2015-03-29

ボク、新しいビジネスを思いつく

こんばんは、ボクです。

フランスは今日から夏時間なので、ボクは、今日、時計を早められた。
これで、朝が1時間暗くなって、夜が1時間明るくなる。
ボクは今日、シューベルトのピアノソナタを、心底いいと思った。
もちろん演奏は、ケンプー先生だ。

日本では今頃桜が見頃なんだろうか。
ボクとプー子ちゃんが、先週トゥールーズの日本庭園に行ったときは、
桜はまだ一分咲きもいかないぐらいだった。



トゥールーズ名物
太鼓橋〜














変な石灯籠がある。
周囲に全然馴染んでいなくて
宇宙船みたいだ









最近、フランスでは
昔の野菜が人気だ。

14世紀とかの 昔の人たちが食べていた野菜を、今また栽培して、食べるのだ。
アンシェンヌ・ヴァリエテ(古い種類)という。復刻野菜、といったところだ。



トマトのアンシェンヌ・ヴァリエテは、有名で、とてもおいしい。
緑や黄色やオレンジのトマトは、それぞれ風味が違っていて、 夏のごちそうだ。

中世に、戦争をしながら食べていたジャガイモもどきは、
スーパーでも、たまに見かける。
あまりおいしくなくて、腹持ちだけがとてもよかった。

それからこれもアンシェンヌ・ヴァリエテで田舎風の蕪というものも食べた。
普通の蕪よりも甘みがすくなくて、キャベツみたいな味だった。

ピエールおじさんは、最近、 古い種類の人参を買ってきた。
外が黒かったけど、皮を剥いたら中はいつもの人参の色だった。
ボクは、単なるカビなんじゃないかと思った。

そこでヒントを得て、ボクは、これでひとつビジネスをしようと思う。
アンシェンヌ・ヴァリエテといえば、おいしくなくても売れるようなので
ボクは本物のアンシェンヌ・ヴァリエテを持ってこよう。
つまり、芽が出たジャガイモとか、冷蔵庫でしなびかけた人参とかだ。
これこそ古い種類の野菜!
ボクはご自分のビジネスの才能が怖い。 





コブシみたいな花、見頃です。




2015-03-08

プー子、春にして鴨を想う。

みなさん、こんにちは。
プー子です。

今週末はフランス全土が暖かかった。
予報によると、ボルドーは
土曜日に20度、日曜日に21度まで上がるとのことだった。
それで実際は23度ぐらいあったんじゃないかと思う。
日向は暖かいというより暑かった。




プー子は、毎年春を経験しているはずなのに、
気温が20度まで上がる日にどんな服装をしたらいいのか
皆目見当がつかなかった。
春は毎年新しい。








だけどプー子はまだ6歳で、7回目の春だから言い訳できるけど
25回目の春を迎えるお兄ちゃんも
32回目の春を迎えるミカちゃんも
20度の日の服装がわからなかったらしい。
これは重大だと、プー子は思う。
健忘症とみなしてもいいと思う。
プー子はそろそろ来年ぐらいには
突然20度の日が来ても大丈夫なようになっておきたい。




日曜日の公園は暖かくて、
たくさん人がいた。
人がたくさんいたから、
小鳥は少なかった。




マグノリアや桜が咲き始めていた。













プー子は、最近すごく疑問に思っていることがある。
鳥の親子は、巣立ったあとも、お互いに親子だってわかるんだろうか。
巣立ったあとはどういう関係になるんだろう、ということだ。
鳥は、一人前になるまで、親に面倒を見てもらう。
鴨の親なんて、子を守るのに必死だ。
春から初夏ぐらいまで、親のあとをヨチヨチと歩く小鴨は、見ていて微笑ましい。
だけども一度巣立ったあとは、どうなんだろう。
あんなに仲良くしていた親子が、同じ池で顔を合わせても
他人のふりをしているのなら、
それはちょっと哀しいことだと、プー子は思う。
鳥は、親子だってわかっているのかしらん。

今の時期の、成鳥ばかりの池を眺めていても、
誰と誰が親子かだなんて、そんなことは素振りも現さない。
みんな、単なる鴨1、鴨2だ。

でもやっぱりプー子にはわからないだけで、
たまには鴨も里帰りをして、
やっぱり実家はいいわあとか言っているんだろうか。
せっかく今日は孫のカモオが遊びにきたから、
みんなで和食のさとにでも行こう、
だけどネギは持っていっちゃいけないなんて、やっているんだろうか。

鳥といえども、渡り鳥なんか見ていると、結構な社会性をもっているので
やっぱり何かしらの、何かしらがあるんじゃないかと思う。

とっても気になる。