ただいまフランスはバカンスシーズン
大きなリュックを背負ったバックパッカーをよく見かけるようになった。
彼らは旅人、ただ旅に出るために旅をする…
そういうわけで、プー子たちも、小さな夏の旅にでた。
まずベルジュラックに行って、それから大西洋沿岸のロシュフォールとラ・ロシェルに行った。
以下は第一弾、ベルジュラック篇。
(早春スペイン旅行のことも、そのうち書く)
プー子たちの地図。大体いつもこんな感じ。
こういう地図でも、今まで殆ど迷ったことがない。
唯一の例外はマラケシュの旧市街…
ベルジュラックといえば、
長鼻の白野さん!
お兄ちゃんが教えてくれたけど、
この街は白野さんとお六さんの純愛物語で有名らしい。
婚約をしていた若い二人、
ところがお六さんは富豪と結婚してしまう。
ドルドーニュの河べりで、お六さんを問いつめる白野さん、
口をわらないお六さん、「ええい、ダイヤにめがくらんだか!」
白野さんは、お六さんを蹴りとばす!
…
でも白野さんもお六さんも、
たぶん日本の人なのに
どうしてわざわざドルドーニュまで行って痴話喧嘩をしたんだろう
ああ嘆きのお六さん
ベルジュラックというのはなんとも長閑な街で、
時間がゆっくり流れる、とはまさにこういうこと。
お花が沢山、街の人たちはにこにこ。
プー子たちはたくさんお昼寝をした。
郵便屋さんも、自転車でのんびり配達する。
葉っぱがきらきら
カフェでゆっくり本を読むのがとっても気持ちよかった。
エセル卿に白野さんの話を聞かせるお兄ちゃん。
けれどもプー子たちが今回この街に来たのは
白野さんの純愛物語のためじゃなくて
メーン・ドゥ・ビランといふ人の足跡を辿るため。
「お兄ちゃん、メーン・ドゥ・ビランさんって何する人?」
「それはね、プー子ちゃん、有名なお菓子職人だよ。
ミルフィーユを最初に考えついた人さ」
「へー、それはすごい!」
そういうわけで、ビランさん家
残念ながら閉まっていたので、外から、不法侵入にならない程度に眺めた…
ビランさんは、中で新作のお菓子を作っているんじゃろうか
ビランさん家に続く並木道。
お兄ちゃんによると、ここの樹の葉が、ビランさんに
ミルフィーユ(フランス語で千枚の葉っぱ)のインスピレーションを与えたらしい。
その他ビランさんのお墓、ビランさんのワイン、ビランさん通りなどなど…
みんなやっぱりミルフィーユが好きなのだと思った。
こうしてプー子たちの旅の一日目は過ぎていった。
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