2016-01-15

ボクと初雪の仕事


こんばんは、ボクです。

今朝起きたら、地面や車のうえに、うっすらと白い雪が積もっていた。
ああ、雪だとボクは思った。
朝起きて発見する雪は、夜中のしんしんとした情景を思わせるので、好きだ。

12月のあいだは暖かくてどうしようかと思ったけど
寒の入りから順調に寒くなってきていると思う。

こういう初雪の日の、プー族の選択肢は2つだ。

1つ 外に出ないで、お布団でごろごろする
2つ 降っているのは発泡スチロールだと思い込む
3つ 初雪のお茶会をする


ボクは、初雪のお茶会も悪くないとお思いになった。
お花は椿だとありきたりだから、梅でどうだろう。
ボクは昔、真理は寒梅のごとしという漢詩を書いたことがある。

ボクはそこで、梅が枝を探しにでかけた。
ところがどっこい。梅は、どこにも見つからない。

うちにある水仙とヒヤシンスのことを考えた。
ヒヤシンスは水栽培、水仙は水栽培と土栽培。
ヒヤシンスの方は最近冷蔵庫から出したところなので、芽が出たばっかり。
そもそもヒヤシンスでお茶会をしようとは思わない。
水仙の方は、土栽培のが、ニョキニョキと伸びている。
まだ花は咲いていないけど、蕾がふくらんできているところ。
なんだか初雪の気分にちょうどいいぞ。













ボクは、水仙で手を打ってもいいなあと思われた。

ところがどっこい。

ボクが見ているあいだに、
土栽培の水仙のうち一番よく伸びた一本が、にょろーんと折れた。
そうか!
水仙は室内に置いているので、光を求めて長く伸びすぎてしまったのだ。
自らの重みに耐えられなくなって、斜めに倒れてしまった水仙。
斜めのまんま開花してはかわいそうなので、
ボクは根元から切って、花入に入れることにした。

もう茎がだいぶ長〜い水仙なので、
袴を脱がせて、長さを整えて、花入に挿した。
例によって例のごとく、水仙を切ると、粘っこい液が出てきた。
最初に用意した花入はちょっとイメージと違ったので、
別の花入に入れた。高麗青磁の花入である。

水仙を花入に挿して、
ボクはとても大きな仕事をした気がした。
そしてこの仕事は、初雪の日にとても似つかわしいように思われた。

そこでボクはお布団に入って、ごろごろした。
雪は日中も降っていて、積もらなかったけど、降るときは結構降っていた。

晩御飯は、肉団子のみぞれ鍋だった。
外の雪が、お鍋のなかまで来たみたいだったけど
お鍋を食べると、体がとても温まった。
世の中には、暖かい雪もあるんだなあ。


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