プー子はついに、ライプツィヒの街に繰り出した!
まずは、ワグナーさんの銅像。
ワグナーさんも、ライプツィヒ生まれなのであーる。
この銅像の近くで、手錠をかけられている若者を見た。やっぱり治安悪いのかな...
こちらは聖ニコラス学校。ライプツィヒ初の市民学校。ワーグナーさんも、ライプニッツさんも、ここで学んだそうだ。
聖ニコラス学校の向かいに建つのが、ニコラス教会!!
JSバッハの主な勤務先は聖トーマス教会だけど、バッハはニコラス教会でもカントールだったそうな。
ニコラス教会の中
全体的に、淡い色で統一されていて、とっても綺麗。
椅子の形も、ちょっとピアノみたいでかわいい。
とっても綺麗な内装。天井はシュロの樹を表しているらしい。ここのオルガンはザクセン州で一番大きいそうな。
「ヨハネ受難曲」の初演は、ここだったそうだ。
というわけで、プー族も「ヨハネ受難曲」を歌った!
プ!... プ!... プ!....
ププ、ププププププププ
ププププププププ...
プー子はヨハネ受難曲が大好き。NHKラジオの「朝のバロック」のテーマ曲にならないかなあと思っている。
続きまして、旧市役所。
前に立っているのはゲーテさんです。
ここの旧市役所で、バッハは、トーマス教会のカントールとして契約書にサインをしたそうな。
それからライプツィヒ美術館に寄って、いかめしいベートーヴェンの彫刻を鑑賞。
続きましてー、カフェ!
ここはZum Arabischen Coffe Baumという、ドイツ最古のカフェ。ロベルト・シューマンとダヴィド同盟のみなさんも、ここで会合をしていたそうだ。
もちろん、プー族は、フロレスタンとオイデビウスごっこをした。
そしてやってきました、トーマス教会!
教会の前の広場には、大きなJSバッハの銅像が立っていた。当初の予定からずいぶん変更された銅像だけれども、オルガンの前にバッハを立たせるというアイデアは、創作当初の意図のままなんじゃそうな。
よく見ると、バッハのチョッキの第二ボタンが外れている... プー子はちょっと、この銅像を見て、泣きそうになってしまった。だってプー子、バッハ好きだもの。
運良くこの日は金曜日で、モテットがあった。
モテットというのは、宗教音楽がメインの、ミサコンサートのこと。
プー子は、開場を待っているあいだに、向かいのバッハ博物館に行って、バッハ博物館特特製バッハの本を買った。バッハの本を読んでいるうちに、教会が開いて、みなさんゾロゾロ中に入っていった。
プー子も、前の人に続いて、ゾロゾロ...
入り口で、タキシードを着た男の子がお会計をしていた。
プー子は、このモテットが有料だと知らなかったので、ドイツ語で、
「おいくら」って、ドイツ語で訊いた。
お値段は、たったの2ユーロだった。
初めて入る、聖トーマス教会。
ここでバッハが30年近く働いていたと思うと、感慨深い。
本を読みながらしばらく待っていると、ついに始まったモテット。
トーマス少年合唱団が厳かに入場。
この少年合唱団は、バッハの時代から続いている、由緒正しき合唱団なのだ。
オルガン音楽が鳴り響く。もちろん曲はバッハ。
ウィーン少年合唱団パートリーダーのお兄ちゃんがいたので、トーマス少年合唱団のみなさんは緊張なさっていたみたいだったけど、それでも合唱団の歌はとっても綺麗だった。
プー子の隣の人は、こっそりアイフォンで録音していた。
一応ミサっぽいこともするので、お説教を聞いたり
立ったり座ったり、歌ったり読んだりした。
ドイツ語の歌詞をチャッと読んで、チャッと歌うのは、
結構大変だったけど、楽しかった。
バッハの働いていた教会で、みんなでバッハの音楽を歌うなんて、
プー子は、バッハを生きている気がした。
翌日、再び聖トーマス教会へ!
前日行けなかったバッハ博物館を、じーっくり見て回るのだ。夜のあいだにバッハ本を読み終えたプー子は、バッハ博士!バッハのことは、なんでも訊いて。
バッハ博物館は、平湯温泉ぐらい、いいところだと思う。特にこの部屋が面白かった。バッハの時代の楽器を展示してある部屋。
この部屋には、いつでもバッハの音楽が流れている。
部屋の壁には、楽器のイラストがあって、今流れている音楽に参加している楽器のところが光る。
そのボタンを押すと、その楽器の音が少し大きく聞こえる。プー子はこれで、ヴィオラ・ダモーレとか、今はもうほとんど見ることのない楽器の音を知った。この部屋に長く居座って、新たにやってくる人に、部屋の仕組みを説明したりした。
バロックフルート
足を放り出して吹くのが正しいそうな...
ほんまかいな
バッハ博物館では、トーマス教会カントールとして、バッハが過ごした毎日を細かく知ることができた。トーマス教会には、トーマス学校があった(今はもうない)。規則の大変厳しい学校で、バッハはそこで生徒の指導もしていたそうな。
バッハにとって、宗教音楽というのは、とおっても大事だったんだなあと思った。
博物館の窓から、トーマス教会広場のバッハ像を望む...
バッハの直筆譜、バッハのつけていたベルトを見て、2005年に新たに発見されたカンタータを聴いたり、チェンバロを弾いたり、プー子はすっかりバッハの時代に浸った。
トーマス教会とニコラス教会を行き来するバッハが見えるよう...
博物館をたーっぷり堪能したあと、
もう一回トーマス教会へ!
なんと結婚式の最中だった。
オルガンが大音量で鳴っている中を、新郎新婦は歩いていった。
ああ、トーマス教会は、今もこうやって、教会なんだなあ、と思った。
周りを見ると、日本人とおぼしき観光客の女の人が感極まって大泣きしていた。
プー子は、大げさな、と思ったけど、ちょっともらい泣きしそうになった。
トーマス教会のステンドグラス
バッハです
トーマス教会は、マタイ受難曲の初演でした。ということで、プー族は、ここでマタイ受難曲を歌った。
プープププープープーウーコー
プープププープープウウーコー...
いきなり終曲!
なんだかライプツィヒって、バッハの時代に想いを馳せるというより、
バッハの時代に入ってしまったような気のする街だった。
バッハはこの街で生きているのだ!とプー子は強く思った。
熱情がはねっ返る、プー子の、アーバンブルースへの貢献。
2005年に発見されたバッハのカンタータ。とても綺麗な曲だと思う。
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