こんばんは、芥川賞作家の芥川龍之介の、ボクです。
最近のトゥールーズは、晴れているけれど、そんなに暑くない。
日なたはまだ暑いけれど、そんなに不愉快な暑さじゃない。
そこはかとなくもう秋の気分がしていて、ちょっと寂しい。
どうして夏の終わりは寂しいんだろう。
ボクたちは、来週の月曜日に、北のほうへ引っ越す。
ボクは、大好きなトゥールーズの街を見て回っている。
偶然、まちの不動産屋で見かけた。
トゥールーズ近郊のこのお城は
もう売れてしまったらしい。
ボクは最近トランプータワー住まいに
飽きてきたので、
手頃なお城だと思ったのに残念だ。
このお城に住めていたら
トゥールーズを出ていかなくて
済んだのかもしれない。
これはオゼンヌ通りの豪邸。
このあたりはCarmesという地区で
ブルジョアな家が多い。
あの斜めの窓は気持ちいいんだろうなあ
サンテティエンヌ大聖堂の大木は
古くて倒れる危険があるということで
最近バッサリ切られてしまった。
樹齢うんびゃく年だったとか。
なんだか色々変わっていくなあ
寂しいなあ
過ぎ行く夏を惜しむために
ボクたちは夏の水菓子をたくさん食べている。
これはミラベル。
スモモの一種です。
アプリコットがなくなって
ミラベルが出てくると
ああ夏も終わりだなあ、と思う。
緑色のスモモはレエヌ・クロードで、紫色のはプルーン、
桃みたいなのはネクタリンです。
プルーンは少し皮のところが苦いんだけども
レエヌ・クロードは、それがなくて、甘あくて食べやすいです。
ボクは毎年夏になると、ミラベルとレエヌ・クロードと、
どちらがより美味しいか、お悩みになる。
今のところ、今年はレエヌ・クロードのほうに軍配が上がっている。
ネクタリンは、皮ごと食べられる桃です。
暮しの手帖の最新号にネクタリンを使ったレシピが載っていたので
そろそろ日本でも市民権を得てきたのかなあと思う。
「ふう、食べた、食べた…」
ボクはまた、この街に戻ってきたいなあ
太陽がさんさんと輝いていて
街の人がびっくりするぐらい陽気で
のんびりした、いい街です。
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