真っ赤だな、真っ赤だな
楓の葉っぱが真っ赤だな
プー子のドレスも真っ赤だな
11月12日は、プー子の誕生日だった
葉っぱが赤くなったのは、そのせい。
宵誕生日、本誕生日、残り福、と3日続きで
祝賀会があった。
商売繁昌で笹もってこいこい、ならぬ
お誕生日おめでとうでお菓子もってこいこい。
プー子はお誕生日が楽しくて
残り福の夜の日、
寝てしまってお誕生日が終るのがイヤで
夜中までずっと起きていた。
もうみーんな眠って、起きているのはプー子とお月さまだけ。
そうしたらお月さまがプー子に話しかけてきた。
「プー子さん、こんなに遅くまで起きているんですか。
ほら、お兄さんはもう寝ましたよ」
「お兄ちゃんは四六時中寝てるわよ。
お兄ちゃんが眠ったって、プー子は眠くないもん」
「プー子さん、パーティーのお客さまも、みんなもう寝ましたよ」
「お客さんが眠ったって、プー子は眠くないもん」
「プー子さん、サン・ニコラのお菓子も眠りましたよ」
「サン・ニコラが眠ったって、プー子は、眠くないもん」
「プー子さん、今日プー子さんが食べたおいしい鯛を
釣ってきてくれたお魚やさんは、もう夢のなかですよ」
「お魚やさんが眠ったって、プー子は眠くないもん
それにあの鯛を釣ったのは、お魚やさんじゃないわ。
漁師さんと運搬業者と小売り店の関係ぐらい、プー子だって知ってるもん」
「プー子さん、雲も眠りましたよ」
「雲が眠ったって、プー子は眠くないもん」
「プー子さん、プー子さんのお家も眠りましたよ」
「おうちが眠ったって、プー子は眠くないもん」
「プー子さん、広目天もおやすみなさいと言ってますよ」
「プー子さん、おやすみなさい」
「広目天が眠ったって、プー子は眠くないもん
なにさ、あとの三人は何処に行ったのよ」
「プー子さん、草木も寝ましたよ」
「草木が眠ったって、プー子は眠らないもん」
「プー子さん、風も眠りましたよ」
「風が眠ったって、プー子は、眠ら、ない、もん」
「プー子さん、ガロンヌ河も、もうすっかり夢のなかです」
「ガロンヌ河が、眠ったって… プー子は、眠ら、ない、 もん」
「プー子さん、
お誕生日はまた来年やってきます。
来年は1週間することにして、今夜はもうお休みになってはいかがですか。
わたしも、もうそろそろ眠ることにします」
「お月さまが 眠ったって
プー子は…
お月さま、来年の話 忘れたら 針、千本
プー子は ねむら ない もん…」
こうしてプー子のお誕生日は、終った。
来年は1週間続く。
遅れたけどぷーこちゃんお誕生日おめでとう^^
返信削除今度あった時バースデイプレゼントあげるね^^
ゆり
こんにちは、ゆりちゃん、プーです
返信削除お久しぶり 元気ですか
プー子ちゃんは「ありがとう」と言っているけど
ボクの誕生日は1月2日です。またね
プーより