2012-12-19

ボクと田舎の日曜日

こんばんは、ボクです。
先週、日本から、おばちゃんがやってきた。
そして今週、帰っていった。

土鍋とコシヒカリと日本酒と梅酒と
もずくと俵屋吉富の雲龍を持ってきてくれたので、
ボクはうれしい。

日曜は、エミリーのご両親のおうちを訪ねた。

今回は、近くのRieux-Volvestreという村も訪れた。

大聖堂の近くを流れる川が、なんともいえないみどり色で、美しい。
水が、ボクの瞳のように透き通っていた。

















古い町並みが残っている村で、のどかです。
何年か前には、帰ってきたマルタン・ゲールという映画のロケに使われたらしい。


この写真で、ボクの左後ろに写っている格子柄の建物なんて、
14〜15世紀のものだそうだ。




映画の撮影中は、コンクリートに土を敷き詰めて、中世らしく見せかけたらしい。
ボクが監督だったら、
土を敷くのは面倒だから
地面を映さないで撮るだろう。







ところでこの映画の主役を演じたジェラール・ドパルデューは、
今ちょっとフランスで話題になっている。たいへんなお金持ちなのに、
税金を払いたくないからベルギーに引っ越そうとしているらしい。
さらにはそれを批難されたのが気に入らないらしく、
フランス人なんてもう辞めてやると豪語しているらしい。
税金を払いたくなければ、最初からお金持ちにならなければいいのだ
と、ボクは思う。


そんなことは置いといて、
ここでもマルシェ・ドゥ・ノエルが出ていた。



蜂蜜とか鴨の缶詰とか、
村の特産品が売っていた。
そんなに商売っ気もなくて、
なんとなく長閑だ。
小学校のバザーみたいなゆるゆる感です。




きれいな猫も、ひなたぼっこ

ボクもひなたぼっこ












マルタン・ゲールの話というのは、
ちょっと有名な中世の人間違い事件で、実際におこった話です。
カラス事件と並んで、
「トゥールーズ(近郊)にちなんだ歴史的事件」として
知っていると、教養のある人に思われる。

それでボクは、「マルタン・ゲールの話、知ってるよ」と
いろんな人に言ってまわっていたけれども
そのうちにどんな話だか忘れてしまったので、
最近はこの話はしないようにしている。
忘れようとしても思い出せないのだ。




エミリーのおうちでは、一足早いクリスマスディナーをいただいた。
おいしいスープに始まって、フォアグラとか、
鴨のコンフィ&リンゴ&蕪のオーブン焼きとか
もちろんワインも地元のもので、おいしかった。
蕪は、お庭で採れた蕪だった。
チーズのあと、ブッシュドノエルが出てきた。
お店でよく売っているブッシュドノエルは
キノコとかサンタクロースが飾ってあるけれど
このケーキはエミリー風で、本物の葉っぱが使われている。
ブッシュというのは丸太という意味なので、本物の丸太みたいだ。
黒いのはぜんぶ、ブラックチョコです。中はスポンジで、本当においしかった。
いったい、丸太町のどこにこんなケーキが売ってあるんだろう。
ボクはもう一度食べたい。




典型的な、フランスの日曜日のお昼ご飯で、
アペロから数えると、4時間ぐらい食べていたんじゃないだろうか。
もちろん話して、食べて、話して、話して、食べる。
みんなが一同に会する機会を楽しむのだ。


帰り道に、小高い丘に登って、ピレネー山脈をみた。


街の光が、きらめき始めている。













エミリーとご両親に感謝です。

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