こんにちは、プー子です。
Gestern bin ich in die Opera gegangen.
昨日プー子はオペラを観に行った。
ライン川国立オペラ劇場で、今、オペラ「金閣寺」をやっているのだ。
三島由紀夫の「金閣寺」をもとに、黛敏郎が音楽をつけたもの。
ずいぶんと前にドイツで上演されたオペラだけど、
フランスではこのライン川国立オペラ劇場のが初演だった。
はじめに言っておくと、プー子は、三島由紀夫が苦手だ。
小説も本人の考えも、なんかもう、ちょっと、ついていけない。
それから黛敏郎も、好きじゃない。「題名のない音楽会」は、プー子は嫌いだった。
けれどもまあ、せっかくの機会なので、観に行くことにした。
結論からいうと、プー子は、あんまりこのオペラが好きになれなかった。
音楽はいつでもいつでもテンションが高くて、疲れた。
現代音楽ってこういうもんかもしれないけど、終わってから
ただの一つも歌のメロディーを思い出せない。
プー子は美しい歌が好きなので、ちょっと残念だった。
覚えているのは、Der Kinkakuji muss brennen! とか、セリフばっかり。
(字幕のおかげで、ドイツ語が少しわかった!)
壁から、部屋とか扉が出てきては収納されていって
大道具がちょっと無印良品っぽいというか
劇的ビフォーアフターの匠の収納術みたいだった。
あ、でもライトは綺麗だった。
それからオーケストラも重厚だった。
あとから知ったことだけど、たぶん今回上演されていたのは短縮版だ。
パンフレットには、三幕のオペラと書いてあったけど
昨日は二幕しかなかった。youtubeに全幕載っているので確認したら
昨日は本来の一幕と二幕をドッキングさせていたのだと思う。
どおりで、戦争が始まってすぐに終わったはずだ。
テンションがずっと高かったのも、そのせいかもしれない。
登場人物の関係とかも、よくわからなかった。
なんで三幕で上演しなかったんだろう。
でもまあ、オペラは満席で(一幕のあと帰った人たちも少しいたけど)
みんなで舞台を見るって、いいもんだ。
劇場で出し物がおわって、
蜂の巣をつついたようにみんなが一斉に劇場の外にでていく感じがプー子は好き。
劇場の外でも「あの人とあの人は同一人物なんだよ」とか「えーあの人はどうして?」とか聞こえて、ああみんなよく筋がわかってなかったんだなと思った。
プー子も、よくわかんなかった。
天国の黛さんには申し訳ないけど、
プー子は今回のオペラを観て、この歌を聴きたくなった。
天国の黛さんあてにファックスで感想を送ろうと思ったけど、
ちょっとうちのファックスが壊れているということにしておこう。
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