2016-08-27

プー子とジョゼと焼き魚たち

こんばんは、プー子です。

プー子は、ちょっと前に、『ジョゼと虎と魚たち』という日本の映画を見た。

このお話はもともと田辺聖子の原作です。
プー子は田辺聖子が好きだから、この夏、『ジョゼ〜』を日本で読んだ。
『ジョゼ〜』自体は短編だけど、収録されている短編集のタイトルにもなっている。
プー子は、短編のジョゼは不思議なお話だと思った。
足に障害を持った女の人と、男の人の、恋愛のお話。
タイトルのジョゼは、女の人の名前からきている。
ジョゼは高飛車で、自分のことを綺麗だと思っていて、
男の人のほうは、そういうジョゼに足蹴にされて、こき使われながら
でもそれが嬉しそうで、そういうあたりがちょっと『春琴抄』みたいだった。





大阪市福島区
オセイさんの写真館があったところらへん。












そういうわけで、原作を読んで、不思議な気持ちになったので
これは映画ではどう描かれておるんじゃろうと思って、
フランスに帰ってきてから映画を見たのです。


映画のジョゼは、池脇千鶴が演じていて、男の人は、妻夫木聡だった。
映画では、男の人のことがたくさん描かれていて
結末もだいぶ違っていた。
だけど、なんとなく頷ける結末で
たぶんオセイさんもすんなりオッケーを出したんだろうなと思った。
池脇千鶴がとてもいい女優だということを、プー子はこの映画で知った。


で!

オセイさんの作品には、だいたい、美味しいご飯が出てくる。
本当に美味しそうな、読んでいてよだれがたれそうなご飯が出てくる。
そしてみんな、これまた美味しそうに食べる。

今回は、映画の、ジョゼの調理シーンにそれが現れていた。

映画のなかで、ジョゼは焼き魚を焼く。
網の上で、丁寧に魚をひっくりかえして、それはそれは美味しそうな焼き魚だった。


プー子は、映画を見て、いろいろ思ったけど
結局、焼き魚が食べたいという結論に達した。

塩鮭の焼いたのが食べたいと思った。

ところがフランスには魚焼きグリルがない。
塩鮭も売っていない。


しかしこんなことで負けるプー子ではない!


インターネットによると、魚焼きグリルはフライパンで代行できるらしい!
塩鮭だって、自分で生鮭を塩漬けにすればいいらしい!


そういうわけで、ミカちゃんにチャレンジしてもらった。
鮭を前日から塩漬けにしてもらって、
フライパンにアルミホイルを敷いて、その上で焼いてもらった。
皮の方を長め、ひっくり返して身の方は短めに。

その結果...


うーむ


美味しかったけれども、やっぱり
焼き鮭特有の、あのパリッとした感じがない...

やっぱり塩ジャケの醍醐味は、これ水分あるんかいなというような先の細まった部分を噛んで、中からジュワッと汁が出てくるようなところにあるのだ。あるいは、肉厚のところでも硬くって、お箸で結構しっかりほぐさないといけないのがいいのだ。
フライパンで焼いたんじゃ、水分が全然飛ばせていない。
もしかしたら鮭に脂身が多かったのかもしれない。
ヨーロッパの鮭は、結構脂がギトギトなのだ。

それから鮭の切り方も、そもそも違ったのかもしれない。
フランスでは、日本の鮭2切れで1切れ分って感じ。
もうフランスサイズでは、嫌という程鮭を食べていますという感じがして
腹八分なんてもんじゃない。
お弁当の白眉・シャケ弁カットからは程遠い...

うーむ

いやいや、研究に研究を重ねて(ミカちゃんが)
プー子は、フランスでも焼き魚が食べられるようになりたいのだ!
今日は、焼き魚記念日。これからどんどん焼き魚を食べるぞー






写真は、この夏のピレネー

2016-08-17

ボクの夏休み。大阪編

みなさん、こんばんは、ボクです。

前回は、北海道に行ったお話をしましたね。
北海道に行ったあと、ボクたちは、関西へ帰りました。
今回は、関西のお話をしましょう。


札幌から神戸空港に着いて、空気がじめっとしているのがわかった。
ボクは関西に帰ってきたんだと思った。

とはいえ今年の大阪の夏は、そんなに暑くなかったと思う。
少なくともボクたちが居た間は、耐えられる暑さだった。
いつも寝ている三階の部屋のクーラーが壊れていたので、ボクたちは一階の部屋で寝た。そしたら一階は割と涼しくて、クーラーなしでも問題なく眠れた。



関西で、ボクは、たくさん美味しいものを食べた。
やっぱり夏は、泉州水茄子と万願寺を食べなければならない。
今回おうちにあった水茄子は、結構味がしっかりしていて、ご飯一杯につき一切れを食べるのがやっとだったけれども、それでもボクは、嬉しかった。万願寺は、出町柳の商店街で買った一袋200円の立派な万願寺だった。
なぜ出町柳にいたかというと、もちろんふたばの豆餅を食べるためだ。今回の滞在中、ボクは二日連続で、その日つきたての豆餅を食べた。いつもとても美味しうございました。豆餅だったら、ボクは毎日でも食べられる。パパジョンズのチイズケエキも食べましたし、叶匠寿庵の蕨まんじゅうも食べた。おいしい水蜜桃もお召し上がりになりました。おばあちゃんのおうちで食べた長岡京の塩大福もおいしかったよ。





えっへん








やっぱりおいしいものがどこにあるか知っていて、考えないでも頭に思い浮かぶのは、いいなあ。そのうえ、その実物を食べられたら、もう言うことない。ボクは仕合わせ。



それから大阪に、仙台から先輩が、萩の月をもって、遊びに来てくれた。
それで一緒に、大阪を満喫しようと思って、天神祭を見に行った。
ひっさーしぶりの天神祭!



大阪天満宮のお迎え人形の安倍保名さん
ボクがじーっと見ていると、「やあプーちゃん」と話しかけてきたので、ボクは怖くなって、逃げました。


身長20メートルはあろうかという大男だった。着物も立派だった。こんなお人形がたくさん作れたなんて、昔の大阪商人は潤っていたんだなあ。
 船渡御

天満宮にお参りして、天神橋筋商店街を歩いて、花火をみて、船渡御をみて、こんなにちゃんと天神祭を楽しんだのは、ボクは初めてかもしれない。

先輩に、大阪締めを教えてあげた。大阪締めとは、ネクタイの結び方の一種です。




天神祭の翌日は、道頓堀と通天閣に行った。今井のきつねうどんを食べた。

ボクはこの、色の薄いお出汁が好きです。東京のうどんの汁は雑巾の絞り汁みたいだ色が濃くて、苦手だ。






ああ、関西では、美味しいものをたくさん食べた。
そういえば北海道でも、美味しいものをたくさん食べた。


日本にはおいしいものがたくさんあって、商店街があって、いいなあ
おフランスのサバサバした人間関係もいいけれど、日本の下町のもっちゃりした人間関係も、また面白いものよのう


もうすぐ渡仏してまる7年が経ちますが、あらためて、ああ日本って居心地いいなあと思いました。豆餅とか、団子とか、豆餅もあるし。
リフレッシュして、ちょっと日本シックになったプーちゃんでした。

2016-08-15

ボクの夏休み。北海道編

みなさん、お久しぶりです。
ボクです。

ボクたちは、めまぐるしい夏休みを過ごしていらっしゃる。
もう少し前のことになるけど、北海道に行って、1週間ぐらいご滞在された。




北海道大学の睡蓮。
琵琶湖のハスは今年は全然咲かないらしいけど、北海道の睡蓮は綺麗に咲いていた。


北海道のハスで作る湯呑のことを、ハスカップという。ハスカップにお相撲さんが入ると、ハスカップ大関だ。


北海道開拓の村。

連日涼しくて、ちょっと今日は暑いなという日でも25度ぐらいだった。北海道は蒸し暑くなくて、ちょっとヨオロッパみたいだと思った。

夜はちょっと寒かったぐらいだ。



北海道大学の植物園。
中に林があって、いろいろな種類の樹があった。ニレとか、楠とか、桂とか、桂文枝とか、あった。


ボクは昔、『ニレの家』という小説を書いたことがあるのを思い出した。










最後の日は、札幌から海に乗って電車を見ながら、小樽まで行った。


晴れた午後には遠く三浦岬も見える。






北海道は、電車に乗っていても、街と街のあいだに、開けた土地が見える。
家が途切れている。
本州だと、こうはいかない。家はいつまでも続いているのが、本州だ。
やっぱり北海道は、ちょっとヨオロッパみたいだ。


海鮮丼 ふっふっふ




プー子ちゃんは、都はるみが好きなので、小樽運河を歌っていた。ボクは、小樽のお団子を食べた。








今回は、ストラスブールから札幌まで直接行った。
ボクの日本のおうちは大阪なので、札幌にいるあいだは、日本にいるんだけれども旅行気分だった。でも落ち着かなかったわけじゃあない。むしろ毎日規則正しくホテルの朝食バイキングを食べて、お昼寝をして、夜は北海道グルメを食べて、ボクは居心地がよろしゅうございました。