Letters, Lights, Travels on the Streets: 2012.01

2012-01-23

プー子と水仙とラグビー

プー子んちの、昨日の水仙

R0010815, a photo by mikans102 on Flickr.

今日の水仙！！

R0010817, a photo by mikans102 on Flickr.

今年のトゥールーズは温かい
まだ一回も雪が降っていない
でももしかしたらこれが普通なのかもしれない
去年は、３０年に一度の寒波といって、大変さむかった
一昨年は、１００年に一度の寒波といって、もっともっと寒かった
（どういう計算なのかしらん）
お外に出ても、風はもう肌を刺さない
だんだん春に向かっていってる

R0010803, a photo by mikans102 on Flickr.

ところでトゥールーズには、ラグビーチームがある
Stade Toulousainといって、強い強いチームで
街の人たちはこれを誇りに思ってる
過去に何回も
ヨーロッパチャンピオンやフランスチャンピオンになったことがある
フランス全体で一番人気があるスポーツはサッカーだけど
この街ではラグビーの方が断然人気がある
（実際のところ、ラグビーは南西部で盛んなようで
プー子のパリのお友達は、ラグビーというのは
南部訛りの野蛮な人たちのするスポーツだと思っていた
そういえばテレビのラグビー番組の解説者は、ほとんど南部訛り）

ヨーロッパ１を決めるのはハイネケンカップといって
今その予選をやってる。５月に決勝。

R0010819, a photo by mikans102 on Flickr.

ハッキリいってプー子は、Stade Toulousainが負けると嬉しい

こんなことをこの街で言うと袋だたきに遭いそうなのだけど
だけどプー子は、Stade Toulousainに負けてほしい

なにもStade Toulousainが嫌いなのじゃないし、
ガタイのいい人たちが流血しながら走ってるのが怖いんじゃない
そうじゃなくて、Stade Toulousainが勝つと、
その夜はサポーターがうるさいのです
道でどんちゃん騒ぐから、夜のお散歩をする小さなプー子は踏まれそうになる
お兄ちゃんは寝ているところを、騒音で起こされたと言っていた

ある時は、「うるさいわよ！」と叫んだら
「プー子ちゃんも一緒にばか騒ぎしよう！」と返された
冗談じゃない　プー子にはプー子の用事があるのだ

だからプー子はStade Toulousainに負けてほしい
負けると、サポーターはしゅん、とするから静かでよろしい
決勝リーグでも早めに敗退してほしい

でもやっぱりそういうことは、この街では大声で言えないので
プー子は夜な夜なピレネー山脈に登って
「Stade Toulousainなんか負けてしまえー！！！」
と叫んでいるのです

R0010809, a photo by mikans102 on Flickr.

2012-01-03

エセル卿、プーちゃんの来し方を語る

みなさん、お久しぶりでございます
エセル卿ヘンリー・ジョージ・アーサーでございます

１月２日はプーちゃんのお誕生日でございました。
プーちゃんは２１歳におなりあそばしました。
そこでワタクシは、プーちゃんのこれまでの
来し方を伺ったわけでございますが、
そのお話がまことにご立派でいらっしゃって
ワタクシは改めて、プーちゃんの偉大さにおののきました。

R0010743, a photo by mikans102 on Flickr.

ワタクシなりに、プーちゃんのお話をさせて頂きたいと思います

プーちゃんは、光溢れる日にお生まれになりました

誕生, a photo by mikans102 on Flickr.

プーちゃんは、１歳で志を立てられたそうでございます

立志, a photo by mikans102 on Flickr.

２歳で、而立されました

而立, a photo by mikans102 on Flickr.

３歳で、もう迷わなくなられました

不惑, a photo by mikans102 on Flickr.

４歳で、天命をお知りになったそうでございます

知命, a photo by mikans102 on Flickr.

５歳で、人のことばを素直にお聴きになるようになられ

耳順, a photo by mikans102 on Flickr.

６歳になっては、思うままに振る舞われても、
それでいて道をはずすことがなくなられたそうでございます

従心所欲、不超矩, a photo by mikans102 on Flickr.

なんと、ご立派な！

「それでプーちゃん、７歳はどうなさったのですか」

「それはねエセル卿、また志を立てたんだよ。
８歳でまた而立して
９歳でまた惑わなくなって
１０歳でまた天命を知って
１１歳で耳が素直になったのさ」

「なんとまあ！ということはもしかして
２１歳の今年は…」

「４回目の惑わなくなる年さ」

「なんとまあ！もう４つも志を立てられているのですか！
孔子先生だって一巡されるのがやっとだったのに！
すごい、プーちゃん！！」