トゥールーズ慰安旅行から帰ってきた翌日、
プー子はライン川オペラ座のオネーギンを観に行った。
日本では、最近、舞台のオネーギンといえば
ジョン・クランコのバレエのことだけど、
今回プー子が観たのは、チャイコフスキーのオペラ、エフゲニー・オネーギン。
こないだここで観たオペラは、黛敏郎の金閣寺で、それはちょっと作品としてなんか残念だった。金閣寺は、gibt es keine schöne Melodie!
だからプー子は、チャイコフスキーの美しい切ない音楽に浸れて、嬉しい。ここのオペラ座では、オペラの字幕がフランス語とドイツ語で出るので、プー子はドイツ語の勉強にもなった。
1幕はロシアの田舎。
オネーギンは、夢見る田舎娘ターニャをこっぴどく振る。
2幕で一悶着あって、
3幕で、オネーギンは、都会で美しい人妻になったターニャにこっぴどく振られる。
2幕の途中までは、
なんとなく切ない美しいメロディーを聴きながらお話を追っていたけど
2幕の最後、オネーギンとランスキの決闘のシーンではドキドキ...
そして3幕で!
ターニャとオネーギンは、お互い好きだとわかっているのに!
ターニャがオネーギンをピシャリ!
オネーギンが苦しむう...
という場面が、とてもよかった。
プー子は、ターニャ役をするなら、
振られる1幕は嫌なので、オネーギンを振る3幕ばっかりしたいな
と思っていたけど、
3幕で、このオペラの主人公はやっぱり、オネーギンだな、と思った。
オネーギンの寂しさ、虚しさ、それがこのオペラの面白いところだ。
プー子は、主役しかしたくないから、ターニャ役はお断りした。
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