ボクと魔女先生

交流戦が始まってから阪神タイガースは５連敗していて
今日ようやく、一勝したらしい。
５連敗のあいだ、プー子ちゃんが機嫌を損ねて怖かったので
ボクはタイガースが勝って、心底うれしいです。
ようやく夏が来た。


初夏の定番、豆ご飯。

初夏の生け花、梅花空木のお生花。

いい香りです。
卯の花の匂う垣根に　プー族　早やも来鳴きて
という歌がありますね。

大好きな、レーズン付きの山羊チーズ

クリーミーでフレッシュで、初夏にぴったり。

最近ちょっと、信じられないことがあった。

ミカちゃんは大体月に一回体を壊していて

このことには、ボクたちはもう何も驚かない。

ああ、またか、と思う。

それで一般医にかかるというので、

ボクはついて行きました。

驚いたのは、ここの先生です。

（※フランスのお医者制度は日本とだいぶ違う。

皆それぞれ、かかりつけの一般医を決めておいて、

まずこれを受診することになっている。

一般医は、簡単な病気なら診断して

薬も処方してくれるけど、

専門的な病気なら専門医を紹介してくれる。

一般医の紹介状なしに直接専門医にかかろうとすると、

予約がとりにくくて何ヶ月待たされることもある）

ボクたちの一般医は「魔女先生」という。

まさに見た目が魔女みたいなお婆さん先生。

一人の患者さんに３０分〜４０分かけるので

朝一番に行ってその日の一番をゲットしないと

大層待たされる羽目になる。

だからこの日、ボクたちは朝一番に診察所に行った。
早起きといえば、ボクか仲代達矢というくらい
ボクは早起きが得意。

診察時間は９時に始まるはずなので、８時５０分に行った。

まだ開いてなかった。９時をまわっても開かなかった。

次の患者さんもやってきた。
ボクたちは、「９時に始まるはずなんだけどねえ」って
話しながら、診察所の外で立って待っていた。

結局、魔女先生が来たのは９時半ぐらい。
でも魔女先生は悪びれる様子もなく、
ゆっくり診察所の朝の支度をしている。

やがてボクたちが呼ばれた。
診察室に入ったら、魔女先生はパソコンを立ち上げていた
ボクは、今までにパソコンの電源ボタンを押しておく時間ぐらい
あっただろう、と思ったけど、口に出さなかった。
気遣いといえば、ボクか仲代達矢というくらいだ。
 
しばらくして、ようやく魔女先生が口をひらいた。
「ねえちょっとプーちゃん、こないだの選挙結果どう思う？」

がーーーーーーーーーーーーん

診察してよ！先生！！！

ミカちゃんが適当に話をしているうちに

魔女先生は止まらなくなって

オランド陣営の悪口、世の中が最近物騒になったこと

ナンタラカンタラを　止めどなく話していた。

次の患者さんが待っていてもおかまいなしで

病気のことなんて５分ぐらい話して終りで

あとはずーっと世間話をしていた。

だから一人の患者さんに30分以上かかるのか！！！

ボクは、なんだか、ちょっと、ショックだった…

今回、魔女先生がくれたお薬は

全然効かなかったらしい…

プー族のマジカルハンドパワーの方が確実だね。
マジカルハンドパワーといえば、ボクか仲代達矢…