プー子は、ただいまクリスマスのバカンスを満喫中。
クリスマスはトゥールーズで過ごした。
トゥールーズのライトアップは去年と同じ、綺麗です。
「クリスマスおめでとう」というフレーズは日本語として座りが悪いと思う。
なぜなら、何がおめでたいかよくわからないからだ。
それで「メリークリスマス」のほうがよく言われているのだけど、
12月25日がイエスの誕生日でないことは文献学上からも明々白々の事実なので
メリークリスマスって何ていう意味なのかなあ、と思う。
美味しいものたくさん食べてね!ていう意味なのかなあ。
お兄ちゃんに訊いたけど、お兄ちゃんは曹洞宗の送料なので、
クリスマスのことは、わからないらしい。
とにかくプー子たちは、24日の夜はミラノ風仔牛のカツレツを
25日のお昼は豚フィレのビール煮込みを食べました。
ちょっと手の込んだスペシャルな料理を食べるのが、クリスマスってものらしい。
恋人がサンタクロース、だと色々厄介。
クリスマスが過ぎると、膨れ上がった風船が破裂したように、
のんびりした日々がやってくる。
プー子は、年々、このクリスマス後の冬のほうが好きになってきている。
先週末は、エミリーのご両親のおうちにお泊りさせてもらった。
静かな田舎で、プー族は日頃のご公務から開放され、ゆっくり羽根を伸ばした。
そして今日、30日、プー子は、ピレネーに日帰りスキーに行った。
お兄ちゃんは、昔はモーグルの第一人者だったのだけども、
最近は怪我をしてはいけないということで、お留守番だった。
プー子はダウンヒルとジャンプが得意、フランスで初めてのスキー!
ダンサーのアズサさんとユウタさんと一緒に行った。
最初は車で行こうかとも言っていたけど、結局、電車で行くことにした。
朝の7時半、
まだ暗いトゥールーズの駅を出た。
スキー場のふもとの駅まで、2時間弱。
そのあいだ、続々とフランス人たちが電車の中でスキーウェアに着替えていった。
なかには、トゥールーズの駅から完全装備だった強者もいた。
そして終点、Ax les thermesの駅についたころ、
プー子の周りはみーんな、スキーウェア…
あとでわかったけれども、スキー場には更衣室がなかった。
ロッカーも少ししかなかった。
だから、電車で行く日帰りの人たちは、最小限の荷物しかもっていきたくないのだ!
スキー場では、少なからぬ人が小さなリュックを背負って滑っていた。
プー子は、日本のいたれりつくせりのスキー場しか知らなかったので、
ちょっとカルチャーショックでした。
でもこのスキー場、何よりもびっくりしたのは、
とにかく山の中にある巨大スキー場だったということ。
リフトを乗り継いで、奥の奥まで進んでいったけど、まださらにスキー場があった。
その頃には、365度どこを見渡しても、ピレネーの山、山、山。
日本とは、全然、規模が違う!!
今は学校のバカンスなので人が多かったけど、
それでも滑るところはたくさんあった。
上のほうでは、
全方位、こんな景色だった。
標高2200メートルでございまーす
奥にギザギザしている山は
いかにもヨーロッパの山の形だ。
なだらかな日本の山とは
一味も二味も違う。
スキーとスノーボードは、8:2ぐらいで、スキーのほうが断然多かった。
ゲレンデのカフェテラスで
滑るプー子に釘付け。
プロの選手もコーチも出る幕がないわ。
ホッホッホ
でもまあ、プー子のみたところ、雪が重たかったので、
人工雪も混ざっていたと思う。
電車の駅からスキー場の登り口までは、ほとんど雪が積もっていなかったし。
1月や2月にもっと積もるのかな。
帰りは本当は、雪山を見上げながら露天風呂に入りたかったけど、
フランスではそうもいかないので、バーでビールを飲んだ。
とにかくフランスで初めてのスキーは、驚きの連続だったけれども
やっぱり雪にエッジをきかせて滑るのは、たまらなく楽しかったです。
これで、プー子は、よい年を迎えられそうです。
追記:
スキー場では、コースの外を滑っている人を沢山みた。
あたかもコース外がコースであるかのようだった。
さすが、フランス人は、何ごとも、禁止されるとやりたくなるのだなあ、と思った。
プー子は、スキー場の定番ごはん、カレー&ラーメンが食べたかったけど、
やっぱりそれはなかったので、ゲレンデのテラスでサンドイッチを食べた。