プー子ちゃんが、週の後半のことを書くと言ったまま
書く気が失せてしまったらしいので、
ボクが代わりに書いてと言われたから、書きます。
もう先週のことだけど、ボクたちは、前半は山にいって、後半は、湖に行った。
フランスの東っぱずれにあるAix les Bainsというリゾート村です。
昔行ったアヌシーの近くで、やまやまに囲まれた湖のほとりの村だった。
どうして行ったかと言うと、
これはボクたちのマブダチのカオリちゃんの結婚式に出席するためだ。
ここでカオリちゃんは、ジャン=フィリップーと結婚式を挙げた。
トゥールーズから飛行機でリヨンまで1時間弱、
リヨンからバスでAix les Bainsまで1時間半。
このバスにあと30分乗ると、アヌシーだ。
着いた早々、湖の上に、大きな凧が見えたと思ったら
そのあとものすごい轟音がした。
凧と見えたのは二台の大きな飛行機だった。
飛行機といっても、どう見たって旅客機じゃない。
この写真の右端。
なんとかレンジャーに出てきそうな、戦闘機みたいなものだった。
飛行機はとてもうるさかった。地元の人に訊いたら、こんなのは初めてらしい。
ちょっと迷惑だったけど、カオリちゃんの結婚式のアトラクションだから仕方ない。
結婚式は、湖上で行われた。
これが、結婚式のあった船。
開場17時の予定が、結局18時になって
ああいかにもフランス式の結婚式だ。
おまけにある1組の招待客が1時間以上遅れてきたので
船は出港できずに、開会宣言も1時間以上遅れた。
これもフランス式だ。
湖から見えるやまやま。
いよいよ出港! ブオーン
船上で人前式が行われた。
湖上からは、
遠くにアルプスが見えた。
カオリちゃんは、忙しそうだったけど、幸せそうだった。
ボクは、お嫁産婆を歌った。
それから、この式で日本人のルツコちゃんという人と知り合ったので
本田路津子のことを思い出して、「あの素晴らしい愛をもう一度」を
歌いたくなったけど、これはあまり結婚式にいい歌ではないから、
ボクはぐっと我慢なさった。
式は大変な生協で、港に戻ってきたころには真夜中だった。
翌朝、ボクは生まれて初めて
ネクタイを締めた。
このネクタイ、よく見ると
結婚式の日付が入っている。
結婚式のために用意されたネクタイだ。
ついでなので、花嫁の父親になることにした。
Aix les Bains.
温泉もあるらしく、
リゾート療養地ってぐあいだ。
結婚式の前日と翌日は曇ったけれど
当日は晴れて、本当によかった。
「みなさん、遠いところをわざわざ
娘のためにお越し下さり、ありがとうございます」
ところでこの辺はサヴォワ地方だ。
サヴォワ地方は、なんでもフランスに統合されてから
まだ150年ちょっとしか経っていないらしい。
だからかどうか、独特の文化がたくさんあった。
サヴォワの旗は、スイスの旗にそっくりだ。
これは、お土産屋で見た。Grolleという木彫りのティーポット。
彫ってあるのはエーデルワイスです
ここにコーヒーと、リキュールと、柑橘類の皮と、プー族の出汁などなどを入れて
サヴォワコーヒーなるものを作る。お酒が入るのは、やっぱり寒い地方だからかな。
屋根の上の煙突も沢山。
そういえば昔、
ボクの友達のジャン=ジャックが
長いあいだサヴォワ地方に住んでいた。
奥が深そうなサヴォワ地方。
自然も武豊かだし、ボクは色々もっと知りたいと思ったけど、
とんぼ返りでまたトゥールーズに戻ってきました。チャンチャン