2012-12-25

プー子とボルドーのラーメン

プー子です。
少し時間が前後するけれど、
先週プー子旅行エージェンシーは
おばさんを連れてボルドー小旅行を企画した。
トゥールーズからボルドーまで電車で片道2時間です。

これは添乗員の役得というもので
プー子もボルドー観光を満喫した。
写真でご紹介します

ボルドーといえばワイン!
プー子たちの行ったワインバーはいい雰囲気なのに
グラス一杯で2.5ユーロとか。

ボルドーの人たちは、会話の端々に
ワイン畑の名前を出す

ルピアックとか、グラーヴとか言われても
プー子は飲んでみなきゃわかりませんから
飲んでみました
美味しかったです
だけどプー子には
ボルドーのワインは香りが芳醇すぎる時がある




実はマカロンとカヌレも
ボルドーのお菓子です。
これは街で見つけた
マカロン屋のショーウインドウ



 ボルドーは光の街とも言われていて
ライトアップがきれいです。
ノエルの時期だから尚一層きれい
オペラ座です
歌いました









トゥールーズを流れるガロンヌ河は
ボルドーを通って
大西洋に流れ込みます

イエスタデイをもう一度 ああ
おーたるー 運河あ
ではなくて、ガロンヌ河





有名なブルス広場
美しくて有名なプー子
と、お兄ちゃん



ところがこのブルス広場に立ったとき、
プー子は妙にラーメンが食べたくなった
ラーメンが食べたくて仕様がなくなった。

けれどもラーメン屋なんて、フランスではそうそう見つからない。
トゥールーズにはない。パリにあるのは知っているけれど。

ところがなんと、そんなことを考えていると
歩いて5分ぐらいのところに、ラーメン屋を発見!
「ふふ」という  なんとなく見た目や名前からして、日本人がやってそう
プー子は直感でビビっときたので、
添乗員の特権で、早速入りました。


店内。
店員さんの半分以上は日本人のようです
 しょうゆベースのラーメン
卵が特に美味しかった。
味はたぶん
日本で食べるのとほぼ同じレベル









ああ 食べたいと思ったときに 食べたいと思ったものを 食べられる これが幸せ

外に出るころには行列ができていたので、
並ばずに入れたプー子たちは本当にラッキー
添乗員としてすばらしい
冷やし中華もおいてあったので、また夏になると行きたいな



 そういうわけで、みなさんよいお年をお迎えください

ボクとノエルと犬

こんばんは、ボクです。
クリスマスです。フランス語では、ノエルNoëlという。

今年、ボクたちは、フランス4年目のノエルにして初めて
フランス人のお宅でノエルを過ごした。
ピエールおじさんが招待してくれるというので、
おじさんのご両親のおうちに行ってきた。
トゥールーズからさらに南に100キロぐらい
ピレネー山脈の見えるSt.Gaudens(サン・ゴーダンス)という町、の横の村です。

山が近い!

ピレネー山脈
黒く見えるのは近い山
白く見えるのは遠い山
町の教会も見える
奥に見える白い山が
ピレネー山脈で一番高い山
あそこはもうスペインだそうだ



みんな南部訛り!オック語も飛び交う!

小さな村なので、公共の標識でも指示が細かい。
「教会」「郵便局」に混じって、「床屋」まで書いてあった。

だけれどもボクとプー子ちゃんは、人見知りなので、
結局のところ、ほとんど部屋にこもったきりで、みなさんが
シャンパンを飲んで、ブッシュドノエルを食べて、
ケーキを食べて、歓談している音を聞いていた。ちぇ



おじさんの甥っこの三歳児も来ていた。
マティという名前だそうで、
これは伝統的なジャンとかジャックとか
ルネとかデカルトとかいう名前とは違って
この子のために考えだされた名前だ。
最近のフランスではこういう非伝統的な名前をつけるのが流行っているらしい。
日本のいわゆるキラキラネームみたいなもんだな。



部屋の窓からお庭が見えた(お庭はピレネーの借景だった)。
お庭には、犬がいた。
白と黒のまだら模様の、よく動く犬だった。
口からべろりと舌をたらしていて、
ボクはちょっと怖いなと思った。

そしたらミカちゃんいわく、
ノエルのお昼ご飯のメインは、野生の鳩のグリル焼きだったらしい。
おじさんのお兄さんが撃った鳩だったそうだ。
なんでもこの辺では、冬になるにつれて南下していく鳩を、撃つんだそうだ。
フランス南部の伝統的な家庭料理らしい。

けれども撃って落ちた鳩は、また探しにいくのが大変だろうとボクが言うと
おじさんが「ちがうよプーちゃん、犬が取りにいくんだよ」と言って
ボクははっとした。
庭にいた犬は、狩猟犬だ!

聞いたらなんでも、
森のなかに犬が入っていって暴れて、
それで慌てたウサギや鳥が森から出てきたところを
バキューンと撃つこともあるらしい。


ああ
ボクとプー子ちゃんが、間違って襲われてはかなわない!
プー族は食用ではないということを、あの獰猛な犬が理解してくれるとは思わない。
ボクたちが対話で解決しようとしているあいだにも
ヤツは早くも噛み付いてくるだろう。

そういえばエミリーんちにいた猫も、
鳥を捕獲して食べていたな…
この辺の動物は、狩りをするのだ。

それでボクは、
キラキラぐらいにはチョッカイを出してやろうかと思っていたけど
全部やめて、あとはひたすら部屋の中にいた。
犬に見られてはいけないと思って、窓にも近寄らなかった。
とんだノエルでした。ではみなさん、よいお年を。




ノエルの頂き物などなど
我が家も飲み物ばっかりです。










最後におじさんのお兄さんは、お土産に卵をくれた。
お家で飼っている鶏が毎日産むのだそうです。
つまりお兄さんは、狩猟犬をつれて狩りをして、自分ちの鶏の卵を毎日食べるのだ。
おまけに釣りの名人で、やっぱり自宅にビオ菜園を持っているらしい。
まさに自給自足!ついでにちょっと若い頃のジュリーに似ている!
ボクはまたまた、フランスの田舎の暮らしをかいま見た気がした。

2012-12-19

ボクと田舎の日曜日

こんばんは、ボクです。
先週、日本から、おばちゃんがやってきた。
そして今週、帰っていった。

土鍋とコシヒカリと日本酒と梅酒と
もずくと俵屋吉富の雲龍を持ってきてくれたので、
ボクはうれしい。

日曜は、エミリーのご両親のおうちを訪ねた。

今回は、近くのRieux-Volvestreという村も訪れた。

大聖堂の近くを流れる川が、なんともいえないみどり色で、美しい。
水が、ボクの瞳のように透き通っていた。

















古い町並みが残っている村で、のどかです。
何年か前には、帰ってきたマルタン・ゲールという映画のロケに使われたらしい。


この写真で、ボクの左後ろに写っている格子柄の建物なんて、
14〜15世紀のものだそうだ。




映画の撮影中は、コンクリートに土を敷き詰めて、中世らしく見せかけたらしい。
ボクが監督だったら、
土を敷くのは面倒だから
地面を映さないで撮るだろう。







ところでこの映画の主役を演じたジェラール・ドパルデューは、
今ちょっとフランスで話題になっている。たいへんなお金持ちなのに、
税金を払いたくないからベルギーに引っ越そうとしているらしい。
さらにはそれを批難されたのが気に入らないらしく、
フランス人なんてもう辞めてやると豪語しているらしい。
税金を払いたくなければ、最初からお金持ちにならなければいいのだ
と、ボクは思う。


そんなことは置いといて、
ここでもマルシェ・ドゥ・ノエルが出ていた。



蜂蜜とか鴨の缶詰とか、
村の特産品が売っていた。
そんなに商売っ気もなくて、
なんとなく長閑だ。
小学校のバザーみたいなゆるゆる感です。




きれいな猫も、ひなたぼっこ

ボクもひなたぼっこ












マルタン・ゲールの話というのは、
ちょっと有名な中世の人間違い事件で、実際におこった話です。
カラス事件と並んで、
「トゥールーズ(近郊)にちなんだ歴史的事件」として
知っていると、教養のある人に思われる。

それでボクは、「マルタン・ゲールの話、知ってるよ」と
いろんな人に言ってまわっていたけれども
そのうちにどんな話だか忘れてしまったので、
最近はこの話はしないようにしている。
忘れようとしても思い出せないのだ。




エミリーのおうちでは、一足早いクリスマスディナーをいただいた。
おいしいスープに始まって、フォアグラとか、
鴨のコンフィ&リンゴ&蕪のオーブン焼きとか
もちろんワインも地元のもので、おいしかった。
蕪は、お庭で採れた蕪だった。
チーズのあと、ブッシュドノエルが出てきた。
お店でよく売っているブッシュドノエルは
キノコとかサンタクロースが飾ってあるけれど
このケーキはエミリー風で、本物の葉っぱが使われている。
ブッシュというのは丸太という意味なので、本物の丸太みたいだ。
黒いのはぜんぶ、ブラックチョコです。中はスポンジで、本当においしかった。
いったい、丸太町のどこにこんなケーキが売ってあるんだろう。
ボクはもう一度食べたい。




典型的な、フランスの日曜日のお昼ご飯で、
アペロから数えると、4時間ぐらい食べていたんじゃないだろうか。
もちろん話して、食べて、話して、話して、食べる。
みんなが一同に会する機会を楽しむのだ。


帰り道に、小高い丘に登って、ピレネー山脈をみた。


街の光が、きらめき始めている。













エミリーとご両親に感謝です。

2012-12-03

ボクとクリスマスあれこれ

12月になりました。ボクです。

12月は、街中がライトアップされます。
街のキラキラを写真でお伝えします。
宵の口のカフェー

そもそもなぜライトアップがあるかというと、
ボクの誕生日が近くなったからだ。
12月31日までライトアップがあって、
1月1日は前日のお祭りで、 2日がボクの誕生日。

1日から25日までをカウントダウンするための
アドヴェントカレンダーが売られているけれど、
あれも、ボクの誕生日までのカウントダウンだ。
最後の1週間は、心の中で数える。


毎年恒例の、道ばたのクリスマスツリー
といっても、光るボールの塊です。


今年のアルザス・ロレーヌ通りは、ちょっと圧巻です。




アルザス・ロレーヌ通りというのは、大きなホコ天で、
光の天井が、道の端から端まで、殆ど途切れることなく続いている。
この日は雨上がりだったので、地面に光が映って、綺麗です。


 
ちょっと欠けている部分もあるけれど、ここは電球が足りなかったのだろうか。










 

ボクとプー子ちゃん。


フランス人はクリスマスにプレゼントを贈り合う習慣があって
これが日本に負けず劣らず、結構な商戦を繰り広げている。
それで結構な商魂をもったお店は、12月中は日曜でも店を開けたりする。
みんなプレゼントの選びっぷりが、本当に真剣です
24日の晩に、クリスマスツリーの下に置いとくんだそうだ。

フランスのクリスマスというのは日本でいうお正月のようなもので
遠方からも家族があつまって、ご飯を食べる。
本当は、24日の晩ご飯のあと、真夜中にプレゼントを開けるのだそうだけど
大体プレゼントというのは子供向けのものなので、
25日のお昼ご飯の後に開ける家もあるらしい。

ボクも、今年は25日から、誕生日プレゼントを受け付けることにする。

 お店のショウウィンドウも、クリスマス仕様。


そしてクリスマスといえば、marché de Noël(クリスマスマーケット)
今年もキャピトル広場に登場です。
 このマーケットを見るのも、今年で4年目。
また今年も、何の役にも立たなさそうな物が売られている。
ホットワインとか、チュロスとか、アリゴとか
ボクは食べ物に興味がいく。



 
この写真を撮ったあと、
ボクはマフラーを失くしてしまった。
たいそう気に入って、十年以上愛用していたマフラーなのでショックです。



ボクは、サンタクロースなんてものは信じない。
大体、赤と白の派手な服を着た老人なんて、ちょっと気持ちが悪い。
けれどもプー子ちゃんは信じている。
だからプー子ちゃんの前では、この話はしない。
妹の夢を守るのも、お兄ちゃんの大切な仕事だ。


「昔となりのお洒落なおねえーさんが〜♪」byプー子ちゃん