2016-05-31

プー子、なんとナントへ行く

こんにちは、プー子です。

先週末、プー子はナントへ行った。
ナントは大西洋沿いにある港町で、ブルターニュ地方にあります。
プー子は、ナントはおろか、ブルターニュに行くのも初めて。
ナントナントの難破船!





ナント旧市街にある、ブルターニュ公爵のお城。ここの歴史博物館で、プー子はナントの歴史をたくさんお勉強した。もう、ナントのことなら、なんでも訊いてほしい。







ナントといえば、映画監督ジャック・ドゥミの故郷だ。
(正確には、ナント近郊うまれ)
プー族は、ジャック・ドゥミが大好き。

若きジャック・ドゥミは「ローラ」という映画をナントで撮った。
これは、ナントで、青年カサールが踊り子ローラに振られる話。
この映画には、ナントの名所がいっぱい出てくるのだ。


たとえばここは、ローラの働いていたキャバレー。本当は、La Cigaleという有名なブラッスリーだ。


プー子はここでご飯を食べた。内装が豪華で、びっくりした。





それからドゥミは、シェルブールで、有名な「シェルブールの雨傘」を撮った。
戦争に行った恋人ギィを待っているジュヌヴィエーヴ(プー子)。
そのジュヌヴィエーヴに求婚するカサール。
この映画でも、カサールの回想シーンに、ナントがちょっと出てくる。
この動画でいうと、0:18秒から






それが、ここ!!

最近改装されたので、映画で映ってるより綺麗です。





パッサージュ・ポムレイという三階建のパッサージュです。彫像はみんなそれぞれ、ナントの産業をあらわしているらしい。

ナントは港町だったので、昔からいろいろと栄えていたんだそうだ。航海関係はもちろん、バターつくったり、芸術がさかんだったり。

ちなみにこのパッサージュ、昔は上層の文化的地区と下層の商業的地区をつなぐ道だったそうです。そういうわけで、上層の方が、飾りが豪華。






もちろんここは、「ローラ」にも出てきた。










街の雰囲気でいうと、ナントはストラスブールとはぜんぜん違っていて、
やっぱり大西洋側の街って感じがした。
松が多かったり、建物が白かったり、ボルドーにちょっと似ていたなあ。
垢抜けてるというのか、風がさっと吹くような、明るくて小綺麗な感じがした。



 


それからナントといえばロワイヤル・ド・リュクスの本拠地。
現代アート集団、とでも言うのかな
この巨大な象をつくった人たちです
ほかにも奇抜なメリーゴーランドとか、摩訶不思議なものがたくさんあって、プー子はもちろん、象にも、メリーゴーランドにも、乗った!
いわゆるアートでまちおこし、ってやつね。


あと、ナントはフランス最大の奴隷貿易港だったらしい。
それで、そのことを恥じて、過去の過ちを忘れないようにって、記念碑とか展示とかがしてあった。偉いなあと思った。

楽しかったなあ、ナント。

今週末はノルマンディーとパリに行きまーす。

2016-05-19

プー子、ドイッチュラントのファーマシーで楽しむ

みなさん、Guten Abend! Wie geht's?
プー子です。
















プー子は今日、ドイッチュラントへ行った。
最後にドイッチュラントに行ったのは1月のフランクフルトだけども
そのときは飛行機を降りてバスに乗っただけだったから、ほとんど素通りだった。
実質ドイッチュラントにちゃんと行ったのは、去年の12月以来ということになる。

実に久しぶりの、ドイッチュラント!

プー子はヨオロッパ大学のドイツ語講座に通っていて
もう今では、初級の前半が終わろうとしているところだ。
複数形も、対格も、分離動詞も、複合過去も、しっかりマスター!
大きい数字だって、お茶の子さいさい!
趣味の話だって、できます。

そういうわけで、久しぶりのドイツ語実践だった。


今回は、ミカちゃんと二人でドイツに行った。
実はドイッチュラントは、フランスよりもいろいろな物が安く買えるということで
今回はお買い物が目的だった。
プー子はバス用品を、ミカちゃんは靴を買いに行った。
ストラスブールからドイツのケールまで、自転車で20分、車だと15分ぐらいなので、
フランスからわざわざドイツまで買いだしに行く人も多いんだそうだ。





いつものように自転車で橋を渡って国境を超えた。なんの検閲もなかった。非常事態宣言はどうなってるのかしらん










ヨオロッパ橋を渡ってすぐに見える
レストラン。ケールの入り口にある。

ここは、もう、ドイッチュラント!
Wir sind in Deutschland!





ドイッチュラントは久しぶりなので、なめられてはいけないと思って、
プー子は、ドイッチュラントについても、おどおどしないで、
ドイツ語わかってます、っていう顔をしようと思った。
あたかもプー子はここに住んでいて、
ドイツ語ぺーらぺらであるかのように振る舞おうと思った。


そうしてドラッグストアへ。
バスオイルをいろいろ選んで、プー子は、
ラベンダーのバスオイルとローズのバスオイルを買った。
ローズのは、フランスでも売っているブランドのバスオイルだったけど、
フランスで買うと10ユーロ、ドイツで買うと3.5ユーロだった。安い!


ドラッグストアの中を探検していると、柔軟剤を発見。
うちの柔軟剤がそろそろなくなりそうなのを思い出して、値段を見たら、
それが、なんと、1.35ユーロ!!!!!!!!!!

変なメーカー品なんだろうかと思ったけれど、
Lenorというフランスでも見かける普通のブランド の柔軟剤だった。
これはフランスでは、10ユーロぐらいするはず。それが、1.35ユーロ!!!
もちろん同じサイズ。ラベルがドイツ語で書いてある以外は同じ品だと思う。
フランスでこんな値段でLenorの柔軟剤を売っていたら、即完売もいいところだ。

よくよく見たら、シャンプー類も軒並みフランスより安い。
食べ物も、フランスより全然安い。
その安さが、半端なく安い。
ちょっと自転車で国境を超えただけで、この差...
物の値段って一体何なんじゃろう、とプー子は思った。

ビオのはちみつがいっぱい並んでいたので、
プー子はいいのを選ぼうと思った。
でも、味の説明がドイツ語だった。
ここまでくると、プー子は安さに興奮していたので
ドイツ語知ってるふりをするのもさっさと諦めて
ハンディドイツ語辞書をひきながら一生懸命に味の説明を読んだ。
一つ目は「エネルギッシュでアロマティック」
二つ目は「おいしくてアロマティック」
三つ目は「優しい味でマイルド」
うーむ。美味しいのは大事じゃろう、
ということで、二つ目のはちみつを買ってみることにした。


ドイツのファーマシー、楽しい!


靴も買って、Apfelstrudelも食べて、ドイッチュラント満喫。
今回もプー子はドイツ語をたくさん喋ったけど、
ミカちゃんは途中からフランス語しか喋らなくなった。サボりだ!







帰り、ライン川上に大きな船が泊まっていた。







船の上にはミニゴルフコースがあった。
こんなに風の影響をもろに受けるところでゴルフなんて... 池ぽちゃ連発もいいところだ。

今日は風が強かったので、奥にはシュヴァルツヴァルトのお山が見えました。





自転車での行き帰り、コクリコの花をたくさん見かけた。日本語ではひなげし。
赤い色が点々と緑の中に揺れていて、かわいらしかった。
君もコクリコ われもコクリコ
プー子もコクリコ お兄ちゃんもコックリコ
みんなコックリ コックリコ
Tschüss!!

2016-05-16

ボクとリラとライラック

こんにちは、ボクです
全国全世界全宇宙、津々浦々のプー族ファンのみなさん、元気ですか。
ボクたちはお元気です。





このところのプー族は、大変お忙しかった。
先月は、お友達の90歳のお誕生日会で、ロンドンまで行っていた。


気づけばストラスブールも新緑の季節です。
マグノリアの樹は、すっかり葉っぱが茂っている。



少し前まで
この花が満開だった。


この花はなんだろう
りんごかなあ、庭桜かなあ







今は、リラが咲いています。
リラという花は、英語ではライラックと行って、いい匂いがする。







毎年ボクは、リラというフランス語の名前と、ライラックという英語の名前と、
どちらがより素敵な響きをしているかなあと考える。
リラという言葉は、和語にもありそうで、はんなりとしていて好きだ。
だけどライラックという言葉のリズムも、大好きだ。
ちょっと躊躇ってから、軽く飛ぶ感じがいい。
ああ 悩ましいなあ

素敵な名前を二つも持っていて、ボクはこの花がうらやましい
ボクは、名前といえば、プーのほかに
モーツァルトとかシェイクスピアとか、そういうペンネームはあるけれども。
だけどもプーという名前が一番気に入っているので
今もし誰かがボクのことを別の名前で呼んだら
それはちょっと複雑な気分だなあ
やっぱりボクは、プーという名前が一番居心地がいい





プー族をたたえる
ルバーブタルト












お花といえば、最近はPivoine d'Alsace(アルザスのピヴォワーヌ)という花をマルシェで見かけるようになった。


フランス語のピヴォワーヌは、ボタンと芍薬と、ふたつの意味がある。
ボタンは、服のボタンじゃないですよお花のボタンですよ

これは、草っぽいから芍薬かなあ
とってもいい匂いです






その奥

うちの窓から見えるお花畑。
道路に面していない中庭側から駐車場が見える。その屋根に、びっしりと紫の小さい花が咲いている。
人間は誰も通らないところなので、お花も心置きなく咲くことができるのだ。




春から、夏へ、向かっていくよ
25歳、ボクは、五月に生まれた