2013-12-18

プー子とロミオとジュリエット

こんばんは、プー子です。

昨日の満月の晩、プー子は、ボルドーのオペラ座に行った。
バレエのロミオとジュリエットを観るためです。

ボルドーのオペラ座は、芸術監督がシャルル・ジュド、
そのむかしパリオペラ座で『牧神の午後』で一世を風靡したダンサーです。
ボルドーに就任してからずいぶん経つけど、
ずっとボルドーオペラ座のバレエのチケットは取りにくい。
プー子たちも、3ヶ月前から予約していた。


うちからオペラ座まで歩いて10分。
途中、クリスマスのマルシェを通ります。
プー子は、
フランスのクリスマスのマルシェは
トゥールーズとボルドーとパリのを
知っているけど、
どこも変なものばかり売ってる。

Tシャツとか革製品とか、
ぜんぜんクリスマスに関係ないものも
どさくさに紛れて売っている。




さてさて
オペラ座に到着。
満月です。


初めて中に入ったけれど、
石造りが上品な劇場でした。

クリスマスのせいか
イルミネーションがあって
ちょっとけばけばしかった。








バレエはとてもよかった。
オーケストラはたまに破綻していたけれど、音楽がプロコフィエフだから
もともとそういうハーモニーかしら、と思えば思えなくもない。
でも全体的にはよくまとまっていたし、よく聞かせていた。

踊りも、皆さんよく踊ってらした。
ジュリエットは、若くて、ひたむきで、感じ良かった。
そのぶん、ロミオはあんまり印象に残っていない。

よくあるマクミランの振付じゃなくて、
シャルル・ジュドの振付だというので、
プー子はてっきりみんな牧神の午後をしているのかと思ったけど、
蓋を開けてみれば、きわめてオーソドックスな振付だった。
これぐらいの変更なら、どうして変えたのかよくわからない。
唯一大きく替わっていたのがバルコニーのシーンで、
ここは、プー子は、マクミランの方が断然いいと思った。

まあこの作品は音楽勝ちなところがなきにしもあらずで、
あの重厚で、ときに切ない音楽に乗せられれば、
けっこう大体誰だってうまく魅せることができるのだ。

…と、まあ、色々ケチをつけてみたけれども、全体的にはよかったと思う。
プー子は、しっかり感動して、しっかりお話にひたって、
しっかり真珠の涙を流した。

少し前にみたウェスト・サイド・ストーリーも思い出したけど、
やっぱり『ロミオとジュリエット』のほうが、
精神的な深みがあって、格が違う。
若い二人が、恋にときめいて、ひたすら生き抜ける青春!
ウェスト・サイドのマリアは、最後に生き続けることを決めるけれども
それは近代的な脚色だ。プー子は、物語の筋としては、
最後に勢い余って二人死んじゃうほうが、まとまりがいいと思う。




それから、とっても珍しいことに、
ここの劇場は、劇場内での飲食禁止だった。
だから幕間のバーもなかった。
プー子は、シャンパンと一緒に歌舞伎弁当を食べたかったので、残念です。


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それから先週末は、
ボルドーのおいしいお魚屋さんに行った。
牡蠣とムール貝とタラを買ってもらった。

これは、本当においしかった。
やっぱりボルドーは海が近いから、
海産物が新鮮で、おいしい。


プー子は、初めて、
ボルドーに引越してよかったと思った。
またお魚を買ってもらおうと思う。

プー子がジュリエットなら、
お兄ちゃんはティボーで、
つまりジョージ・チャキリスかな。
I feel pretty!

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