えっへん、このごろのボクは
大変、鳥におくわしい。
こないだ、早朝の公園を散歩していたら、
大きな楠に、小動物が登っているのを見かけた。
リスかと思って、立ち止まってみていたら
どうも鳥だ。
青みがかった灰色で、まんまるとしている
あれはゴジュウカラだ。
そのあと何回か見たけど、いつも決まって朝だ。
なぜ樹を登るのかというと、ゴジュウカラの前世は
みんな冒険家だったからだ。
ついでに冒険家は、清らかな朝露を好む。
だから朝にしか現れないんだ。
別の日には、街なかの静かな公園で
次回作の案を練っていると、
尾だけ赤い、灰色の鳥がやってきた。
クロジョウビタキだ。
クロジョウビタキが尾だけ赤いのは
夏に尾の方から咲き始めるからで、
あと半年もすると、あれは見事なゴクラクチョウになる。
うむうむ、
どっちにしても、鳥の種類の多いのはいいことだ。
「ところでプー子ちゃん、最近日本に珍しい鳥がいるらしいよ。
ヤメルヤメルサギという。
もうかれこれ3ヶ月も、ヤメルヤメルと鳴いているらしい」
「あらお兄ちゃん、そんなの全然珍しくないわよ
ヤメルヤメルサギってのは、辞めたとみせかけて
全然辞めてないのもいるのよ。政界だけじゃないわ。
それより今年はツバメに負けちゃいけないの
今日で6ゲーム差。逆転できないことはないわ」
さすがプー子ちゃんだ…
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