2011-04-30

プー族、ロンドンに行く

昨日の朝はやく、プー子はお兄ちゃんに連れられて
ロンドンにいった。連れられて、というより、
プー子はまだ殆ど寝ていたので、引きずられていった。

なんでそんなに朝早かったかというと、それは
お友達のお孫さんの結婚式に呼ばれていたから。

会場は、おっきなゴシック建築の、W寺院。
ここは50年ほど前にお友達の結婚式があったところで
あれから50年も経って、そのお孫さんが今結婚式をあげる、プー族は感慨ひとしお。
プー族は体が小さいから、ずいぶん前の方の席を用意してもらった。

新婦のCのドレスが綺麗だった。たくさんたくさん、レースがついてて
新郎のWも幸せそうで、ああ素敵な結婚式だったこと…
聞けば、ドレスのデザインは、マックイーン関係者らしいので、
あらなんだプー子のドレスと親戚ってとこね。プー子も、レース真似しようかな。

参列者は、1900人はいたと思う。
なかにはサッカー選手と、そのケバケバしい奥さんもいた。
まるで魔女のようで、ああなるほど、この人を呼ばないと、
あとで100年眠る呪いをかけられるのか、と思った。

夜はお友達主催の晩餐会。
もともと夜の弱いお兄ちゃんは、早起きしたのもあって
うとうと、うとうと、いつお皿に落っこちるか、プー子は気が気じゃなかった。

それで真夜中の鐘が13回なる前に、またフランスに戻ってきたってわけ。
あーロンドン、楽しかった!

飛行機でロンドンに向かうプー族(イメージ図)
DSCF0299 by mikans100
DSCF0299, a photo by mikans100 on Flickr.

2011-04-22

コンサートざんまいのプー子たち

先週末は、土曜も日曜も、コンサートだった。
土曜日は日本のための、チャリティコンサート。
RIMG0063 by mikans100
RIMG0063, a photo by mikans100 on Flickr.




会場はオーギュスタン美術館。たくさんの人があつまった。
プー子も、お兄ちゃんといった。
RIMG0062 by mikans100
RIMG0062, a photo by mikans100 on Flickr.



トゥールーズ在住の日本人のミュージシャンとダンサーが参加。
プー子たちのお友達もたくさん。
プー子は、ユウコさんが踊りながらプー子の横をとおってゆくとき、ドキドキした。
楽器のセッティングに手間取ってるなあと思ってよくみたら、
セッティングをしてたのはコンセルヴァトワールの先生とか、学生だった。なんだか微笑ましかった。
RIMG0072 by mikans100
RIMG0072, a photo by mikans100 on Flickr.



動画もあるので、リンクを貼る。
Concert de soutien aux sinistrés du Japon

ちなみにプー子のお兄ちゃんは文豪なので、
新作『崖の上の雲』の売上げをぜんぶ寄付するらしい。
内容は、「日露戦争の軍人と魚の女の子の交流を描く、ヒューマンドラマサスペンス風」だそう。


日曜は、カオリちゃんとミキちゃんのコンサートが、郊外のオートリーブという街であった。
二人は、二日連続のコンサートなので、大変だと思う。
これは会場の教会。天上の色がかわいい。
RIMG0086 by mikans100
RIMG0086, a photo by mikans100 on Flickr.



プー子たちも、オルガンを弾いた。
これは、アユミさんと一緒に弾く、プー子たち。
RIMG0083 by mikans100
RIMG0083, a photo by mikans100 on Flickr.



ところで新しい部屋は、インターネットがつながらない。
プー子としては、阪神タイガースの速報が観れたり観れなかったりなので、
気が気じゃない。
実は、巨人戦の誤審も、よく見えなかった。悔しい。

スペインでもタイガースを応援するプー子
RIMG0001 by mikans100
RIMG0001, a photo by mikans100 on Flickr.

新しい部屋

ボクたちは、もうほとんど引越した。
引越先は、同じ家の、別の部屋だ。
一応、契約上では、前の部屋が4月までで、次の部屋は5月からになってる。
でも、新しい部屋の大家さん(今の大家さんのお姉さんの旦那さん)が
旅行で5月半ばまで帰ってこないというので、
ボクたちは、もう4月中から勝手に引越していいことになった。
ほんの15mほどの引越だ。
そういえばこの家に引越してきたのも、去年の4月だった。
1年ですっかり、この家の家族と仲良しになった。
もうボクたちは、この家の古い台所や食堂まで知っていて、
いつも大家さんたちは「ごきげんよう、プーちゃん」とにっこり挨拶
ボクも「ごきげんよう、マダム、ごきげんよう、ムッシゥ」とにっこり挨拶。
まるでこれでは、毎日日曜。

新しい部屋は、とても快適で、
ボクもプー子ちゃんも、もう外に出たくない。
もうトゥールーズを出るまで、この家に住んでいたいとさえ思う。
とくにこの部屋でする昼寝は格別だ。

天上はとても高くて、4mはあるかと思う。
ボクがボクのうえにボクを肩車して、そのボクがまた別のボクを肩車しても…
ボク3、4人分じゃあぜんぜん足りない。
あの天上には、シャンデリアがぶら下がってたんだろうな。
RIMG0056 by mikans100
RIMG0056, a photo by mikans100 on Flickr.



なんでもこの通りで一番古い家で、建ったのは1850年らしい。
まんなかには大理石の暖炉がある。ベッドはお花でできている。
大理石はお花で、暖炉はベッドというわけだ。

これは部屋に入るドアの装飾。
ちゃんと古い時代の知恵がいきていて、ドアノブは真上から見ると、直角じゃない。
服とかがひっかからないようにするためだ。
あと、鍵穴を隠すカバー?も、くるりとまわって、一周しないように、工夫がされている。
まったく現代のフランス人は、こういう気配りをどこに置いてきたんだろう。
RIMG0002 by mikans100
RIMG0002, a photo by mikans100 on Flickr.



これはお風呂場のタイル。暘刻だ。
RIMG0001 by mikans100
RIMG0001, a photo by mikans100 on Flickr.



ただしこの部屋には、インターネットの接続口がない。
それが目下の問題だけど、
それぐらい、どうだっていいやというほど、この部屋は気持ちがいい。
お気に入りだ。

ところっで1850年というと、椿姫の初演より少しだけ前、
だからまるでオペラの舞台セットのなかにいるみたいだ。
ラ・ボエームとかじゃなくて、フィガロの結婚をイメージしてもらいたい。
ボクの妹はプリマドンナなので、乾杯の歌を歌っている。
けれどもボクとしては、まんなかの暖炉から火の粉がでてきて
ボクを呑み込んでしまわないか、心配だ。
品行方正にしておかないといけない。

品行方正なボク。アオちゃんと一緒に。
RIMG0050 by mikans100
RIMG0050, a photo by mikans100 on Flickr.

2011-04-03

お菓子の国のプー子

さてさてあっというまに四月も十日をすぎようというところ。
プー子はゲンキ。

今日は日曜なので、お兄ちゃんとお散歩にいった。
いつのまにか、樹に緑がもどってきている。

「プー子ちゃん、昨今の文壇というのはだね…」
お兄ちゃんの講釈がはじまった。
世界でたった一人のお兄ちゃんには申し訳ないけれど
プー子にはチンプンカンプン。多分それは
話しているお兄ちゃんがチンプンカンプンだから。
だから、プー子は、横で、お菓子のことをかんがえる…
RIMG0035 by mikans101
RIMG0035, a photo by mikans101 on Flickr.



あそこに見える新緑のもみじ、
もみじ饅頭たべたいなあ…
RIMG0064 by mikans101
RIMG0064, a photo by mikans101 on Flickr.



あれはヒメリンゴに似ているけど、少しちがう
タルトタタンっておいしいわよねえ…
RIMG0080 by mikans101
RIMG0080, a photo by mikans101 on Flickr.



あらやだもうリラが咲いている。
いい匂いですが、おいしい匂いではありません
RIMG0131 by mikans101
RIMG0131, a photo by mikans101 on Flickr.



わあ乙女椿!
綺麗だわあ。こんなかたちの和三盆があったら、
プー子、もったいなくて食べられないかな、
いやいや、やっぱり食べちゃうわ
さぞかし上品な味でしょうねえ
RIMG0121 by mikans101
RIMG0121, a photo by mikans101 on Flickr.


これなんて、二つ並んで、気品があって、プー子とお兄ちゃんみたい


…はっ!お兄ちゃん!!!

いつのまにか、プー子散歩してた!
急いで戻ろうとすると、お兄ちゃんも、探しにきてくれてた。

「ボク途中で寝ちゃったよ、プー子ちゃん、どこに行ったかと思ったよ」
とお兄ちゃん。
「プ、プー子、八重桜でも、塩漬けにしたら、桜のお菓子ができるかしらと思って…」
「ああなるほど、そりゃあ名案だ。
やっぱり桜餅を食べないと、春は越せないからねえ」

さすがプー族!気があうわあ
おわりよければ、すべてよし
RIMG0101 by mikans101
RIMG0101, a photo by mikans101 on Flickr.