2014-02-02

究極の茶人、ボク

今日もボルドーは雨が降った。
すばらしく晴れていても、通り雨が降るのがボルドー。



「エセル卿、ご覧。
今日も雨が降っているよ」

「どんよりしていますねえ」








「エセル卿、降らずとも傘の用意という言葉がある。
お茶の心得を説いたものだ。知っているね」

「はい」

「雨が降っていなくても、傘を用意しておくのが茶人というものだ。
けれどもボクは、晴れているのに傘を持っているなんて間抜けなことはしない。
ボクは、雨が降っては困るので、家から出ない。
降らずとも在宅だ。いわば、ボクは究極の茶人なのだよ」

「すごい、プーちゃん!」

「それから、花は野にあるようにというが
ボクは、野の花は手折らない。ボクより大きいのが多いから手折るのは一苦労。

刻限は早めにというが、早めとは絶対矛盾的プー論理によって遅めなので、
要は、刻限はいい加減に。

稽古とは一より習い一を知り一よりかえるもとのその一。

何事も、おうちでぬくぬく、安全なところでのんびりが重要だ。」

「さすが、プーちゃん!究極の茶人!」

「汝、ボクのほか何者も究極の茶人とすべからず。
もっと知りたければ、ボクの書いた本、『三輪車の書』でも読んでみるといいよ。」

「はいっ、プーちゃん!」




雨が降りそうな日は、家にいて
小鳥を見ているのが一番いいのだ。





向かいの木の枝の先が
だんだん赤くなってきている。

新しい葉が芽吹きはじめているのだな。

もう明日は立春。
これから、何事もなく
すくすくと
あの葉が広がっていきますように。



これは、この時期の風物詩。
使い終わった樅の木の廃棄場。

クリスマスの樅の木は、
本物を使う人が多い。
だからそのぶん、年明けに
沢山樅の木が捨てられる。
ちょっと悲しい。




ボクは春を待っている。

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