先週末、プー子はナントへ行った。
ナントは大西洋沿いにある港町で、ブルターニュ地方にあります。
プー子は、ナントはおろか、ブルターニュに行くのも初めて。
ナントナントの難破船!
ナント旧市街にある、ブルターニュ公爵のお城。ここの歴史博物館で、プー子はナントの歴史をたくさんお勉強した。もう、ナントのことなら、なんでも訊いてほしい。
ナントといえば、映画監督ジャック・ドゥミの故郷だ。
(正確には、ナント近郊うまれ)
プー族は、ジャック・ドゥミが大好き。
若きジャック・ドゥミは「ローラ」という映画をナントで撮った。
これは、ナントで、青年カサールが踊り子ローラに振られる話。
この映画には、ナントの名所がいっぱい出てくるのだ。
たとえばここは、ローラの働いていたキャバレー。本当は、La Cigaleという有名なブラッスリーだ。
プー子はここでご飯を食べた。内装が豪華で、びっくりした。
それからドゥミは、シェルブールで、有名な「シェルブールの雨傘」を撮った。
戦争に行った恋人ギィを待っているジュヌヴィエーヴ(プー子)。
そのジュヌヴィエーヴに求婚するカサール。
この映画でも、カサールの回想シーンに、ナントがちょっと出てくる。
この動画でいうと、0:18秒から
それが、ここ!!
最近改装されたので、映画で映ってるより綺麗です。
パッサージュ・ポムレイという三階建のパッサージュです。彫像はみんなそれぞれ、ナントの産業をあらわしているらしい。
ナントは港町だったので、昔からいろいろと栄えていたんだそうだ。航海関係はもちろん、バターつくったり、芸術がさかんだったり。
ちなみにこのパッサージュ、昔は上層の文化的地区と下層の商業的地区をつなぐ道だったそうです。そういうわけで、上層の方が、飾りが豪華。
もちろんここは、「ローラ」にも出てきた。
街の雰囲気でいうと、ナントはストラスブールとはぜんぜん違っていて、
やっぱり大西洋側の街って感じがした。
松が多かったり、建物が白かったり、ボルドーにちょっと似ていたなあ。
垢抜けてるというのか、風がさっと吹くような、明るくて小綺麗な感じがした。
それからナントといえばロワイヤル・ド・リュクスの本拠地。
現代アート集団、とでも言うのかな
この巨大な象をつくった人たちです
ほかにも奇抜なメリーゴーランドとか、摩訶不思議なものがたくさんあって、プー子はもちろん、象にも、メリーゴーランドにも、乗った!
いわゆるアートでまちおこし、ってやつね。
あと、ナントはフランス最大の奴隷貿易港だったらしい。
それで、そのことを恥じて、過去の過ちを忘れないようにって、記念碑とか展示とかがしてあった。偉いなあと思った。
楽しかったなあ、ナント。
今週末はノルマンディーとパリに行きまーす。