初春の お慶びを おっしゃいます
年が明けてだいぶ経ったけれども
まだ幕の内弁当ということで。
ボクたちはクリスマスをストラスブールで過ごされたあと、
年末年始は日本へお帰りなすっていた。
ストラスブールのクリスマスは、
ご馳走パーティーだった。
毎年恒例フォアグラを食べて、赤い牛肉をブルーレアで食べた。
ブッシュドノエルは、クリスチャンの、木苺のブッシュドノエルだった。
スポンジケーキを
ぐるぐる巻いたお菓子なので
ケーキの断面が乾かないように
チョコレートで蓋をしています。
早く食べたかったので、
断面の写真は撮るのを忘れた。
日本では、たくさんお菓子を食べた。
日本では、ボクは、どうしてもふたばの団子が食べたかった。
そこで、まだフランスにいるうちから、おばちゃんに頼んで
ふたばに電話を掛けて、営業日を確認してもらった。
年内は31日までやっているとのことだったので、
ボクたちは28日、意気揚々と、朝早くふたばに行った。
ところがどっこい。
店先には、豆餅や、お正月用のお餅はあるけど、
団子はなかった。
ボクは、お店の人に訊いた。
「すみません、団子はないんですか」
お店の人は答えた。
「団子は年内はお休みさせていただいてるんです」
そこでボクは、また訊いた。
「年明けはいつからですか。そのときは団子はありますか」
「8日からです。団子もありますよ」
ということで、この日は、豆餅とよもぎ餅を買った。
ボクたちの日本滞在は9日までの予定だったから、8日なら間に合う!
朝の相国寺。
ボクは、聖フランシスコ修道会の修道士です。
そうしているうちに、年が明けた。
おめでとうございます。ああ、おめでとうございます。
元旦の初詣は、大阪天満宮。
今年、ボクは後厄なので
御本殿でお祓いをしてもらった。
ついでにミカちゃんも本厄なので
お祓いをしてもらった。
祝詞には、お祓いしてもらう人の住所を言うところがある。
ボクたちはフランスに住んでいるんですけど、日本の住所を書いたほうがいいですかと訊いたら、フランスの住所でも結構ですとのことだったので、フランスの住所を書いた。
そしたら神主さんが
「すとらすぶ〜るふらんす〜にすまいする〜プーちゃん〜には〜
26さいのやくよけを〜」と祝詞を上げてくれた。
厄年は、数え年で数えるから、ボクは26さいなのだ。
ボクはちょっと大人の気分を味わった。
元旦に朝日の差し込む御本殿で祝詞をあげてもらったので、
これでボクの厄は全部福に転じて、今年のボクはハッピーラッキープリティーだ。
気分はさしずめ、カーペンターズのClose to you.
お参りとお祓いが終わった後、
とっても清々しい気持ちで、
ボクは喫茶店で一息をついた。
白いボク。
ミカちゃんとおばちゃんとアイちゃんと、
あともう一人いた。
数え年でない数え方では、ボクは、25歳におなりあそばした。
シハン世紀を生きたので、ボクはもう人生の師範である。
この日は落語会に行って、初笑い。
お誕生日のケーキには
ちゃんと25本のろうそくを立ててもらった。
この写真では読みづらいけど、プレートには
「プーちゃんおたんじょうびおめでとう」と
書いてあった。
25本すべてのロウソクに火が点いたところ。
ロウソクどうしが密接しているので、
一部の炎がくっついていて、なかなか圧巻だった。
やっぱり人生の師範ともなると、ちがうな。
別の日には、おばあちゃんちに行った。
ボクの実家だ。こたつに入って、復活した八角弁当を食べた。
食後は、まさにお菓子天国だった。上用饅頭が10個と、茶だんごと、大福!!!!
ボクはウハウハだった。
ほかに食べたお菓子は、もう数え切れない。
リッちゃんがおうちに来たときは、鶴屋吉信の福ハ内を食べた。
ほかに、ワッフル屋さんのレアチーズケーキも食べたし、北浜の五感のケーキも食べた。
スーパーで売ってるシュークリームも食べた。きなこアイスクリームも食べた。
だけどボクは、まだ食べ足りない。
ついに8日。
ふたば再び。
ボクのすきな歌舞伎団子はなかったけど、よもぎだんごを食べた。
ボクは、だんごをクッチャクッチャと食べるのが、だああああいすきだ。
ああ美味しかった。
他に、桜餅も食べた。
ふたばの桜餅は、大きな桜の葉を二枚使ってある。
ボクは、正直なところ、桜の葉っぱは一枚でもいいのだけど、塩気のある葉っぱと、甘いあんこと、道明寺のプチプチもちもちは、やっぱり一緒に食べるとおいしい。そして口の中に広がる桜の香りがたまらない。目を閉じると、一足早くお花見をしているようだ。
だから、二枚の葉が残りすぎないように、葉に包まれている部分と葉っぱがつねに一緒に食べられるように、計画的に食べていくのだ。今回は、だいぶうまく食べることができたので、葉っぱが残って塩辛い思いはしなかった。
やっぱり人生の師範ともなると、桜餅の食べ方にも長けてきたというものである。
円通寺のお庭から比叡山をのぞむプー族。
そういうわけで、今年もプー族が幸せでありますように。
ついでにこのブログを読んでいる皆さんも、幸せでありますように。
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