2017-08-24

プー子たちの夏休み ハイデルベルク編

こんばんは、プー子です。
少し前のことだけど、プー子たちはハイデルベルクに行った。

ハイデルベルクは、ストラスブールから
車で1時間半ぐらいのドイツの町です。日帰りも余裕のよっちゃん。

その昔、木村先生やミキさんがお勉強なすった町なので
プー子たちはストラスブールに越してきてからというもの
ずっと行ってみたいと思っていた。


ある夏の晴れた日、車に乗って、ハイデルベルクに出発!
ピエールおじさんが運転手を務めた。
お兄ちゃんは、フィンランドで疲れたと言って、お留守番だった。



ドイツの高速道路。
制限速度のないアウトバーン

うちはフランス車だったので、速度を出すとガタガタ揺れる気がして、そんなに飛ばさなかった。ときどき、すっごく速いドイツ車が駆け抜けて行った。






ハイデルベルクの観光情報をネットで調べると
メルヘンのような町とか、いかにもヨーロッパ!とか書いてある。
プー子は、ヨオロッパに長い間住んでいるので
「いかにもヨーロッパ!」の町には、そんなに驚かないだろうと思っていた。

ところがどっこい!


ハイデルベルクに着いてみると、全部が全部、かわいい!




ちょっとした路地が、可愛い!メルヒェン!
清潔感があって、きれい!

お花がたくさん咲いていて
犬のフンが落ちてなくて
石畳の雰囲気が、またいい。


山と山の間を流れる川の近くにある町なので
わりと近くに山が見えるのも、素敵。


観光客はまあまあいたけど、
路地に入れば、落ち着いた雰囲気。
ええところじゃのう。


あらかじめ調べておいたこのレストランで
お昼ご飯を食べました。



もともと学生食堂だった
店内には、ところせましと
古い写真がかかっていて、
椅子もテーブルも、年代物。


キヨシさんや木村先生も大谷くんも、
このお店にいらっすったかもしれない

省エネなのか、昼間は建物の中は
電気がついていなかった。
それもそれで、いい雰囲気だった。






プー子は、ここぞとばかりにドイツ語で喋ったけど
給仕のおばさんは、ことごとく英語で返事してきた...
ムム、観光客慣れしている...!!!

でも、ここでくじけるプー子ではない!
プー子は、絶対にドイツ語で喋り続けた。
おばさんは、必ず英語で返事してきた。




そんなこんなで、
とりあえず地ビールで乾杯。



ドイツといえばおビール
プー子は8歳だけど、ビイルをたしなむ。

食べたのは、シュニッツェル!
カツレツです。
すごくあっさりして、おいしかった。付け合わせのポテトも、しっかりジャガイモの味がして、美味しかった。さすがドイツ!Kartoffeln!

ピエールおじさんの頼んだニシンの燻製も美味しかった。




食後になって、今までの給仕のおばさんとは違う人が、
コーヒーはいかがですかと訊きに来た。ドイツ語で訊いてくれた!
それでプー子は、「はい、お願いします」とドイツ語で答えた。
そしたらそのおばさんが、ペラペラエスプレッソペラペラと、また質問した。
どうしよう、プー子は、質問の意味がわからなかったけど、
ここでわからないそぶりをみせたら、また英語に切り替えられちゃう!
そしたらピエールおじさんが、英語で「エスプレッソ、プリーズ」と言った。
(おじさんは、ドイツ語がわかるわけではない。まぐれ当たり)
そうか、おばさんはコーヒーの種類を訪ねてらっさるんだ、とプー子は合点して、
ちょっと迷ったあと、「ich auch(プー子も)」と言った。
本当は普通のコーヒーが飲みたかったのだけど、
この際ドイツ語ができるふりを続けるために、エスプレッソでも構わなかった。
あのおばさんは、きっと、プー子はドイツ語ができると思ったに違いない!
ちょっと、プー子は、何に勝ったかは知らないけど、勝った気分になった。






お昼ご飯のあと、ハイデルベルク城に行った。このお城は小高い山の上にある。お城まで徒歩で登ってもいいし、ケーブルカーに乗ってもいい。この日は結構暑かったので、ケーブルカーで行った。

ハイデルベルク城は
かっこいい廃墟だった。




これはお城の中庭、
ここは比較的建物が残っていたほう。


薬博物館もありました。


どうも、美少女です。


色々と説明が書いてあるけど
ドイツ語だからわかんない。


プー子のドイツ語はまだ
A1が終わったレベルなのであーる。
そんな、難しいことはわからない。



ハイデルベルク城名物、世界一大きい樽です。
登ってみたけど、本当に大きくて、
壁がせまってくるようで、息苦しかった。





ハイデルベルク城から見下ろす
ハイデルベルクの町。


見事に赤い屋根ばっかりです。









それからまた、ハイデルベルク旧市街に降りて、町を探索。ここは、聖霊教会だそうです。



なんでも、カトリックになったり、プロテスタントになったり、紆余曲折を経た教会なーのだそうです。







それから、学生牢にも行った。

ハイデルベルクは学生の町なので、その昔、悪さをした学生をこの牢に閉じ込めていたらしい。短くて1日、長くて4週間。

牢の規則はそんなに厳しくなかったみたいで、結局は学生たちのタムロする場になったそうな。そのせいか、きったなーい!




そうそう、学生牢のチケットは、ちゃんとドイツ語で買った。
大学生協のショップみたいなところで買わなきゃいけなかったから
ちゃんと「学生牢のチケットを買いたいです」と言った。


そうこうしているうちに疲れたので、旧市街でお茶をすることにした。
プー子はケエキが食べたかったので、ケエキのあるお店に入った。

ここが正解だった。
ここの給仕のお姉さんは、ドイツ語しかできなかったのだ。

そこでプー子は、ドイツ語で
「ピエールおじさんにコーヒーをください。
プー子には、グレープフルーツジュースをください。
ケーキも欲しいです。ケーキは、自分で見て選びます」と行った。
フフフフフ...

テラスの席でケーキを食べていると、ハチがやってきた。
プー子は我慢していたけど、ハチは2匹になった。

そこで店内に移動した。
このときも給仕のお姉さんが、どうしたの?と訊くので、
「ハチがいますから、中に入りたいです」と言った。
お姉さんはすぐ合点なすった。
どうしよう、もうプー子は、今すぐにでもドイツに住めるかもしれない!

そのうえ、ピエールおじさんのコーヒーが忘れられていた。
ドイツ語の神様、ありがとう!
プー子は「コーヒーをまだ受け取っていません」と言った。
もうプー子は、今すぐにでもドイツ語で本を書けるかもしれない!




 川から見たハイデルベルク城。



ああー、ハイデルベルクはええとこやった。
次はもっとドイツ見たいなあ。
オーストリアにも、行きたいなあ。


2017-08-19

ボクたちの夏休み 森編

こんばんは、ボクです。
フィンランドで過ごした森のことを書きます。

ボクたちは、ヘルシンキで4泊したあと、森で2泊した。
森は、ヘルシンキから長距離バスで40分ぐらいのところです。
そこに民泊を借りた。民泊というのは、現地の人のお家に泊めてもらうことです。
泊まるところから一番近いスーパーは5キロ先だというので
バスに乗る前に食料を買い込んだ。いざ!
バス停まで、民泊のおばさんが車で迎えにきてくれた。




これが今回泊まったところ。
中はとっても広くて快適だった。


世話をしてくれたおばさんの娘さんの家らしいけど、その娘さんは遠くに暮らしているので、民泊として貸し出しているそうだ。おばさんは200メートルぐらい離れた隣の家に住んでいた。





おばさんが、フィンランドには森がひとつしかない、と教えてくれた。でもそれは、国全体だそうだ。なるほどとても静かで、どこまでも森だった。お隣の家は遠すぎて、見えなかった。


夜、アズマさんが窓を閉めるのを忘れたので、虫がいっぱい家に入ってきた。
アズマさんはドジだなあ。勇敢で頼りになるボクが虫を駆除してあげた。


翌朝、おばさんが手作りのシナモンクッキーを持って会いに来てくれた。
聞いたところによると、この辺り一体は、おばさん家族のもちものらしい。
ちょっとした池があって、小高い丘があって、一周すると1時間ぐらいかかるそうな。
そこで今ブルーベリーが旬だから、とっておいで、とのことだった。

さっそく、森の探検隊を組んだ。
チームリーダーは、ボク。






ブルーベリー発見!

甘酸っぱくて、おいしーい








フィンランドでは、森はみんなのものだと思われているから、私有地であっても、持ち主に迷惑をかけない限りは、誰でも果物やキノコを採ってもいいらしい。洗濯ネットで調べたところによると、川で遊んだり、テントを建てたりしてもいいらしい。


あと、家に鍵もかけないらしい。そういえばヘルシンキでも、扉をバタンと閉めただけだった。外からはドアの取手がなくて、鍵穴に鍵をひっかけて開けるようになっていた。




参考までに、これはアアルトさんちの玄関を外から見たところ。ほら、ドアの取手がないでしょう。


まあ、だから、たしかに家に鍵をかけないけど、誰でも簡単にすぐ入れるってわけじゃない。


とはいえパリの防犯事情なんかと比べると、デイウンの差ですな。





森に話をもどそう。
朝、お家を出たときは薄曇りだったけれど、途中で日が差し始めた。
木漏れ日が森を包んで、ああなんて気持ちがいいんだ...

さあ、おいでー ボクのところへー
小さなーその手を のばしてごらんー
ムーミンの歌が、頭の中をめぐる。



ボクはブルーベリーをたくさん摘んだ。
アズマさんよりもたくさん摘んだ。


そこへ突然、大きな動物の足跡を発見!
クマかな、アズマさんかな... 
大型犬かな、大型アズマさんかな...
ボクは、怖くないけど、ちょっと怖かった。





たくさん摘んだブルーベリーは、そのまま食べたり、タルトにして食べたりした。
ブルーベリーは大量に食べるとちょっと酸っぱかったけど、ハチミツをかけたらちょうどよかった。ああ贅沢... 


それから人間たちは、夕方にサウナに入っていた。
池のほとりにあるサウナだそうだ。ちなみにおばさんの家族は、3つサウナを持っているらしい。夏のサウナ、冬のサウナ、あともう一つは忘れた...

フィンランドの人は、サウナに入ったり、池で泳いだりを繰り返すんだそうだ。人間たちは素っ裸で池で泳いで、「フィンランド最高!」と叫んでいた。ボクは、いくらフィンランドが好きでも、裸で池で泳ぐ気にはならないな。



  人間たちがサウナに入っているあいだ
プー族はラズベリーを摘んで食べていた。


ああ実に、森の滞在は、究極のフィンランド文化体験だった!
ボクたちはすっかりリフレッシュなさった。

あまりに素敵な体験だったので、現実世界に戻ってこれない。
ああボクは、仕事が手につかない。



2017-08-17

プー子たちの夏休み ヘルシンキ編

こんにちは、プー子です。
この夏のフィンランド旅行のことを書きます。

日本旅行のあと、プー子たちはフィンランドに行きました。
今年の夏はフランス→日本→フィンランド→フランス、と飛行機に乗りました。これぞ夏の大三角!

プー子はフィンランドに行くのは初めて。お兄ちゃんは3回目だそうですが、前の2回は冬の北極圏だったので、夏のヘルシンキは初めてらしいです。

今回はとにかく、夏のスカンジナビア半島の自然の中でリラックすしよう!というのが目的でした。結論からいうと、フィンランドは本当にいいところじゃった。





まずは、ヘルシンキ!

この真っ白の綺麗な建物は、ヘルシンキ大聖堂です。フィンランドの国教はルーテル派です。うちのお兄ちゃんは曹洞宗の僧侶です。






フィンランドは、フィンランド語とスウェーデン語が公用語です。
標識はすべて、フィンランド語&スウェーデン語。あるいはフィンランド語オンリーだった。つまり、英語表記なし!

フィンランド語は、ウラル語族で、他のヨオロッパ言語とは全く違う。だから、何を書いているのか、サッパリ推測できない。スウェーデン語は、ちょっとドイツ語に似ているから、ドイツ語勉強中のプー子は、たまにスウェーデン語から、意味を理解した。フィンランド語は、ちょっと、笑っちゃうぐらい訳わかんない。

フィンランドの人たちは、ほぼ全員が英語を流暢に話せたので、コミュニケーションには困らなかったけど、書き言葉がわからないのは、ちょっと苦労した。






フィンランドの食事は、ライ麦パン。硬くて、ちょっとすっぱい。結構しっかりお腹にたまって、これはこれで美味しかった。腹持ちがいいです。






ヘルシンキ名物、サーモンクリームスープ。サラサラのクリームスープの中に、サーモンの切り身とジャガイモがごろごろ。上にはかならずアニス。クリームが濃すぎず、素材の味が生きていて、おいしかった。
とにかくサーモン!
赤玉ねぎは、ちょっと甘めのマスタードで煮てあって、おいしかった。

このほかにトナカイ肉も食べた。ジビエみたいだった。

シナモンロールは、毎日食べた。どれもシナモンがしっかり効いていて、パンの柔らかさも絶妙で、おいしかった。


フィンランドのコーヒー消費量はすごいらしい。みんなコーヒーが大好き。
たしかにシナモンロールやアップルタルトとコーヒーの相性は抜群!ここはフィンランドの建築家アルヴァー・アアルトの家具が並ぶ、カフェ・アアルト。

プー子の大嫌いなスターバックスは少なかった。ウヒヒ






それから岩の教会に行った。






岩をくり抜いて作った教会だそうで、天井には大きな銅。観光客がワンサカいた。ワンサカいたけど、なぜか落ち着いていて、プー子はここで居眠りしばし休憩をした。




こちらは木の教会。曲げた木材でできている。
プー子は、岩の教会の方が好きかなー



別の晴れた日には、船に乗ってスオメンリンナに行った。
スオメンリンナというのはヘルシンキの海に浮かぶ小さい島のことで、昔は大切な要塞じゃったそうな。
何年か前に、おじさんがヘルシンキに来たときに、一人でフェリーに乗って行ったことがあるらしくて、おじさんは今でもその話を自慢する。今回もプー子に「プー子、ヘルシンキに行くなら船に乗ってスオメンリンナに渡ったらええわ」と、したり顔で話していた。
だからそういうちょっと嫌な思いのある島だけど、実際のスオメンリンナはとても美しかった!おじさんは今すぐスオメンリンナのネガティブキャンペエンを辞めるべし!

ヘルシンキの港。ここから船が出まーす。




スオメンリンナに美少女現る。

菩提樹の花の香りがしていた。のどかな夏の日。
プー子はここでもシナモンロールを食べた。


ところどころに、大砲とか、要塞跡とかあった。


 

今でも2000人ぐらいの人がこの島に住んでいるらしい。

フィンランドは、実は今年2017年が、独立100周年。そう、新しい国なのです。長〜いあいだスウェーデン領だったのが、そのあと100年ぐらいロシア領になったらしい。そして1917年に独立。

スオメンリンナも、スウェーデン軍やロシア軍の、重要な海上基地だったそうな。でも今は、のどかな島。

夏草や 兵どもが 夢の跡






それから、ヘルシンキ郊外のアルヴァー・アアルト邸にも行った!



フィンランドデザインの巨匠、アアルト邸に招かれるプー子。


ここで案内をしてくれたお姉さんが、面白い話をしてくれた。

 アアルトの活躍は、ちょうどフィンランドが国として文化的アイデンティティを見つけていく時期と重なるんだそうだ。


冷戦のあと、フィンランドは、ヨオロッパ諸国の一員として認められようと頑張ったらしい。ロシアの暗いイメージを払拭したかったんだそうな。


その流れと北欧モダニズムが、バッチリ合ったらしい。

つまり北欧デザインは、単なる偶然の産物じゃなくて、国の機運をかけた国家プロジェクトだったというわけであーる。



それにしてもアアルト邸は、モダンだけど、光や木材が美しくて、とっても居心地のいい家だった。全然背伸びしている感じがしなかった。



プー子もアアルト作品に囲まれて暮らしたい!
ところでフィンランドでは、ホームレスを見かけなかった。ロマ(ジプシー)の人たちは少しいたけど、ホームレスは、全くいなかった。


首都でも、みんな落ち着いた雰囲気で、静かで、居心地がよかった。観光客にも優しかった。


教育・福祉の質が高くて、みんな心に余裕のある暮らしを送っているように見えた。
なんていいところ!





次回はフィンランドの森について書きまーす。

2017-08-16

ボクたちの夏休み 日本編





こんばんは、みなさん、ボクです。
プー族は、ただいま夏休みを満喫中です。

7月から日本に行って、8月はフインランドに行った。

日本では、出町柳のふたばに、4回行った。
最初は豆餅と水羊羹とわらび餅を買った。
豆餅は、あいかわらずおいしかった。
わらび餅は、かなりしっかり弾力があった。
そしてなにより、水羊羹がとーっても美味しかった。
水羊羹というのは、濃すぎてもいけないし、薄すぎてもいけない。
そして餡子の甘さは、とにかく上品でなくちゃいけない。
ボクは、ふたばの水羊羹が、とーってもお好きになった。
そうそう、ボクは水羊羹を食べなきゃ死んじゃう難病なんです。

その次は、くずまんじゅうを買った。
水羊羹をもう一回買ってもらった。
夏のお菓子!ばんざい!

3回目は、ふたばがおやすみだった。
本当はふたばの定休日は毎週火曜と第4水曜のはずなのに、7月は第4水曜に働いたとかなんとかいって、月曜に振替で休んでいた。なんてこった!


仕方がないので、北野天満宮の粟餅を食べた。
ひさしぶりに粟餅をたべたけど、つきたてのお餅は相も変わらずおいしかった。

ボクは、ペロリと召し上がった。








4回目は、ふたばのお団子を食べた。
これぞマイフェイバリット!ふたばの団子!歌舞伎団子とよもぎ団子!
団子をクッチャクッチャと食べるのが、ボカァ幸せだぁ

ボクは、毎日団子でも構わない。ときどき水羊羹と豆餅も食べたい。粟餅も食べたい。くずまんじゅうとわらび餅も食べたい。秋になると栗饅頭でよろしく。








これがボクの日本旅行の思い出です。
食べ物ばかりだけど、実際食べてばかりだったのだから、しょうがない。




茅ヶ崎のお寿司


関のうなぎ


鎌倉の生しらす