2018-10-28

ボクとピエールおじさんと夏時間の終わり

おはよう、ボクです。

今朝、ボクが起きると、
ピエールおじさんは慌てながら出かける支度をしていた。

そうか、今日は日曜だ。
日曜だから、おじさんは居合道の朝稽古があるのだ。
毎週朝っぱらから、ご苦労なこった。

おじさんはボクに言った。
「じゃあプーちゃん、行ってきます。
もう既にちょっと遅れているんだ」

そう言っておじさんは、稽古仲間に電話を一本いれた。
稽古仲間は電話に出なかったらしいけど、
留守番電話に「ちょっと遅れる」と言っていた。

ボクは朝ごはんを食べながら、
「いってらっしゃいピエールおじさん」と言った。
ピエールおじさんが玄関で「行ってきます」と言った。


そのとき!  歴史が動いた!


うちの電話が鳴った。
おじさんの稽古仲間からだった。

ボクは、玄関先にまだいたおじさんに、電話を渡した。


電話口のおじさん「えっ! ええっ!!」


おじさんは電話を切った。
それから、ゆっくり荷物を降ろして、靴を脱いだ。

なんと
おじさんは、今日から夏時間が終わるってことを忘れていたのだ。
稽古にちょっと遅れていると思っていたのだけれど、
本当は30分以上早かったんだ。なんて間抜けなんだ!!!
ああ、なんて大間抜けなんだ!


ボクは、どうせならおじさんが急いで歩いて、稽古場に着いて
だーれもいない道場でポカーンとしていてほしかったもんだ。

おじさんの稽古仲間は、おじさんの失態を
家族に話して、ご近所に話していることだろう。

ボクはボクで、人の失敗は大好きだ。
けれどもこういうことを吹聴すると、プーちゃんは
かわいいのに性格が悪いと思われるかもしれない。

だから、プー子ちゃんに話して、樹々に話して、鳥たちに話して、
新聞記事に書いて、ブログ記事に書いて、
それで心の中にそっとしまっておくことにする。


2018-10-27

ボク,灰色の空を見て落ち着く

こんばんは、ボクです。

最近は寒くなりました。




これは、つい2週間ほど前の写真。


この頃はまだ、最高気温が20度を超えて、わりと暖かい日が続いていた。少し歩くと汗ばむ陽気だった。今年は冬の到来が遅いなと思ったもんです。







だけどやっぱり、暖かい日が続くと思っていても
秋は深まってゆくもんで。






今日は最高気温が11度です。

植物園のもみじも、すっかり赤い。
赤いというより、紅だ。




空も灰色、どんよりしている。


だけどもボクは、今日、この灰色も悪くないと思ったのだ。思うに、夏のような青空は、もう十分です。これ以上青空が続いたら、ボクは疲れてしまうだろう。


灰色の空を、鳥の黒い影が飛んでいくのを見るのも、それはそれで落ち着くってぇもんです。最近は、雁みたいな鳥が、夕方になると群になって飛び回っている。日が落ちるのも早くなった。


植物の葉っぱは、色づいて、落ちている。常緑樹はずっしり。なんというか世界全体が、夏の浮かれた気分から脱皮して、落ち着こうとしている感じ。こういう気分が巡ってくることも、とても大切なのだ。
もう10月も終わろうとしている。
あと1ヶ月もしたら待降節で、クリスマスのマルシェが始まる。そうしたら今年ももう終わりだなあ。

ボクは今年も、たいそうお忙しく過ごされた。
そろそろゆっくりする季節です。

秋といえば、チョコレートだ。
明日、夏時間が終わる。一気に冬めく。そういえばヨオロッパは、夏時間をやめるらしい。ボクは大賛成。でも、いつからやめるんだろう。明日、時計の針を遅くしたら、来年の春にはもう早めないのかな。もしかして、明日が夏時間の最後の日?さよならは突然に...




大きなケヤキの樹を発見。

2018-10-22

ボク、大事な電話を取り逃がす

こんにちは
だんだん寒くなってきましたが、ボクはお元気です。






少し前のことだけれども
うちの電話(固定電話)に故障が発見された。

こちらから掛けるぶんには問題ないけれども
電話を受けることができないらしい。








あたらしい電話器を買ったらこの問題は解決されたけれども、
一体いつから、ボクたちは電話を受け取れなかったのだろう。
もしかして大切な電話がかかってきたかもしれない。



















でもボクはご安心、
なぜならノーベル賞も入閣も新しいタイガースの監督就任も、すべて事前に断っていたからです。ボクは先見の明がおありになる。





2018-10-05

プー子、回り道の大切さを知る。

こんばんは、プー子です。

ストラスブールに住み始めて4年目、プー子のドイツ語も4年目!

最初の2年はフィッシャー先生のもと、
順調にA1-1(初心者)を終え、A1-2(初級続き)も終えた。

3年目でホルボック先生に変わって
話す力と聴く力を鍛えられた。
去年の授業はA2-1(初中級)のレベルのはずだったけど
教科書を使わないメソッドで、参加者のみなさんのレベルが高かったから
ホルボック先生は、このクラスはA2-2(中級のはじめ)のレベル、とおっしゃっていた。

授業の難しさは、
A1-1(初心者)

A1-2(初級続き)

 A2-1(初中級)

 A2-2(中級のはじめ)

 B1(中級)... と続いていく。

去年の授業は難しかったけれども、一応最後まで出席した。
かといって、A2-2を終えた気にはならないので、B1は難しすぎるだろう。
どうしようか迷った結果、今年はA2-2に登録することにした。
去年のクラスは、本来はA2-1だったはずだから、その続きということでよかろう。こないだドイツに行ったときも、タクシーの運転手さんと、プー子はドイツ語で意思疎通できていた。





で、先週が初回。

授業は普通にドイツ語だけど、まあ、やっていけるかな...と思った。書かれたものに沿って話していたので、あまり無理はなかった。







今週が2回目。
今週は、2つのテキストに書かれてある情報を総合して話さなければならなかった。前回よりも自由な発話能力が求められる授業だった。

それでプー子は気づいた。
結構な割合のご学友が、普通にドイツ語をしゃべってらっさる!
プー子は、ちょっと難しい文章は、頭の中で組み立ててからでないと、話せない。聞くときも、聞いてすぐわかるときと、ちょっと考えないとわからないときと、考えてもわからないときがある。

ところがご学友のみなさんは、ドイツ語が口をついて出てくる。ドイツ語でポンポン受け答えなさる。プー子みたいに、なんとか意思疎通できるとかいうレベルじゃない。みなさん、淀みなく意思疎通できるのだ! もう大半はドイツ人なんじゃないかと疑うレベルだ。

気がつくと、プー子は最前列に座りながらも
「先生、どうかプー子を当てないでください」と思っていた。
プー子はこんなこと、今までほとんど思ったことがない。

プー子は、くやしい!

悔しいけど、仕方がない。
ここは勇気ある撤退をすべきだ。
授業が終わったあと、プー子は先生に、この授業はプー子には難しすぎるので、クラスを変更しますと言った。先生はプー子に、ドイツ語やって何年目かお尋ねになった。プー子は今年が4年目です、ずっと週1でやってきましたと答えた。先生はすかさず、A2-1を勧められた。

と、いうことで、今年も、A2-1(初中級)をするのだ。
ちょっとプー子は落ち込んだけど、仕方ない! 一歩一歩、着実に、ポコ・ア・ポコ!

決して、去年のホルボック先生のせいだとは思わない。
A2からのレベルは、きっと週1では、1年で終えられるほど簡単じゃないってことなんだと思う。下を向いても仕方ないので、プー子は、上を向く!


と、いうわけで、今日、クラス変更の手続きをしにヨオロッパ大学の事務局に行った。なんとなくクラス変更のためだけに事務局に行くのはシャクなので、今まで通ったことのない道を通ったりして、楽しみながら移動した。

クラス変更は無事に完了。

帰り道も同じようにぶらりと気の向くままに、事務局の隣にある大学付属の植物園に入った。これがなんといいところ!




入り口付近に懐かしい木があると思ったら、日本の紅葉だった。



傘みたいに広がる不思議な木。



温室もあって、むわっとした湿気が気持ちよかった。


ここの植物園は、1〜3月以外は毎日開いてるらしい。なんと無料!


水場があったり、天体観測所があったり、ほんとうに気持ちのいい場所だった。また行こうと思う。





ドイツ語のレベルを下げたことは悔しいけど、人生には回り道も大切なのだと思ったプー子でした。