2012-10-03
ボクと定山渓の思い出
お久しぶりです、ボクです。
ボクは9月12日から30日まで、来日していらっしゃった。
日本では色々なことがあった。
団子を食べたり
寄席に行ったりした。
プー子ちゃんは、松竹座に芝居を観に行った。
(こういう時のプー子ちゃんは
「こいさん」と呼ばなきゃ怒られる。
何事も 気分が肝心 プー族です)
それに今回は、いつものように関西ステイだけではなくて
北海道にもいらっしゃった。主に札幌です。
札幌は、そこらへんに白樺や赤松が生えている。
本州でいうと、高度1000mぐらいの感覚かな。
キタキツネにも遭遇した。
北海道大学は、森のようだった。
ボクの記念碑があった。
ボクは昔ここで講演をして、
ボーイズ、ビー・アンビシャスと云ったのですが
それが記念碑になっているわけです。
ちょっと照れるなあ。
でもこの銅像は、あまり似ていない。
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ボクたちの札幌の目玉は、定山渓温泉。
定山渓温泉は札幌から1時間あまりで行ける、温泉郷です。
ミカちゃんの都合で、どうしても札幌駅を15時半に出るバスにしか乗れなかった。
本当なら定山渓というのは、 朝行って夕方帰ってくる場所らしいけど
仕方がない、強行軍で、夕方お風呂ツアーです。
バスに乗って、片道1時間ちょっと。
あ、ここは定山渓。
ちょいと、湯上がり、若旦那プー。
(何事も気分が肝心なのだ)
入ったのは、バス停から一番近かった温泉旅館「鹿の湯」
夕方だったので、ミカちゃんはフロントのロッカーにお財布を預けた。
脱衣場のロッカーが一杯の可能性があったからだ。
お風呂は大きかった。ボクとエセル卿は、男湯。
だけど露天風呂は残念だった。
普通の部屋の、壁一面が 抜けているような造りだったので、
外の空気は感じられるけど、頭の上が抜けているという解放感はなかった。
ちょっと、がっかり。
それでもボクたちは、川のせせらぎを聴きながら
北海道弁の練習をしたりした。
お風呂上がりにはフルーツ牛乳を飲んで、
マッサージをしてもらって、ああ極楽。テルマエ・ホッカイドウエ。
いい気分でフロントに戻ってきて、帰りのバスをみたら
ちょうど、もう少しで来そうなバスがあった。
帰りのバスは1時間に2、3本だから、できれば乗りたい。
フロントの人に、
「ここからバス停まで歩いて何分ですか、
今から出て、このバスに間に合いますか」
と訊いたら
「ギリギリですねえ」と返す。
それでボクたちは慌てて旅館を出て、
ちょうど来ていたバスに飛び乗った。
ああ 体がほこほこ 温泉の揉み返し…
に、ぼおっとするのもつかの間。
お財布を忘れたのに気がついた!
バスの運転手さんに、旅館に忘れ物をしてきたと打ち明けたら
もう歩いて帰れない程遠くまで来てしまったので
反対行のバスに乗りなさい、と云われた。
お財布を忘れてバス賃が払えなかったけど
幸い、運転手さんがボクのファンだったので、そのままバスを降りさせてくれた。
ボクたちは、再び温泉行のバスを待った。
あと5分以内で次のが来ると書いてあったから
湯冷めしないうちに早く乗りたいなあと思って、バスを待った。
でもバスは来ない。
暗ーい、寂しーい、人通りのない道で、だんだん心細くなってきた。
ふと見ると、後ろは森で、「北海道八十八カ所霊場」と書いたのろしが立っている。
ボクは、一気に背筋が寒くなった。
どうしてお寺のことを「霊場」なんて言うんだろう
怖いじゃないか、やめてくれ。
隣でプー子ちゃんは、「バス来ないねえ」といって
トトロごっこを始めたけど、ボクは気が気じゃなかった。
化け猫のバスなんて、まっぴら御免だ。
ボクは暖かい人間のバスに乗りたい!
結局バスは5分遅れで到着したけど、ああ
ボクはその間、小さなお胸を痛められたよ。
余程長い間待ったように感じた。
札幌市内に戻ってきて、ちょっと冷えてしまったので
ラーメンを食べて温まりました。
ちょっとスパイスの効いた、定山渓の思い出でした。
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