2015-08-31

プー子の食レポ

こんにちは

Are you realの出だしが、ユーミンの埠頭を渡る風に似ていると思っているプー子です。




プー子たちは、24時間を超える移動を経て、ストラスブールに到着した。
移動距離は1200キログラム、本当に、フランスは大きかった。

通った主な街は、
トゥールーズ〜モントーバン〜ブリーヴ・ラ・ガイヤルド〜クレルモン・フェラン〜ヴィシー〜ラパリス〜ディゴワン〜シャロン・シュー・サオヌ〜ドール〜ブザンソン〜ミュルー ズ〜コルマール〜ストラスブール!




途中通ったラパリスのお城。

1日目はシャロン・シュー・サオヌで
泊まった。







ストラスブールはフランス北東の国境沿いの街。
ライン川の向こうはドイツで、ラジオからもドイツ語が聞こえてくる。
プー子の好きなラジオクラシックも、音楽と音楽のあいだの説明はドイツ語で、
何を言っているのか、ほとんど判らない。

アルザス地方は、ドイツだったりフランスだったりフィンランドだったりした街で、
なんとなくだけど、ドイツにもフランスにも帰属している意識が薄い気がする。
アルザスはアルザス、って感じ。

そういえばプー子のお友達のシャルル・ミュンシュも、この街の出身だった。
彼が生まれたころは、ストラスブールはドイツ領だった。
途中からフランス領になって、シャルルもフランス人になった。
だからシャルルはドイツ音楽とフランス音楽が得意である。
プー子が好きなシャルルの演奏は、チャイコフスキーの弦楽セレナーデです。

アルザスは食べものがおいしい。アルザス独自のブランドがいっぱいある。
目下のプー子たちの楽しみは、アルザスの食べ物を食べつくすこと!


とりあえずスーパーで
目についたアルザス食品を買ってもらった。

左から、クッキー、パスタ、
ハム、パスタ。






ハムは、イタリアのモルタデッラみたいだけど、
もう少し味がしっかりしていて、おいしかった。
ビイルと相性抜群。後日、同じブランドのスモークソーセージも食べたけど
そっちもとても美味しかった。やっぱりビイルと相性抜群。



それから
アルザスでは、パスタさえ独自。

フランスの他の地方では、パスタは
イタリアから来たままの形で、
なんの進化もとげていない。
さすがアルザス。

これはもっちりしたパスタで、
クリーム系のソースとよく絡まった。
Grand'Mère(おばあちゃん)というブランド。

それから、お菓子!
このビスケットは少しシナモンが香って
とおってもおいしかった!

Oncle Hansi(アンジおじさん)というのは
この袋の絵を描いたイラストレーターに由来している
アルザスのお菓子を展開しているブランドらしい。

アルザスの郷土衣装は、女の人の頭上の
大きなリボンが特徴。
上のパスタのブランドのマークも、
このリボンをつけたお婆さん。




Oncle Hansiがおいしかったので、プー子たちは
早速このブランドの別のお菓子を買ってきた。

アルザス名物、クグロフであーる!



小さいサイズのクグロフ。

こないだお兄ちゃんが、普通のクグロフは
パンみたいな味だと言っていたので
「蜂蜜入りクグロフ」を買ってきた。

これで甘いはず。

パッケージには、HANSIのイラスト。


味は、
蜂蜜がたっぷり入った生地に
オレンジの花のエキスが練りこんであって
なんだかパンデピスみたい。

これはこれで美味しかった。
結構ガッシリとしたお菓子だったので、
小さいサイズを買ってよかった。



ブランド名にナントカおじさんとか、おばあちゃんとか
家族をイメージした言葉が多いのは、
うちはずっとアルザスでっせ!という意味なのかなあ
他にも、ナントカ家とか、ナントカ父さんのチーズとかあった。
これもやっぱり、アルザスはフランスでもドイツでもないってことじゃろか。


とにかくこれからもどんどん、プー子はアルザスの食べ物をご紹介していきます。

2015-08-23

ボク、真希ちゃんの結婚を知る

こんにちは、ボクです。
明日、ボクたちは、引越します。
トゥールーズから、ストラスブールへ行きます。

それで荷造りが大詰めなのだけど、ボクは今、それどころではない。
今朝、ボクは、ボクの大好きな堀北真希ちゃんが結婚したと聞いた。
とてもとてもショックで、深い闇の中に落っこちたようで、
ボクは意気チョウチンした。

なんだい、真希ちゃん、
ボクが真希ちゃんの気持ちに応えられないからって、なんだって山本コオジと!!!

ボクはお辛くて、涙が出そうになった。

けれども思った。
もし、ボクが泣いていることを真希ちゃんが知ったら、
真希ちゃんは結婚したことを後悔するだろう。
きっと後悔する。

それはいけない!
ボクは、あくまでもハードボイルドでいたいのだ。
ここは涙をぐっとこらえて、ボクは背中で祝福しようと思う。














あー あしたの今頃はー ボクは トラックのなかー

2015-08-20

ボク、夏の終わりを感じる

人は〜 街に戻り〜 ボクは〜 秋の色よ〜
こんばんは、芥川賞作家の芥川龍之介の、ボクです。

最近のトゥールーズは、晴れているけれど、そんなに暑くない。
日なたはまだ暑いけれど、そんなに不愉快な暑さじゃない。
そこはかとなくもう秋の気分がしていて、ちょっと寂しい。
どうして夏の終わりは寂しいんだろう。

ボクたちは、来週の月曜日に、北のほうへ引っ越す。
ボクは、大好きなトゥールーズの街を見て回っている。



偶然、まちの不動産屋で見かけた。
トゥールーズ近郊のこのお城は
もう売れてしまったらしい。

ボクは最近トランプータワー住まいに
飽きてきたので、
手頃なお城だと思ったのに残念だ。

このお城に住めていたら
トゥールーズを出ていかなくて
済んだのかもしれない。



これはオゼンヌ通りの豪邸。
このあたりはCarmesという地区で
ブルジョアな家が多い。

あの斜めの窓は気持ちいいんだろうなあ



サンテティエンヌ大聖堂の大木は
古くて倒れる危険があるということで
最近バッサリ切られてしまった。
樹齢うんびゃく年だったとか。


なんだか色々変わっていくなあ
寂しいなあ









過ぎ行く夏を惜しむために
ボクたちは夏の水菓子をたくさん食べている。

これはミラベル。
スモモの一種です。

アプリコットがなくなって
ミラベルが出てくると
ああ夏も終わりだなあ、と思う。

緑色のスモモはレエヌ・クロードで、紫色のはプルーン、
桃みたいなのはネクタリンです。
プルーンは少し皮のところが苦いんだけども
レエヌ・クロードは、それがなくて、甘あくて食べやすいです。
ボクは毎年夏になると、ミラベルとレエヌ・クロードと、
どちらがより美味しいか、お悩みになる。
今のところ、今年はレエヌ・クロードのほうに軍配が上がっている。
ネクタリンは、皮ごと食べられる桃です。
暮しの手帖の最新号にネクタリンを使ったレシピが載っていたので
そろそろ日本でも市民権を得てきたのかなあと思う。






「ふう、食べた、食べた…」




ボクはまた、この街に戻ってきたいなあ


太陽がさんさんと輝いていて
街の人がびっくりするぐらい陽気で
のんびりした、いい街です。


2015-08-09

ボク、おそろしいことに御心を痛められる

こんにちは、かわいいボクです。
ボクは今、鴨が食べたいです。

ミカちゃんは親知らずを抜くことになったらしくて、心配している。
ボクは、親知らずってなんだか痛そうだなあと思ったけど、
プー族にはないので、安心した。プー族は、進化系だ。
ボク自身に火の粉がかからないとわかれば、
思う存分に人の不幸を楽しむことができる。
プー族は進化系で、よかったよかった。


ところで最近、恐ろしいことが二つあったので、書く。

まずは、ひとつめ。
ある日突然、うちに電話がかかってきた。
(念のために言っておくと、うちの電話は、交換手を介さない最新式の電話です)
ピエールおじさんが出たら、相手の用件はこうだ。
おじさん宛に荷物があるのだけれども、住所が不完全で届けることができない、
だから、どこそこの電話番号に電話をかけて、おじさんの住所をそこで言ってくれ…

こんな電話は、今まで掛かってきたことがない。
間抜けなおじさんは鵜呑みにしそうだったけど
ボクは賢いので、おかしいと思って、
賢いボクは、インターネットで言われた番号を調べてみた。

すると、その番号は、詐欺の番号だとわかった。
その番号に電話をかけると、一方的に課金されてしまうのだ。
ボクは賢いから、賢くてよかったと思った。
それにしてもこんなにひどいことを考える人がいるなんて、恐ろしい。
他人を騙そうとするなんて、ひどいやい!
お年寄りとか、荷物を待っている人は、すぐに引っかかってしまいそうだ。





(フランスでエクレアといえば
チョコ味かコーヒー味。
これはそのハーフアンドハーフ)











それからふたつめ。
これは恐ろしすぎて、ボクは詳しく書けないのだけれども
うちから歩いて1分もかからないところで、恐ろしい殺人事件が起きた。
最近のトゥールーズの新聞は、そのことで持ちっきりだ。

ああ おそろしい!!!
人間は欲に目が眩んで、何をするかわからない!
映画、「ロシュフォールの恋人たち」でもバラバラ殺人は起こっていた。



ボクはしばらく外出を控えようと思う。

2015-08-04

プー子とフリッター

こんにちは、世界最高峰のソプラノ、プー子です。

最近、うちにフリッターがやってきた。
フリッターというのは、揚げ物をする機械で、見た目は炊飯器みたいな感じ。
中に入れた油の温度を一定に保つことができるんだそうで、
蓋も閉まるから、ある程度は揚げ油を保存することもできるんだそうだ。

ちょっと前にアヅサちゃんが春巻きを作ってくれたらしくって
それがきっかけで、フリッターを購入するに至った。


こんな感じ。

フリッターがあれば、揚げ物が簡単!
とんかつも、春巻きも、唐揚げも
てんぷらも、ポテトフライも
アジフライも、ナスの揚げびたしも

プー子の大好きなドーナツも!







そこで今日、早速フリッターを使ってみようということで、春巻きを作った。
プー子はほんとうは米粉ドーナツが作りたかったのだけど
ミカちゃんがどうしても春巻きが食べたいというので
初回は、フリッターに慣れてもらう意味も込めて
春巻きに譲った。次回は米粉ドーナツ。

皮は、アジアショップに売っている、春巻きの皮を使った。
中身は、合挽き肉と椎茸ともやしとピーマン!
くるくるっ
単調な作業なので、
ちょっと 夏らしさを出そうと思って
山下達郎を聴きながら、春巻きをくるくるっ
僕はツイスト 君にはハニーディップ 最後は二人でエーンジェルリング!
って、プロレスの技の名前みたーい。

そんなこんなで、準備完了。
さあ揚げるぞ、フリッター!

フリッターの蓋を開けて、油をドボドボ… ドボドボ…

ところがどっこい
フリッターの内部には油を入れる最低ラインと最高ラインがあって
油の高さはその間にしなければならないのだけど…
そもそも最低ラインと最高ラインの間がとっても小さくて
そしてなにより、結構な量の油を注いでも最低ラインに程遠い…

フリッターって、こんなに油を使うものだったのねー
知らなかったプー子。取扱説明書によると、最低ラインは1.6リットルらしいけど、
1リットルぐらい入れた段階でも、ぜんぜん届きそうもなーい

そこで急遽フライパンで揚げることに…
フリッター使いたかったのに。


ジュージュー


揚げているうちに、あれよあれよという間に
春巻きが破裂していった。なんじゃこりゃー

出来上がった春巻きは、味はおいしかったけど、見た目がよろしくなかった。
失敗しっぱーい
それから途中で破裂したので早めに油から揚げたから、
揚げ足りなくて、皮はパリっというより、モチっとしていた。
失敗しっぱーい

そして絶賛厄年真っ最中のミカちゃんは
あんなに食べたかった春巻きを作っているうちに
奥歯の歯茎がガンガン痛み出したらしく、
出来上がったころには歯医者に予約を入れるほど痛くなっていた。
これはもしかしたら親知らずかもしれない。

ちなみにこの記事にプー族の写真がないのも、厄年のせいで、
急にパソコンが写真を読み込めなくなったからなのでーす。