東京の高すぎる競技場の案が一転二転しているとかで、
もしかしたら期限ギリギリに
とんでもないトタン小屋が建つじゃないかと思っている、ボクです。
先週末、ボクたちは、ふたたびピレネーへ行った。
去年、悪天候のために登ることのできなかったカジール岳に登るためです。
今回は、金曜から月曜までの予定で
サンゴーダンスへ行ったので、そのうち一日ぐらい晴れるだろうと思った。
土曜日は、曇っていた。
仕方がないので
ピレネー山中の村を見て回った。
モレオン・バルスという
山に囲まれた村で
不思議なお城を発見した。
そして、日曜日。
朝から、快晴!
登山日和だ!
ボクたちは、さっそく
リュックサックの中に潜り込んだ。
ボクは、ボクの登山方法を
最高の登山方法だと思っている。
辛い坂道のあいだはリュックの中にいて
景色のいいときだけ外に出るのだ。
ずばり、いいとこ取りだ。
朝8時に出るつもりだったけど、いろいろあって8時半に出発。
拠点のCol Mentéというところまで車で行って、そこから登った。
去年はガスっていて
何も見えなかったけど
今年はもうすでに
何台も車が停まっていて、
登山客で賑わっていた。
ノソノソ歩いてくる牛。
首の鈴が、カラコロ鳴っていた。
さて、登り始め…
道中、看板を見つけた。
ピレネーに住む犬、
その名もグレートピレネーサンダー犬は、
ボクのことが大好きという意味の看板です。
ボクは、セシルクラブのパオとチロルを思い出した。
彼らはこの
グレートピレネーダンサーロール犬だった。
最初の一時間ぐらいは、のんびりしたコースで、
車も登ろうと思えば登れるぐらいの道だった。
だからちょっと単調で、つまらなかった。
そのあと、ボクたちは山小屋にたどり着いた。
そこまで歩いていたのは、山小屋の車が上がってこれるための道だったのだ。
なーるほど ザ ワールド
こんな山小屋です。
よく見ると後ろの方の小さいのが、
いかにもヨオロッパの山小屋って
感じがして、雰囲気がいい。
そこから森を通って、ちょっと道に迷って、
道無き道を歩いていった。
というのも
ここのルートでは、
赤と黄色のペンキを塗って
道を示しているのだけれども
それがなんだか
いい加減にしか塗っていなくて
わかりにくかった。
(手前の花はイワギキョウです)
あるところでは、そこかしこにペンキが塗ってあって、
どこを通ればいいのかわからないくらいなのに、
またあるところでは、全然ペンキ印が見つけられなくて、
不安になっているところに、だいぶ経ってからペンキ印が現れたりした。
ピエールおじさんいわく
「大まかには間違っていないから大丈夫」らしい。
ボクは、山で迷子になっちゃあ命取り、と教わってきたので、
気が気じゃなかった。
そういうわけで、ちょっと迷ったけど、
お昼過ぎに頂上についた。
カジール岳
1912メートルです。
さすがにピレネー山脈というのは大きくて、
360度見渡す限り、山!
奥に見えているのは
スペインなり
ボクは目がいいので、たかつきの
おばあちゃんちも見えた。
この写真の、右上あたり。
頂上の手前では、羊たちの群れが
ボクを待っていてくれた。
羊飼いは見当たらなかった。
奥に見えるのは、
トゥールーズ方面の平野です。
まだ夜はちょっと寒いので
背中だけ毛のある羊がいた。
スキー場が見える。
ボクたちはあの辺から登ってきたのだ。
もちろん、リュックサックに入って。
ああ 大変だった 大変だった
疲れたなあ
山で食べたお弁当はとってもおいしかった
エーデルワイスみたいな花を見つけたので
エーデルワイスの歌を歌いました。
おばちゃん、これは
本当は何の花ですか。
ふたを開けてみると、土曜と月曜は曇りだったので
日曜に登山ができて、本当によかったです。
曇りでガスっている日に、山で道に迷ったりしたら
ボクはもう心細くて、小さなお胸が張り裂けてしまいそうです。