こんにちは、ボクです。
ストラスブールは、
ゆっくり秋に入っていっています。
だいたい今年のノーベル賞も出揃ったようだ。
おそらくこのブログのファンの皆さんは、どうして文豪プーちゃんはノーベル文学賞にノミネートされないんだろうと、訝しく思っていることだと思う。
ボクは今まで、実に多くの小説を書いてこられた。
代表作は、『太雪』『車輪の下敷き』『老いたウェルテルの平穏』などなど。
外国語でもたくさん書かれていて、英語ではGone with the window、
フランス語ではLe grand princeやCritique du raisin purなどが有名だ。
とくにCritique du raisin purでは、人間の本質を見事に描き出し、
コペルニクス的でんぐり返りをする主人公が社会現象になった。
つまりボクは、社会に絶大的影響力を及ぼす、思慮深い大文豪だ。
ではどうしてそのボクがノーベル文学賞を受賞しないのか。
実は、とても奥深い理由がある。
(ボクんち)
ボクは、とても想像力豊かでいらっしゃるので、
もしボクがノーベル賞をとったとき、その後どうなるのか、簡単に想像できる。
きっとボクほどの大文豪がノーベル賞を獲ったら、
ノーベル文学賞は、人間のレベルを超えてしまう。
その次の年からノミネートされた誰もが、ボクと同じ賞を受賞するのは
恐れ多いと言って、ノーベル文学賞を辞退することになるだろう。
そうすればノーベル文学賞は廃止になってしまう。
ボク自身はこの賞についてはどうでもいいと思っているのだけど、
世界中にこの賞をとりたいと思っている作家はいるようで、
それを思うと気の毒だ。
ノンベエの森だったかサスベエの森だったかを書いた
日本の小説家なんか、喉から手が出るほど欲しがっているんだそうだ。
だから、ボクは、ノーベル文学賞を受賞しないのだ。
ノーベル賞の方でも、ボクのこういう深いお考えを察してか、
今のところボクにノミネートの連絡をよこしてきていない。ボクが辞退することを知っているんだろうと思う。
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