こんにちは、ボクです。
このところ雪の積もっていたストラスブールですが
今日は寒さが緩んで、過ごしやすい温度になりました。
全豪オープンで大坂なおみが勝って
ボクたちの応援していたナダルは負けた。
そんな今日、ボクたちは、
大好きな作曲家ミシェル・ルグランが亡くなったのを知った。
ジャック・ドゥミ監督、ミシェル・ルグラン音楽、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画といえば、「シェルブールの雨傘」「ロシュフォールの恋人たち」「ロバと王女」だ。
ボクたちはそのどれも大好き。
「シェルブールの雨傘」の最後のシーンは、プー族名画史上に燦然と輝いている。
雪の降りしきるガソリンスタンドで、ジュヌヴィエーヴとギィの再会。
贅沢な生活を送っているジュヌヴィエーヴは本当に幸せなんだろうか...という疑問がどうしても頭に浮かんでしまうところに、二人はかつての約束を守って、お互いの子供にフランソワとフランソワーズという名前をつけていたと知る!ああ! だけどもう後戻りはできない!後悔が、ジャンジャン振り続ける雪と重なって、あのテーマ曲。
涙なしには見れないシーンです。
あの映画は、ハッピーエンドじゃないからこそ、余計に心に響くんだなあ。
「ロシュフォールの恋人たち」は好きすぎて、撮影地巡りをした。
ミシェル・ルグランの音楽だけでいうと、この映画が一番いいと思う。
どの曲も最高だ。有名な双子の歌も、Nous voyageons de ville en villeも、最高だ。
双子の歌が、どんどん変わっていって、いわば変奏曲のようにして、山場のカーニバルのシーンのLa chanson d'un jour d'étéになるのは圧巻だ。この歌は、人生どんなことがあってもお菓子を愛してお菓子を歌うことを忘れてはいけないと説く。こちらは人生賛歌・お菓子賛歌が素晴らしすぎて涙が出る歌だ。
どの歌も思い入れがあって大好きだけど、たぶん純粋に歌だけでいうと、Marins, Amis, Amants ou Mariがお気に入り。
「ロバと王女」はツッコミどころ満載のファンタジー。
もともとのお話もツッコミどころ満載だけど、演出もさらにツッコミどころ満載。王子と王女が夢の中で芝生を転がりまわるところなんか、ちょっとした前衛映画だ。
お菓子を作る歌が有名ですね。
それからジャック・ドゥミとミシェル・ルグランといえば、「ローラ」もある。
この話が、「シェルブールの雨傘」の下敷きになっているのだ。
プー子ちゃんは、ローラのロケ地巡りもした。
ああ、ミシェル・ルグラン!
あなたのおかげで、ボクたちは、人生を豊かに過ごしているよ!
どうぞ安らかに眠ってください。そして天国で、ジャック・ドゥミとまた新作を作ってね。
偶然、Bill Evansが「ロシュフォールの恋人たち」のマクサンの歌を弾いている音源を見つけたので、これを載せます。
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