2018-09-11

プー子、ライプツィヒで携帯電話をなくす

DBのトラブルを乗り越えてプー族講演を無事に終えたあと、
やっとの思いで、翌日、プー子たちはライプツィヒに着いた。

ライプツィヒは、J.S.バッハが長く住んでいた街で
実は、バッハ大好きなプー族としては
2009年の渡仏以来、ずーっと行きたかった街なのだ!
念願が叶って嬉しい!

ライプツィヒでは、駅の近くのホテルをとっていた。
そこにチェーックいん!
少し休んでから、出かけた。
お昼ご飯を食べていなかったので、
たまたま見つけたおいしそうなベトナム料理屋さんに入った。
それで、携帯電話を見ようとして...

ない。

携帯電話がなかった。
どこを探しても見当たらなかった。

ああそういえば、さっきベトナム料理屋さんのメニューを読むために
道で立ち止まったのだった!
そのとき、プー子に近づいてきた人がいたのだった!
もしかして、あれは、スリ!!!!

ホテルを出たときは、たしかに携帯電話があった。
リュックのポケットに入れておいたのだ。
ああどうしよう
レストランの給仕のお姉さんは、
リュックポケットなんかに携帯電話を入れたらだめ!という。
えええ ストラスブールでは、そんなの安全なのに...
もちろん、パリでは、しないけど...
ライプツィヒはパリほど大きい街じゃないので、うっかりしていた。

そういえば、さっきから物乞いの人を、たくさん見た。
ちょっと怖そうな人たちがたむろしているところも通った。
もしかして、ドイツは、治安が悪いのかもしれない...

プー子は、うっかりしていた!
気付いた時には、後の祭り。
とりあえず警察に行って、被害届を出さなくちゃ、
フランスに帰ってから必要な手続きをすることができない。
給仕のお姉さんは親切だったけど、英語があまりできないので
プー子のドイツ語もそこまでできないので、
プー子は一路、ホテルに帰ることにした。
ホテルの受付のお姉さんは英語ペラペラだったから、きっと手伝ってくれるはず!

ああ バッハ観光どころじゃないよう、
と、思いながら、ホテルまで急いで帰った。


ホテルに入ろうとしたとき、
大きな男の人が、プー子の方にやってきた。
その人が言うには、「プー子ちゃん、さっき携帯電話落としただろう!」

プー子「どうして知ってるの!」
おじさん「さっき拾ったんだよ、それで駅の警察に届けたんだよ!」
プー子「...!! ダンケシェーン!!!!!!」

おじさんは、さっき、プー子が歩いたあとに、携帯電話を落ちているのを見たらしい。
けれどもそのときにはプー子はいなくなったあとで、
なんとご親切にも携帯電話を、警察に届けてくれたのだ。
おじさんはドイツ語しか話せなかったけど、
プー子もドイツ語を理解して、ドイツ語で会話した。

正直なところ、プー子は最初、ちょっと半信半疑だった。
でもおじさんは、プー子の携帯電話の外見をちゃんと知っていた。
おまけに駅まで一緒にきてくれて、警察はここだよと教えてくれた。
警察まで一緒に行ってほしかったけど、
警察の場所だけ教えて、おじさんは帰ってしまった。

一人で警察に入ったプー子。
警察のおじさんに、プー子は一生懸命、事情を話した。
英語とドイツ語とドイツ語で話した。

警察のおじさんは、最初は無表情で聞いていたけど、
ときどきニコリとしたりしながら(プー子が美しかったからかもしれない)、
最後には、プー子の携帯電話を持ってきてくれた!!!

「携帯電話のロックを解除できたら
プー子ちゃんに携帯電話を返してあげるよ」というので
プー子は、「おじさん、目え開けてちゃんと見といてね!」と言って
携帯電話のロックを、サラリと解除!!!


ふう... ことなきをえました。

拾ってくれたおじさん、最初少しだけ疑ってごめんなさい。
警察のおじさんが言ってたけど、これは本当にラッキーなことらしい。
関係者のみなさん、本当に本当に、ありがとう!
Vielen vielen vielen Dank!

それでプー子は、給仕のお姉さんの言っていたことも思い出して
携帯電話はカバンの中にしまって、市内観光に向かったのです。

そういえば、ホテルを出たときに、ホテルの鍵をリュックにしまおうとして
リュックをぐるりと回したなあ。
きっと、そのときに携帯電話が落ちたんだろう。
あぶないあぶない。

次は、ライプツィヒ・バッハ編。乞うご期待!

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