2015-11-18

プー子、ブラッサンスを語る

こんばんは、プー子です。
ストラスブールでは、クリスマスツリーを準備しています。



今日は、最近プー子たちがはまっている
フランス・シャンソン大御所歌手をご紹介する。

ジョルジュ・ブラッサンスだ。
50年代から70年代にかけて活躍したシャンソン歌手です。もう亡くなっている。
この人は、フランスでは今でも老若男女から愛されていて、国民的歌手といってもいいほどだそうです。
パリには、ジョルジュ・ブラッサンス公園というのまである。
歌詞がちょっとふざけていたりワガママだったり偉い人をからかっていたりで、そういうのも、いかにもフランス人が好きそうだ。



けどブラッサンスのいいところは、プー子は、メロディーだと思う。
好きな曲は色々あるけど、たとえばles copains d'abord.

聴きやすいメロディーだけども、なかなかちょっと他にないようなメロディーだ。
そして歌いやすい。お酒飲みながらみんなで楽しく歌える感じ。

シャンソンには、たくさんいい歌があるけれども、
プー子はどうも、このブラッサンスの人間臭い感じが好きだ。
ブラッサンスはとても人気があるので、いろんな人がカバーしている。
越路吹雪もカバしている。けれどもブラッサンスの曲は
ブラッサンスの淡々とした歌い方が、一番しっくりくると思う。

ブラッサンスの何がびっくりって、動画を見ればわかるのだけど、
単なるおっさんが汗をかきながらギター片手に一生懸命歌っている、
ってそれだけなのだ。ギターと歌がなければ、ただのおじさん。
本当に歌だけで勝負しているのだ。
それでまた、そういうオッサンが、老若男女に好かれるって、
フランスって、日本と違うなあ〜と思うのです。


(この歌の歌詞は、ちょっと汚いことばが大変効果的に入っている、ので注意サレタシ)



ちなみにお兄ちゃんが好きなのは、こちら。クロード・フランソワ。
こちらも、フランスの国民的スターです。

2015-11-14

ボクはご無事です。

こんばんは、ボクです。

みなさんもご存知の通り、パリで銃撃事件が起きました。
こういう突然の攻撃を、フランス語でAttentatといいます。

ボクたちはストラスブールにいるので、無事です。


だけどボクはちょうど2週間前に、パリにいた。コレージュ・ド・フランスで講義をするためだ。
講義のお題は、なぜボクはコレージュ・ド・フランスで講義をするのか。
非常に多くの聴衆が、ボクのありがたい話を聞きにやってきて、会場は超満員の立ち見のスタンディングオベーションだった。




それはさておき、2週間前は今回襲撃のあったレピュブリックにも行った。
あの辺は若者が集まるところなのだな。ボクはあそこらへんで
ちづるちゃんとボブンを食べた。
あと2週間ずれていたらと思うと、ボクはぞっとした。

それにしても、ボクのパリのお友達は無事のようだったけど
亡くなった人たちは、本当に気の毒だ。
人生の終え方には色々あるだろうに、よりにもよって
急に知らない人に撃たれて死んじゃうなんて、あんまりだ。

フランス政府はテロ対策と言っているけど
本当のところテロなんて防ぐことができるんだろうか。
プー子ちゃんには持論があるらしくて、
今のテロ対策は根本的解決からは程遠いと言っていた。
ボクは難しいことはわかるけど、わからないので、黙っていた。
ボクは、聖フランチェスコ修道会の修道士です。

今回の事件によって、国境沿いは警備が厳しくなったらしい。
こないだまで何の検閲もなく通っていたライン川の国境も、
今は検閲をしているんだろうか…
ボクは野次馬根性で、国境まで様子を見に行きたかったけど
もしかして職質された時に見せる身分証明書がないので、諦めた。
ボクは、聖フランチェスコ修道会の敬虔な修道士です!

クリスマスマーケットも楽しみだけど、
なんだかちょっと怖いなあ。

今日のストラスブールは、
大きな銃を持った迷彩服の警官だか兵士だかが
のしのし怖い顔をして歩き回っていた。
なんとなくいつもより静かな土曜日だった。

2015-11-13

プー子、7歳になる。

こんにちは、プー子です。
昨日はプー子のお誕生日だった。
Ich bin Sieben Jahre alt!!!
7歳なので、もう大人です。レディー・プー子。





お昼に起きたら、家中のみんながお誕生日おめでとうと言ってくれた。
お兄ちゃんやピエールおじさんは、お誕生日の歌を歌ってくれた。
ちょっと音痴な歌だったけど、プー子は嬉しかった。









お誕生日なので
お昼と夜と、1日に2回、ケーキを食べた。
ストラスブールでいちばんおいしい
お菓子屋さん、クリスチヤンのケーキだった。



お昼はラズベリーのケーキだった。
スポンジの部分が何層にもなっていて
そのおかげでとってもふんわりしっとりしていた。
軽い口当たりで、大変おいしゅうございました。

夜はオレンジチョコのケーキ。
クリスチヤンというお菓子屋さんの
クリスチヤンというケーキだそうので、
お店の看板商品というわけだ。
こちらも、チョコが重すぎず軽すぎず
絶妙だった。




それからお誕生日ということで、晩御飯は
最近食べたいと思っていた春巻きをリクエストした。
今回は成功したようだ。パリっとした皮で、美味しかった。
プー子はどうしても春巻きが食べたかったのだ。
お誕生日に春巻きをリクエストするなんて、カオリさんみたい!





食べ物の話ばかりしていては
まるでプー子が食べ物のことしか
考えていないように見えるので
他のことも書く。

ストラスブールは、秋もたけなわです。
このところは、黄葉がとっても綺麗。






なんとか宮殿のある広場には、大きな胃腸がある。
落ち葉の上に仰向けに寝転がっている人がたくさんいたので、
プー子もやってみた。見渡すかぎり真っ黄色の世界が広がった。
胃腸の落ち葉はふわふわしていて、しばらく上を見上げていると
ハラハラどんどん葉っぱが落ちてきた。
プー子は、プー子が黄色い世界に落ちていくような錯覚を覚えた。
不思議と、ギンナン臭くなかった。
ギンナンのことを考えていると、茶碗蒸しが食べたくなった。







こちらは
葉っぱを落とされるプラタナス。
プラタナスの葉っぱは大きいので
自然に落ちるに任せていると、
自動車やバスが通りにくくなるんだそうだ。そういうわけで、市の係りが枝ごと切り落として、捨てることになっている。

写真の真ん中は処理前。
右側は処理後。



何日かかけて処理をしていたけど、もう今はみんな丸坊主になってしまった。
今この道を通ると、もうイカツイ枝しか見えない。
こうやって、冬になっていくのだなあ。



冬を待つお菓子といえば!
シュトーレン!
干しぶどうがたくさん入った
お菓子で、これは待降節のあいだに
毎日一切れずつ食べて、
クリスマスを待つためのお菓子なのだ。





待降節はまだ始まっていないけど、
プー子たちはもう、シュトーレンを食べ始めている。
本当なら一つの大きなシュトーレンを
待降節のあいだチビチビ食べるのだそうだけども
プー子たちのシュトーレンは小さいので、すぐになくなる。
今年プー子は、もうすでにシュトーレンを3個食べた。

クリスマスマーケットは11月27日から始まるそうで、
街の飾り付けが始まっている。ストラスブールのクリスマスマーケットは有名だ。
なんでもフランスで一番大きいとか、ヨーロッパで一番古いとか言われている。
きっとこれから観光客が増えていくんだろうなあ。
クリスマスマーケットのあいだは、中心街は観光客で溢れて歩けなくなるらしい。
きっとキラキラしているだろうなあ
プー子は、今からとっても楽しみ!