2018-12-28

プー子とFrankfurter Weihnachtsmarkt

こんばんは、プー子です。
みなさんは素敵なWeihnachtを過ごしましたか?
プー子は、クリスマスの少し前にフランクフルトに遊びに行った。

どうもフランクフルトのWeihnachtsmarkt(クリスマスマーケット)は世界最古とか聞いたので、むかーしむかしにも行ったことがあるけど、また見に行きたくなった。
Ich habe gehört, dass der Frankfurter Weihnachtsmarkt am ältesten ist!
Also wollte ich den besichtigen! Ich bin mit dem Bus gefallen.

ストラスブールからフランクフルトまで格安バスというのが出ていて、それで行った。このバスドライバーのおじさんが、仕切りたがりのおじさんで、ちょっと道中辛かった。プー子は、意地悪な羊飼いに連れられた羊の気分だった。メー


フランクフルトに着いた!

とても居心地のいいホテルにチェーックイン! プー子はドイツ語を話した。

フランクフルトの街は、古い街並みと近代的な高層ビルが混じっていて、とても不思議。ヨーロッパ中央銀行の本店もここにあるのでーす。




中央駅のツーリストインフォメーションに行って、情報を集めた。
プー子がゆっくり、きちんと、ドイツ語で話したら、受付のおじさんも、ドイツ語で返してくれた!

おじさんが地図はsechzig Centというのでプー子がお財布を出して払おうとしたところ、隣にいたピエールおじさんがフランス語でプー子にcombienと訊いたので、プー子はsoixante centimesと言った。それを聞いたインフォメーションのおじさんがフランス語を話し出したので、プー子はあわてて、ドイツ語でお願いします!ピエールおじさんのことは無視してください!と言った。

時間的に行けない気がしたけど、行けたら行きたいと思っていたPalmengartenまでの行き方も、事細かくドイツ語で訊いた。何番のU-Bahnですか、どのくらいかかりますか、どこから乗れますか、などなど、全部ドイツ語で訊いた。もしかしたらプー子のドイツ語はところどころ完璧ではなかったかもしれない。でもインフォメーションのおじさんは、ドイツ語で丁寧に答えてくだすって、プー子も肝心なことはすべて理解した。


以前、フランクフルトに来たときは、特に中央駅付近は怖いイメージがあった。
けれども今は、ドイツ語が話せて、ヨオロッパの治安にもだいたい慣れてきたから、前よりも、なんかもっと、ワクワク面白い感じがする。
ちゃんと聞いて、ちゃんと返事してくれる人とお話するのって、楽しい!


それからフランクフルトのWeihnachtsmarktに行った。
クリスマスマーケットは旧市街でやっている。
中央駅から普通に歩いて20分ほど。でもプー子は、ヨーロッパ中央銀行の建物を見たり、ゲーテ像に話しかけたり、巨大なデパートみたいな本屋さんで油を売ったりしながら移動した。ドイツでは、クリスマスに豚が関係しているのか、豚のチャームをいっぱい見かけた。


そして到着、世界最古(かもしれない)クリスマスマーケット!






ストラスブールのツリーに負けるとも劣らない高さのツリーです!


オータンネンバウムー
オータンネンバウムー




これはフランクフルト名物Apfelwein(りんごワイン)のホットワイン! おいしかったー

カップは陶器だった。3ユーロのデポジットを払う。飲み終えてカップを返したら、3ユーロ戻ってくる。

ちなみにストラスブールでは、プラスチックのコップでデポジットは1ユーロ。


ドイツのクリスマスマーケットは、フランスのよりもconvivialな感じがする。ワイワイにぎやかで、雰囲気が暖かい。立ち飲みスタンドがたくさんある。時にはテーブルもある。そこでホットワインを飲んだり、ご飯を食べたり、休んだりして、おしゃべりをする。
疲れにくい工夫がしてあって、プー子は嬉しい。

他にもラズベリーワインとかも見かけた。
ビオの野菜スープとか、くっさーいチーズ(ラクレット)とか、フライドポテトとか、色々あった。チーズの屋台は、近づいたらすぐにわかるほど臭かった。






これは炭火焼のバーベキュー屋台!いろんな種類のソーセージがグリルされていた。






あな、うれしや。
この日は晩御飯のレストランを予約していたので、ソーセージはぐっと我慢!
カフェでドイツビールを飲んで、クリスマスマーケットの雰囲気を満喫した。

フランスとちがって、ぜーんぜんセキュリティチェックがなかった。
警察の車とか、銃を持った見回りの兵士とか、たまに見かけたけど、フランスみたいにどこにでもいますって感じはしなかった。




お兄ちゃんの頭の上に、ハートがみっつ!


この日はとてもおいしいドイツ料理屋さんで、ドイツワインとドイツ料理に舌鼓をうった。イヨーッ ポン!




翌朝は、ホテルでのんびり。
ホテルの朝食が文句なしに美味しかったので、プー子は満足であーる。
ここでもプー子は、給仕のお兄さんとドイツ語で会話をした。


遅い時間にホテルをチェックアウトして、シュテーデル美術館に行った。
ホテルで荷物を預かってくれるよう頼んだどきも、
美術館でEintrittskarten を買ったときも、ドイツ語!
A2まんなかぐらいのプー子の実力!

シュテーデル美術館は巨大な美術館で、とても1日で回りきれなかった。
プー子たちは、近代以前の絵画の4分の3ぐらいと、近現代絵画を見た。
特設展は、もうちょっと、諦めた。

有名なゲーテの絵があったけど、脚の描き方が明らかにおかしかった。
プー子は、小さなフラアンジェリコの絵が気に入った。






それからPalmengartenに行くこともできたけど、昨日見たグリルソーセージを食べたい欲に負けて、またクリスマスマーケットに行った。


炭火でグリルしたソーセージとビールは、最高じゃった。




大聖堂にも行った。
ここは、ビールを飲む前に行った。たまたま合唱団とオルガンのコンサートがやっていた。ここのオルガンには水平に突き出ているパイプがいっぱいあって、ちょっとトゥールーズのサンセルナン教会を思い出した。こういうのってスペインに多いのだっけ?

大聖堂の中を歩くと音響がどんどん変わって、面白かった。

最後にU-Bahnに乗ってホテルまで戻って、荷物を受け取って、無事に帰路につきました。ふう









フランクフルトのクリスマスマーケットが世界最古だったかどうかはよくわからないけど、ドイツ語の確かな前進を感じられた旅でした。


旅の記念に、ドイツ語の冬にかんする詩集を買ってもらった。ヘルダーリンとかヘッセとか、いろんな人の詩のオムニバスであーる。

どれも短い詩だから、読みやすい???

2018-12-14

プー子、事件後のマルシェ・ド・ノエルに行く

こんばんは、プー子です。

火曜の夜にストラスブールを震撼させた乱射事件は、
木曜夜の犯人制圧によって、一応の解決をみました。
プー子は、射殺という言葉はあまり好きではないので、制圧と言います。

プー子たちは、実に、火曜から木曜まで、恐怖の時間を過ごしていた。
なんてったって、火曜の犯人の最後の目撃情報がうちのすぐ近くだった。
水曜はプー子たちは外出しなかったけど、
仕事に行ったピエールおじさんが帰り道で、大掛かりな警察の作戦を見たそうだ。
そして木曜には、うちの目の前の広場で犯人の目撃情報があって、
特殊警察が出てきて道路を閉鎖していた。それでも見つからなかった。

もしかして犯人は、うちのすごく近くにいるんじゃないかと思うのに
十分すぎるほどの理由があった。

そして昨日、木曜の夜、再びうちの地区の上空をヘリコプターが飛んだ。
これが犯人制圧の作戦のひとつだったらしい。
特殊警察が犯人に似た人を見つけて、質問をしたところ
銃を撃ってきたので、反撃した、ということだった。
現場はうちから歩いて5分ほどのところ。
やっぱりというか、犯人は、うちの地区に潜んでいたらしい。
あな おそろし。

犯人とはいえ、人が亡くなって終結するのは、なんとも後味が悪いとプー子は思った。

それにしても、広場での目撃情報といい、制圧の瞬間といい、
犯人は結構この辺を出歩いていたということかしらん。



今日、プー子は用事があったので、早速、中心街に行ってみることにした!
暗い時間に行くのは怖いので、お昼12時半から14時まで。
明るい時間にちゃっと行って、ちゃっと用事を済ませて、ちゃっと帰ってきた。



今日からマルシェ・ド・ノエルは再開しています。でも夜8時に閉まります。人は、事件前に比べて、とても少なかった。プー子は、今年もヴォージュ山脈の飴ちゃんを買った。


乱射事件のあった現場も通った。
花束とキャンドルが所狭しと並べてあった。この寒い冬の日に、こんな路上で、見ず知らずの人に撃たれて亡くなるなんて、なんと無念だっただろう。

今日の発表では、死者は4人になったそうだ。




現場の近くにある花屋さんは、忙しそうだった。
マルシェドノエルでも、キャンドルがたくさん売られていた。
商魂...??


そういえば、昨日の夜、制圧現場には、犯人制圧直後に内務大臣がやってきた。
亡骸を確認しにきたじゃろうか?

そして今日は、エマニュエル・マクロンが
ストラスブールのマルシェ・ド・ノエルにやってきているらしい。
それでまた道が閉鎖されたそうな。
これも、商魂...???





とにかく今日は、
途中で何回も銃を持った警察隊を見た。
10人とか12人ぐらいのチームで、ぞろぞろ歩いていた。

なーん年も前に、プー子が初めて、銃を持った警察隊を見たときは、2人1チームだった。それがこの10年ぐらいで、3人になり、4人になり、そして今回はなんと大所帯!

プー子は、ああいう武装した人を見ると、怖いなあ銃が暴発しないかなあと思うけど、今回はちょっとだけ、こういう人たちの近くにいる方が安全なんじゃろうかという思いが頭をよぎった。




クレベール広場にも、たくさんのキャンドルと花束が添えられていた。


犯人制圧によって、この事件は一応の解決を見たものの
もはやストラスブールのマルシェ・ド・ノエルは
今までのとは違うものになりにけり。
恐怖が去って、今、ストラスブールの街が感じているのは、悲しみです。

以上、現場からプー子がお伝えしました。



2018-12-12

ボクと恐怖のノエル

こんばんは、ボクです。

昨日の夜7時50分ごろ、ストラスブールで発砲事件があった。
大聖堂にほど近いオルフェーヴル通りで、男が銃を乱射したらしい。



オルフェーヴル通りというのは、大聖堂とタンプル・ヌフをつなぐ狭い通りで、今の時期は、クリスマスの飾り付けがとくに有名だ。

この通りには毎年白い枝が飾られて、夜でもここはまるで昼間のように明るくなる。観光客も思わず足をとめて写真を撮る、そういう場所なんです。

この写真は2015年のオルフェーヴル通り。今年も基本的には同じ感じだった。こんなに狭くて人がごった返しているところで乱射事件があったと思うと、ボクはおそろしい。




昨日の夜、8時まで居合の稽古をしていたピエールおじさんは、帰り道にたくさんの警官を見たそうだ。高速道路をスコープで狙っている警官もいたらしい。


8時ということは、銃撃事件が起きた直後で、犯人がタクシーで逃走していた頃だ。おじさんの近くを犯人が通ったと思うと、とても怖い。そして犯人は、ボクたちの住んでいる地区に逃げてきたのだ!(たぶん) 昨日は自宅待機令が出た。この辺りでは道路を走る車は、何時間にも渡ってゼロだったそうだ。渡哲也。


昨夜は、警官が犯人の自宅を取り囲んでいるとかで、ヘリコプターが真夜中過ぎまでうるさかった。だけど犯人はお留守だったようで、今日もまだ捕まっていない。


今日も、ボクんちの近くで、警官が閉鎖しているところがあるらしい。
犯人は、そこに潜伏しているのか??ドキドキ...


ボクは、昨日からお外に出ていない。窓にも近づかない。
ピンポンが鳴っても、出ないことにしている。
電話でもメールでも、相手から直接触れられないように警戒している。


2018-12-07

プー子と揺れるフランス

こんばんは、プー子です。





今年もやってきました、
マルシェドノエル。




でも今年は、ちょっと物騒な雰囲気です。



フランスでは、数週間前から、土曜日になると反政府デモをやっている。
デモの参加者は、黄色いベストを着ているので
Gilets Jaunes(黄色いベスト)運動と呼ばれている。
パリのシャンゼリゼ通りは土曜になると、炎と煙が立ち込めているらしい。
そろそろ軍隊が出動するかもと噂されているけど
とりあえず明日は装甲車が出てくるらしい。

あと、1週間ぐらい前から、高校生もデモをやっている。
この高校生デモは、ここ数日で急速にフランス各地に広がって
昨日の木曜日には、多くの高校でボイコットがあったそうな。

こういう状況を、革命と呼び始めている人もいる。
とにかく非常事態宣言の一歩手前、そういうところです。

そんな中、今朝、パリ近郊の高校生のデモを鎮圧する警察の動画が
インターネット上で出回った。昨日のことらしい。
大量の高校生が、地面に膝をついて、
なんかもう犯罪者みたいに取り扱われていた。

この動画はインターネットを通して瞬く間に広がって
警察はなんてひどいことをするんだ!と反感を買った。


こういう時、プー子はいつも思う。


高校生も、警察も、
どっちもどっちで、悪いんじゃないかと。


だって高校生は、警察に取り締まられる前まで
公共物を破壊して、道に停まっている車をひっくり返して、
車を燃やしていたのだ。これも動画があって、
決して善良な高校生のデモに紛れた
邪悪な壊し屋のせいだけじゃないことがわかっている。
一部の高校生が乱暴を働いたのだ。

それはやっぱり、プー子は、いけないことだと思う。
だから警察の扱いもひどいけど、
高校生の方でも、ひどく扱われるほどのことをしたわけだと思う。


けれどもフランスの人たちは、あんまりそう考えない人が多い。
デモを支援する人たちは、われわれはもう長い間虐げられてきて、
その我慢が限界に達したのだから仕方がない、という。
やられる前にやらねばならぬらしい。ダントンか!

そらあね、プー子だって、今回でいえば
黄色いベストも高校生も、デモをする理由はわかるし、
むしろその理由には賛成だ。
だけど我慢が限界だからといって、方法を選ばないのは、どうかと思う。

デモが頻繁なフランスで、
デモが過激化するたびにプー子は、心の中で
「デモ隊も警察も、そりゃやりすぎじゃろうて」と思う。

デモだけじゃない。
シャルリー・エブドのときもそう思ったし
もっというとフランス革命のときもそう思った。
我慢が限界だからって、暴力はいかんじゃろて。

でも、どっちもどっち、とか言うと、
周りのフランス人から猛反対を受けるので
プー子は黙っているのです。