この夏、プー子はまたベルジュラックに行った。
プー族には内緒だったみたいだけど
ミカちゃんが、ビランさんのおうちのランチにおよばれされたらしい。
プー子は勘がするどいので、見抜いたわ。
ビランさんといえば、伝説のお菓子職人
そんなところのランチなんて、
お菓子パラダイスに決まってる!
内緒にするなんてズルいズルい、
ひとりで行かせやしないわよ
ということで、朝早くに出て行こうとする
ミカちゃんを、プー子、がしっと捕まえた。
抜け駆けは許さないわよ、ふふふ
トゥールーズからベルジュラックまで、電車で4〜5時間ぐらい
行きはボルドーで乗り換え
ボルドーの駅は、駅舎の扉に、昔の扉番号が残っている。
お昼すぎにベルジュラックに到着
今回はビランさんのシソンとおっしゃる方が駅まで
お迎えに来てくだすった
「初めまして、プー子です」
「あらこれは素敵なお嬢さん」
ビランさん家、ふたたび
古いお城で、前庭と中庭がある。こっちは中庭のほう。
ところが
待てども暮らせども お菓子のおの字も出てこない
プー子、やきもき…
だんだん二人は本だかなんだかの話を始めて
とまらない…
ビランさんはどこ…
プー子、朝が早かったので うとうと
お菓子、まだ… むにゃむにゃ…
はっ!
起きたら、夕方、
ベルジュラックの駅、
シソンさんが見送ってくだすってる
「ごきげんよう、美しいお嬢さん」
「ごきげんよう、シソンさん…」
なにかおかしい…
ビランさんは、本当にお菓子職人なんじゃろうか…
トゥール—ズに着く前に、陽が沈んだ
2011-08-28
2011-08-20
ボクたちのバカンス一週間
今週はボクたちのバカンス、ものすごく暑い。
今日なんて40度まで上がるらしい
ボクたちは、夏山が大好きだ。
去年は、ピレネーのガヴァルニ渓谷に行った。
やっぱり山は清々しい、
ボク、海は5分で飽きてしまうけど、
山は全く飽きない。
これは日本の立山、
2007年だから、ががん、もう15年も前だ
ラーラーは元気にしてるだろうか
けれども今年は山に行けない。
ミカちゃんに、ヘルペスができたからだ。
この人は相変わらずよく体調を崩す。
ボクは、山は好きだけど、
登っている人に背負われて移動するのが好きなのであって
頂上や景色のいいところだけ楽しめればいい。
自分で登る気はさらさらない
だから、仕方がないので諦めた。
ヘルペスだから、プールにも連れてってもらえない。
それで、ボクは、ひたすらダラダラしている
寝たり、起きたり、寝たり、横になったり。
なんといっても昼間が暑いので、
早朝と夕方でなきゃ外に出られない
晴耕雨読ならぬ 毎日昼寝である。
プー子ちゃんやミカちゃんは色々動いているらしいけど
ボクはこれが限界。
ここにボクのダラダラ仲間をご紹介しよう
まず、暑くてのけぞるロマネスク彫刻
それから暑くて口が閉まらないガーゴイル
暑いからね。
それでものんびり、ボクは過ぎ行く夏を楽しんでいます。
今日なんて40度まで上がるらしい
ボクたちは、夏山が大好きだ。
去年は、ピレネーのガヴァルニ渓谷に行った。
やっぱり山は清々しい、
ボク、海は5分で飽きてしまうけど、
山は全く飽きない。
これは日本の立山、
2007年だから、ががん、もう15年も前だ
ラーラーは元気にしてるだろうか
けれども今年は山に行けない。
ミカちゃんに、ヘルペスができたからだ。
この人は相変わらずよく体調を崩す。
ボクは、山は好きだけど、
登っている人に背負われて移動するのが好きなのであって
頂上や景色のいいところだけ楽しめればいい。
自分で登る気はさらさらない
だから、仕方がないので諦めた。
ヘルペスだから、プールにも連れてってもらえない。
それで、ボクは、ひたすらダラダラしている
寝たり、起きたり、寝たり、横になったり。
なんといっても昼間が暑いので、
早朝と夕方でなきゃ外に出られない
晴耕雨読ならぬ 毎日昼寝である。
プー子ちゃんやミカちゃんは色々動いているらしいけど
ボクはこれが限界。
ここにボクのダラダラ仲間をご紹介しよう
まず、暑くてのけぞるロマネスク彫刻
それから暑くて口が閉まらないガーゴイル
暑いからね。
それでものんびり、ボクは過ぎ行く夏を楽しんでいます。
2011-08-15
アオイの精、プー子
夏休み、プー子はなつやすみ、
今年の夏は、去年より人が多い気がする
それはたぶん、涼しいから
暑くて外に出る気がしない、ってことがあまりない。
それでもパン屋さんとかサロン土手が閉まっていると
夏だと思う。2週間とか、長けりゃ1ヶ月以上閉まる。
最近のプー子のお気に入りは
我が家にやってきた、ハナアオイ
ご近所のマルシェで見つけてきた
フランス語でLavatère-Poohkoという、
ふんわり、気取らずに咲く夏のお花
地中海に多いんだそう
夢見るように咲いて
眠るように閉じる
そよそよ たゆたゆ
まるで夢のなかに出てくるお花みたいに
余計な力がない まさに、夏花
大きさは、朝顔より、ふたまわりほど小さい
朝おきると蕾がある
そっと開いて
2日ぐらいかけてほろ酔い気分になり
丸まってぽたりとおちる
(白いのが落ちると少し煙草みたい
そういえば少し前からお兄ちゃんから煙草の匂いがする、
ミカちゃんからは葉巻の匂いがするようになった
プー子だけが、お花の香り)
プー子はこのお花が大好き
夏花は普段着で咲く、って昔お兄ちゃんが詩に書いてたし
それにアオイ科の花って、芙蓉とか、よく美人に喩えられるから
それで親近感がある
うちの御紋は葵だし
今年の夏は、去年より人が多い気がする
それはたぶん、涼しいから
暑くて外に出る気がしない、ってことがあまりない。
それでもパン屋さんとかサロン土手が閉まっていると
夏だと思う。2週間とか、長けりゃ1ヶ月以上閉まる。
最近のプー子のお気に入りは
我が家にやってきた、ハナアオイ
ご近所のマルシェで見つけてきた
フランス語でLavatère-Poohkoという、
ふんわり、気取らずに咲く夏のお花
地中海に多いんだそう
夢見るように咲いて
眠るように閉じる
そよそよ たゆたゆ
まるで夢のなかに出てくるお花みたいに
余計な力がない まさに、夏花
大きさは、朝顔より、ふたまわりほど小さい
朝おきると蕾がある
そっと開いて
2日ぐらいかけてほろ酔い気分になり
丸まってぽたりとおちる
(白いのが落ちると少し煙草みたい
そういえば少し前からお兄ちゃんから煙草の匂いがする、
ミカちゃんからは葉巻の匂いがするようになった
プー子だけが、お花の香り)
プー子はこのお花が大好き
夏花は普段着で咲く、って昔お兄ちゃんが詩に書いてたし
それにアオイ科の花って、芙蓉とか、よく美人に喩えられるから
それで親近感がある
うちの御紋は葵だし
2011-08-06
ボク、鳥博士になる
えっへん、このごろのボクは
大変、鳥におくわしい。
こないだ、早朝の公園を散歩していたら、
大きな楠に、小動物が登っているのを見かけた。
リスかと思って、立ち止まってみていたら
どうも鳥だ。
青みがかった灰色で、まんまるとしている
あれはゴジュウカラだ。
そのあと何回か見たけど、いつも決まって朝だ。
なぜ樹を登るのかというと、ゴジュウカラの前世は
みんな冒険家だったからだ。
ついでに冒険家は、清らかな朝露を好む。
だから朝にしか現れないんだ。
別の日には、街なかの静かな公園で
次回作の案を練っていると、
尾だけ赤い、灰色の鳥がやってきた。
クロジョウビタキだ。
クロジョウビタキが尾だけ赤いのは
夏に尾の方から咲き始めるからで、
あと半年もすると、あれは見事なゴクラクチョウになる。
うむうむ、
どっちにしても、鳥の種類の多いのはいいことだ。
「ところでプー子ちゃん、最近日本に珍しい鳥がいるらしいよ。
ヤメルヤメルサギという。
もうかれこれ3ヶ月も、ヤメルヤメルと鳴いているらしい」
「あらお兄ちゃん、そんなの全然珍しくないわよ
ヤメルヤメルサギってのは、辞めたとみせかけて
全然辞めてないのもいるのよ。政界だけじゃないわ。
それより今年はツバメに負けちゃいけないの
今日で6ゲーム差。逆転できないことはないわ」
さすがプー子ちゃんだ…
大変、鳥におくわしい。
こないだ、早朝の公園を散歩していたら、
大きな楠に、小動物が登っているのを見かけた。
リスかと思って、立ち止まってみていたら
どうも鳥だ。
青みがかった灰色で、まんまるとしている
あれはゴジュウカラだ。
そのあと何回か見たけど、いつも決まって朝だ。
なぜ樹を登るのかというと、ゴジュウカラの前世は
みんな冒険家だったからだ。
ついでに冒険家は、清らかな朝露を好む。
だから朝にしか現れないんだ。
別の日には、街なかの静かな公園で
次回作の案を練っていると、
尾だけ赤い、灰色の鳥がやってきた。
クロジョウビタキだ。
クロジョウビタキが尾だけ赤いのは
夏に尾の方から咲き始めるからで、
あと半年もすると、あれは見事なゴクラクチョウになる。
うむうむ、
どっちにしても、鳥の種類の多いのはいいことだ。
「ところでプー子ちゃん、最近日本に珍しい鳥がいるらしいよ。
ヤメルヤメルサギという。
もうかれこれ3ヶ月も、ヤメルヤメルと鳴いているらしい」
「あらお兄ちゃん、そんなの全然珍しくないわよ
ヤメルヤメルサギってのは、辞めたとみせかけて
全然辞めてないのもいるのよ。政界だけじゃないわ。
それより今年はツバメに負けちゃいけないの
今日で6ゲーム差。逆転できないことはないわ」
さすがプー子ちゃんだ…
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