。
早朝に家を出て、朝8時にトゥールーズに到着。
飛行機のアナウンスによると、到着時の気温は摂氏8度。
なんだって!
8度というのは、ストラスブールでいえば最高気温で出てくる数字だ。
それが朝の8時に8度とは。さすが南に来たもんだ。

実際、トゥールーズは、曇っていても明るい。
ストラスブールの雲はもっと分厚く、のしかかる感じだけど
トゥールーズは青空が透けて見えるような曇りだ。
暖かい。道ゆく人が毛糸の帽子を被っていない。





明るいトゥールーズで、美少年登場。


トゥールーズでユウコちゃんの赤ちゃんに会った。赤ちゃんは、ボクのファンになると言っていた。








そしてトゥールーズを通って、サンゴーダンスまで。




ピレネー山脈が見えます。


ピエールおじさんの実家にお泊まりしている。
本当は、車を借りて、この辺をうろうろするはずだったのだけど、ピエールおじさんが免許証をストラスブールに忘れてきたので、ボクたちはこの村から動くことができない。

遠くの雪山は、スペインだ。






  



サンゴーダンスに着いてから、ピレネーふもとの山嵐が吹き荒れているけど、それでも天気の収まった頃合いを見計らって、少しずつ散歩しています。


この樹は緑の苔に覆われていて、とても綺麗。
他の場所では、マグノリアも蕾をつけていた。
やっぱり、明るい南仏には、色がある。春が近い。



ピエールおじさんの実家にはプーペットという猫がいた。でもこの9月に老衰で死んでしまったらしい。今は庭のオリーブの樹の横に埋められている。ボクは曹洞宗の僧侶なので、供養をした。


新しい猫は、ベベという三毛猫だ。
人懐っこくて、なかなか愛想のいい猫だ。






ボクは、毎日、暇なので、庭にやってくる小鳥を眺めている。






メザンジュブルーのイワオさん。


ボクはやっぱり、メザンジュブルーが大好き。
シジュウカラより一回り小さいけど、シジュウカラと一緒に行動することもある。



喉の赤い、ロビン。
ロビンは、たまにしかやって来ない。
他の鳥のご飯時間にはあまりやって来ない。

他の鳥がいると気が引けてしまうようだ。



一番多いのは、シジュウカラ。
ぷくぷく太っている。
よく集団で行動しているので、一羽やってきたと思ったら、すぐに仲間が増える。







ごく稀に、タカもやってくる。
タカがいるときは、小鳥たちは現れない。
「小鳥遊」と書いて、タカナシさんと読むのは、自然の理にかなっているらしい。











小鳥たちを見て過ごす
なんて静かな年末なんだ。


と、思っていたら!
ボクの目の前で、猫のベベが、メザンジュブルーのイワオさんを捕まえた!
ベベはイワオさんをくわえて、のっしのっしと嬉しそうに歩いている。
くわえられたイワオさんと目があって、ボクの小さなお胸は張り裂けそう!

人間がイワオさんを離させようとしたけど、ベベはなかなか離さない。
やっと離したと思ったら、イワオさんは負傷のせいで、もう高く飛べない。
逃げ回るイワオさんを捕まえて楽しむベベ。
なんて残酷なんだ!!!

ああボクは、なぜあのとき、イワオさん逃げてと叫ばなかったのだろう。
どうしてどうしてボクたちは出会ってしまったのだろお
暴力現場を食い止められなかったのは、文豪として責任が重い。
かわいそうなイワオさん。

ボクは、ネコもかわいいなあ、うちにもちょっと飼ってみたいなと思っていたけど、ヤメだヤメだ。あんな凶暴で残酷な生き物は、ボクんちでは御免こうむる。
ボクは小鳥の味方なのだ!
イワオさんのご冥福をおいのりします。あーめん

皆さん、良いお年をお迎えください。

2017-12-27

ボクと食い気のクリスマス

こんにちは、ボクです。
早いもので、今年もあと370日となりました。




フィギュアスケートのワッカバちゃんが
オリンピック代表に選ばれなくて、
ボクの小さいお胸は張り裂けそうです。

今日は、クリスマス前のボクの勇姿をお届けします。
今年のクリスマスマーケットもたくさんのヒトデが見込まれていたが
やはりボクは一匹もヒトデを見なかった。
もしかしたらストラスブールのクリスマスマーケットの人気は
ヒトデの中で失墜してしまったのかもしれない。


中心街に入る橋では、セキュリティチェックを受けなければならない。
といってもボクはかばんを持たない主義なので、素通りするのですが。






えー クリスマス真っ只中のストラスブール、その中心街にやってきました。


全くヒトデはいません
人間ばかりです!






ボクは、曹洞宗の僧侶ですのでクリスマスは関係ないのですが
普段は食べることのないおいしいものを食べることができるので
クリスマスは好きです。




それでは、これからボクは、予約していたクリスマスケーキを取りに行きたいと思います。



デザートは、フランスのクリスマスの定番ブッシュドノエルではなく、ティエリーミュループトの12月限定のタルトです。ちょっと珍しいホットワインのタルトです。









フォアグラと、しゅわしゅわしたアルコールを飲んで〜











タルトを食べますよー
ホットワインのジュレの下に、イチジクやナッツや、色々入っていて、美味!








美味しい思いをして、クリスマスも悪くないと思うようになった
毎日クリスマスでもいい
ああボクは、敬虔な聖フランチェスコ修道会の修道士ですから
教会にも行って、食い気だけじゃないということもアピールした方がいいかなあ


2017-12-06

プー子、ドイツ語授業でくらいつく

こんばんは、プー子です。

こないだのブログで、もうすぐ雪が降りますと書いたら
本当に雪が降ってきた。ずいぶん寒くなった。

さて、今年もプー子はドイツ語講座に通っている。
今年のドイツ語講座は、前にも書いたけど、ちょっと、難しい。
授業には、ついていけている。練習問題もこなせている。でも、難しい。

先生が変わったから仕方ないというのもあるけど
もう所有格も接続法も既習ってことになっていて、びっくりした。
プー子は、去年までの教科書では、主格と対格と与格しか習っていない。
でも他のよくできる生徒さんが、所有格でもなんでもバンバンおっさるので
もうみんなわかっていることになっている。
そのたびにプー子は、質問したりおうちで勉強したりして、わかるようにする。

一部の生徒さんは、ドイツ人かと思うくらい
ペラペラスラスラとドイツ語を読まれる。
プー子は、ひとつずつゆっくりはっきり読む。
プー子がわかることが、プー子にとって、大事。

去年まで、プー子はとてもよくできる生徒だった。
でも今年はついて行くのに精一杯。
正直いって、2年目のクラスと3年目のクラスで
レベルに開きがありすぎるんじゃないかと思うけど
弱音は履かない着ない被らない!


プー子はとにかく、わからないときはわからないと言うことにした。
些細なことでも気になったら言うことにした。
そうしたら少しずつだけど、慣れてきたし、聞き取れるようになってきた。
先生のおっさっている言葉すべてがわかるわけではないけれど
全体の意味はなんとなくわかるようになってきた。
ドイツ語も、前より話しやすくなってきた。
先生も、プー子が怪訝そうな顔をしていると、気にかけてくださる。


それからプー子にも、みなさんをアッと驚かせることができることに気づいた。
プー子は音楽を通してドイツ語を知っている!

今日なんか、先生がträumen(夢を見る)という動詞を紹介なすった。
名詞は... とおっさったので、プー子は、
トロイメライだと思って聞いていたら、
der Traum(夢)とおっさった。
そこでプー子はすかさず机を叩いて 
TräumereiとTraumはどう違いますか、と訊いた。
先生が、プー子ちゃんどうしてその言葉を知ってるのとドイツ語でおっさったので
シューマンのクラヴィーアヴェルケのことを考えましたとドイツ語で答えた。
先生はニヤリとなさった。
少しずつ、がんばる、プー子!

そうだ、教科書に縛られることなく
ありとあらゆるリソースから、
お好み焼きソースからも焼きそばソースからもたこ焼きソースからも
ドイツ語を吸収してゆくのだ。

ところがどっこい、家に帰ると
ミカちゃんがショパンを弾いていた!
ショパンではダメ!
バッハ!ベートーヴェン!シューマン!シューベルト!ブラームス!
ドイツ音楽に触れなければいけない!
プー子は今日からドイツリートを歌う。


ちなみにキシダニタロウさんとかフ猿さんの本も
覗いてみることもある。それで
apodiktischとかbloss Erlebnisとか難しそうな言葉も覚えた。
でもこれは一体いつ使うのかわからない。