2017-05-25

ボクたち、エセル卿にテレパシーを送る

こんにちは、ボクです。
毎日とても穏やかに過ごしています。

プー子ちゃんが最近ドイツ語の勉強を始めたので
ボクはボクで、政治家の失言とかスキャンダルを集めています。

それでボクは、プー大学を開こうと思いつきました。
プー大学は総合大学で、
観光のための英語だけを教える英文学科とか
天皇は祈っているだけでいい神学部
がん患者も働ける医学部
マスコミを懲らしめる政治学部
長靴業界を儲けさせる商学部などなど
特に、総理のご意向で開かれる獣医学部をウリにしようと思っています。
きっと、この大学は、大当たりだ。


そんな毎日ですが、
今日は、エセル卿のことを考えていました。
エセル卿は今日本にいるので、ボクもプー子ちゃんも、エセル卿が恋しい。
だから、エセル卿にテレパシーを送ることにしました。

ボクはプー子ちゃんに言いました。
「プー子ちゃん、目を閉じて。エセル卿のことを強く想って」
「うん、お兄ちゃん...」
「... だんだんエセル卿の顔が見えてきたかい?」
「ううん、...ぼんやり」
「もっと強く想うんだ、プー子ちゃん!」
「... あっ、見えた!エセル卿の歪んだ鼻が見えた!」
「さあ、プー子ちゃん、エセル卿に話しかけて!」
「エセル卿!元気? お菓子食べてる?虐待受けていない?」

そこでボクは、くるっと後ろを向いて「ゲンキデス」と
エセル卿の声真似をした。

すると、プー子ちゃん
「お兄ちゃん!プー子、エセル卿の声が聞こえた!」

そしてボク
「続けて、プー子ちゃん!」

「エセル卿、夏に日本に帰るからね、待っててね!」

またボクは後ろを向いて「マッテマス」とエセル卿の声真似をした。


プー子ちゃんは、エセル卿とテレパシーができたと思って、感動していた。

ボクは、プー子ちゃんが素直な子で嬉しいと思うのと
ちょっと悪いことをした気がするのと、ハーフハーフです。

2017-05-22

プー子、ドイツ語マスターへの道をさらに一歩進む

Grüß Gott!
美しく心優しく聡明なプー子です。

先週の火曜日、今年度のドイツ語講座がおわった。
先生は教室を見渡して、
「みなさんが少しでも上達されたことを願います」とおっさった。
それからプー子の顔を見て、
「まあプー子ちゃんについては、確信を持っています」とおっさった。

プー子は、確実に上達した!!!
聞いたか、カリンさん!!!





今朝のクリスチャンのショーウィンドウ










これでプー子は、ドイツ語講座に2年通い終えたことになる。
ヨオロッパ評議会のレベルでいうと、A1を終えた、ということだ。
A1とは、簡単な質問ができて、自分のことが話せるレベルだ。
たとえば、次はどういう映画に出たいとか、どういう役に挑戦したいとか、プー子は照り焼きチキンが食べたいとか、阪神調子いいやんとか、そういうことが言える。


それでもプー子は、まだ上達したい!まだまだ上達したい!


そこで、プー子は、夏のあいだ自習を続けることにした。
9月になるとA2のレベルに入るので、
夏のあいだに、A1の復習をばっちりしておくのだ。
ちょっと予習したいな、とも思ったけど、
復習をして足元を固めることにした。プー子、堅実!
もうこの2年間で習ったことは、なんでもペラペラになっておくのだ。

そういうわけで、本屋さんに行って、A1レベルのドイツ語自習帳を買ってもらった。

じゃじゃん!
ボキャブラリーと文法の練習帳。

これと、聞き取り練習帳と、だいぶん迷ったのだけど、二冊買うと、きっと目移りして、どっちもしなくなるから、とりあえずボキャブラリー。

100ページほどあるので、1日4ページすれば、1ヶ月ぐらいで終わる。旅行中はできないことを考えても、1ヶ月半で終わる。もしかしたらちょっと怠けて、2ヶ月(2ヶ月で終わらなかったら、たぶん一生終わらない)
Everyday, I will learn German! じゃなくて、Jeden Tag lerne Ich Deutsch!





帰って早速やってみたけど、昔習った言葉の性別を忘れていたことに気づいた。
Ortは抽象的な言葉だからすっかり中性名詞だと思っていたけど、der Ortなのだ。 
das Landの複数形はdie Länderだった、そうじゃった、そうじゃった、などなど。



進化するプー子!


毎日続けられるか、少し不安なので、このブログで勉強する宣言をしておく。
2ヶ月後は7月22日で日本にいるかもしれないので、
とりあえず7月15日をめどに、それまでに終わらせるぞー








最近はそこら辺の原っぱにもいろんな色の花が咲いて、気持ちいい。
プー子、5月大好き!
Servus!!

2017-05-14

プー子、ヨオロッパ評議会デビューを果たす

こんばんは、プー子です。

昨日の夕方、プー子たちは、
トゥールーズで大変お世話になったカズさんの訃報を受けた。
カズさんは、トゥールーズでメリーゴーラウンド屋さんをしていた。
2011年に開業したそのメリーゴーラウンドの最初のお客さんは、プー子たちだった
プー子たちは、またメリーゴーラウンドに乗りたかった。
今はただカズさんが安らかに眠っていることを祈っています。


それで、今日は、プー子は、年に一度の
ヨーロッパ議会&ヨーロッパ評議会の一般公開に行った。
四十九日のあいだはカズさんがまだ近くにいると思うので
プー子は、プー子の活躍している姿をカズさんにお見せしたい。






ヨオロッパ議会、入ったところ。


ここはEUの議会です。
EUにはただいま28カ国が加盟しています。









こちら、ヨオロッパ議会の心臓部、会議室です。 この日は、市民のみなさんの質問に、副議長とかが答えていた。


質問は、イギリス人はどうしてEUから出て行くことに決めたのか、ルペンが大統領になっていたらEUはどうなっていたか、移民対策は、ナドナド。子供の率直な質問が多くて、面白かった。




ヘッドフォンからはつねに同時通訳が流れていた。英語、フランス語、ドイツ語だった。



でもこのヘッドフォンは、プー子にはちょっと大きすぎた。




ヨオロッパ議会のカフェテリアでご飯を食べていたら、
どこかの学校の子供たちがミュージシャンと一緒に第九を披露するコンサートがあった。

司会者のギタリスト曰く、子供達はドイツ語で歌いますが
聞いているみなさんも、何語でもいいので、歌ってください
色々な言語で第九を一緒に歌いましょう ヒューマニティー万歳!だそうで。

プー子は、正直に言って、安直な企画だと思った。
子供を引っ張りだして、その場に居合わせた複数の言葉で同じ歌を歌って、ヨーロッパ連合素敵、って思わせたい魂胆が丸見えで、ちょっと陳腐だとさえ思った。

蓋を開けてみると、結局、カフェテリアに居合わせた人は、だれひとり第九を歌わなかった。あれれ、企画の賛否以前に、そもそも歌詞を諳んじて歌える人がいないんじゃなかろうか... プー子だって、第九の歌詞知らないし...
このコンサートは、不発だった。





館内の案内図。アルファベットとか絵とか、意味がわからないのが多すぎ。暗号??













さてさて、こちらはヨーロッパ評議会。
ヨーロッパ議会と繋がっていますが、別の建物、別の機関です。こちらは47カ国が人権やらなんやらを守るために協議するところ。ヨーロッパ議会に対して監視をするところです。

こちらは、木目が綺麗で、アルヴァー・アアルト風の会議室。



そこでプー子は、プー族の権利を守るために発言した。プー族はぁー、毎日お菓子をー、食べる権利があーるぅっ!






他の会議室でも発言した。

プー族はぁー、もっとお菓子がほしいー!


プー族虐待には、断固反対!
非暴力、不服従!




ヨオロッパ議会の中には大きな会議室がひとつあったけど、ヨオロッパ評議会の中には、色々な会議室があった。



ところで今回のヨオロッパ連合の一般公開は、ちょっと表面的だった、とプー子は思う。

パネル発表によると、EUは人権を尊重してー、環境を尊重してー、子どもの権利も守ってー、うんたらーかんたらー、らしい。
そしてEU内で自由に行き来できることの利便性を全面に押し出していた。

けれども、境界がないということは、いいことばかりではない。そんなことは、2017年に生きている人なら、もうみんな知っているのであーる。それは移民問題だけじゃなくて、ローカル経済を守るのもそうだし、ローカル産物を守るのも、考えなくちゃいけないからだ。遠いところで採れた季節外れの野菜より、地元の季節の野菜を、プー子は食べたい。

そもそも境界を取り払いたいだけなら、フランスという国なんて要らなくて、ヨオロッパという一つの国さえあればいいのであーる。でもそんな極論はイヤだという人がいるから、フランス人のためのフランスを語って、大統領選挙でも票を集められるようになってきているのだ。

ヨオロッパという枠でゆるく寄り添いながら、その中で国という枠も守らなきゃいかん、それが現状なんだろう。それぞれの国がオリジナリティを保ちながら、共存できる道を探さないと、ヨオロッパ連合に、明日はない! そんなことを考えると、今日の一般公開は、ほんと、臭いものに蓋って感じ。


カズさんなら、何て言うかな。
カズさんは、今日のプー子のヨオロッパ評議会デビュー、見守ってくれていたかな。
安らかに眠ってね、カズさん。