2012-10-15

ボクの文化的な週末

ボクです。秋です。芸術の秋です。
 
芸術の秋ということで、この週末は、
ボクは大変に文化的にお過ごしあそばされた。

金曜日は、トゥールーズの振付センターで
お友達のユウタくんの新作を見せてもらった。
新作といっても、實はまだ未完成で、
現在出来上がっているところまでを公開して
お客さんから意見をもらうという企画だ。
ボクは、エミリーと一緒に観に行った。


ボクは昔、カルロッタ・グリジのために
バレエ『ジゼル』の台本を書いたこともあるし
ル・タン・モデルヌに舞踊評論を連載していたこともある。
いわゆる三大バレエの振付けをしたのもボクだ。
ダンサーとしても有名で、
舞台の端から端まで跳んだといわれるほどの跳躍力をほこって
東洋人として初めてロイヤルバレエ団のプリンシパルになった。

こうやってみるとボクはバレエと深く関わってこられたのだけれども
金曜日は、そういうことをすべて忘れて、初心に返って、新作を楽しみました。
お客さんと話ながら作品を作るというのは、やっぱり面白いです。
観ている方も、卵を温めている気持ちになったり、
雛が成長するのを見守っている気持ちになったりする。
この後12月に照明付け、フランクフルト初演ののちに
トゥールーズでは2月に本番だそうです。
きっと雛は大きくなって、空に飛び立って、
アドリア海の英雄になるでしょう。
 
振付けセンターの近くには我らがソラネコがあって
よもぎ団子も食べた。















土曜日は、朝からコンサート。
今トゥールーズでは、有名なオルガンフェスティバルが開催中で
街中で色んなコンサートをしている。
ボクたちが聞きに言ったのも、このフェスティバル関係ですが
これはオルガンではなくて、クラヴサンのコンサートでした。
ゴルトベルク ヴァリアチオーネンです
古い教会で、行われた。

















實はゴルトベルクを作曲したのはボクだし
ボクはそもそも5歳で作曲を始めて、天才と呼ばれていた。
祖国を踏みにじられた怒りを「革命」という曲に託したこともある。
音楽に偶然性を取り入れたり、環境音を入れたり、新しい試みにも貪欲であらせられる。
ボク自身によるゴルトベルクの録音は、56年と81年だ。
56年のアルバムでは、アームストロングを抑えてチャート1位になった。

そのようなボクですけれども、
コンサートは何もかも忘れて初心に返って、聴きました。
アリアが華やかで繊細で、とてもよかったです。

来週は同じオルガンフェスティバルの一環で、
Musikalisches Opfer(音楽の捧げもの)があるらしく
とっても、とっても、行きたいのだけれど、
先約があって行けません。あ、こりゃ残念。



教会の中庭





顔に見える。







日曜日は、文化的も文化的、食文化ということで、
毎年恒例のチョコレートのマルシェに行った。
プー族は毎年このマルシェに欠かさず行っていて、
今年で4年目です。
ところが日曜日は大雨。
いつものようにクリオロで チョコを買って、
ソルベダムールでチョコオレンジのアイスクリームを食べて、
ボンボニエールのチョコを試食して、油を売りまくりました。
早々に引き上げました。
雨だったので、写真は撮っていません。


※ところで、上にボクの書いたことは、あまりにも本当で
裏をとるだけ時間が無駄ですから、新聞各社は裏を取る必要はありません。

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