2013-04-28

プー子とお花と事件

プー子です。
今週のプー子はたくさんお散歩をした。


公園のつつじが満開だった。
とても甘ーい香りがして、ゴージャスです。




黄色、赤、紫、白…
ぜんぶツツジです。

この写真は、
新しい技術を駆使いたしまして
匂いつきの写真に仕上がっておりますので
みなさまぜひパソコン画面に
鼻を近づけて、匂ってみてください。





 バラはまだ殆どつぼみでした。







乙女椿は、おわりかけ。











こちらは、ご近所のリラの花。
英語でいうとライラック
夜と日時計に出てくる。
あるいは眠れる森のプー子。





そしてそして
手巻きの楽器?で歌うおじさんも居た。

この楽器は、ちょっと
アコーデオンみたいな音がする
地声を張り上げて朗々と歌うおじさん
歌っているのは、Georges Brassansとか少し古いフランス語の歌。
日本でいうと、チューリップかな
おじさんのお洋服も少しレトロ。

プー子はBrassansの歌は歌えないので、聴いていたら、
おじさんがプー子に気付いて、プー子のために日本の曲を演奏してあげようと言って、
「飾りじゃないのよ涙は」を演奏してくれた。もちろんプー子も歌った。

この写真は、新しい技術を駆使いたしまして
音付きの写真に仕上がっておりますので、
今度はぜひみなさまパソコン画面に耳を近づけて、聴いてみてください。





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ところで最近の事件。
うちの部屋の床は、地面から1.5メートルぐらいの高さに位置している。
道路に面したバルコニーが二つあって、バルコニーには、植物を置いている。
置いている高さは1.5メートルだけど、
そこから1メートルぐらいの高さの手すりがあるので
外からは取れない、はずだった。

それで少し前まで、植木鉢とプランターを置いていた。
でも去年の秋、植木鉢は何者かに盗まれた。
どうやって盗ったのか知らないけど、もう軽い鉢は置かないようにして
プランターだけを置いていた。

そしたら4月のあたまに、プランターに植えていたタイムを
どこかの誰かが根こそぎ盗っていった。
手すりの隙間から手をいれて、もぎ取っていったらしい。
もう3年ぐらい育てていたタイムなので、結構根が張っていたはずなのに…

プー子たちは呆れて、次の手段を思いつかないでいたのだけど、
今度はまた別のお花が根こそぎ盗られていった。
お花は、今年の年明けに、大家さんがプレゼントしてくれたものだった…



右側の穴が、タイムを盗った跡。
左側の穴が、お花を盗った跡。
おかげで真ん中のムスカリは倒れかけ。

ひどい!!!
きっと同一人物の仕業だ!!




そういうわけで、今は種まきや苗植えの時期ですが、
プー子たちとしては、犯人にあげるために、わざわざ植えるのは嫌なので、
まだ何も植えていません。
あるいは植物をバルコニーに置かず、中庭に置くという手もある。
だけど中庭ってちょっと遠いから、手元において可愛がれないのが悔しい。
あーもう、犯人め!



プー子は、実は、ひとり怪しい人を知っている。
たまーに遅く家に帰ってくると、夜中の1時ぐらいによく、
真っ白のコートを着た80歳近いおばあさんが、
うちの家の前で、じっとしている。
家の前というのは、ちょうど件のバルコニーの前です。

同じ家に住んでいる先輩も、見たことがあるらしい。
だけどこのおばあさんは、この家の住人の顔はわかるらしく
プー子たちが家に近づくと、さっとどこかへ行ってしまう。
プー子は、このおばあさんが、とてつもなく怪しいと思う。
真夜中に、定期的に、ひとんちの前に佇んで、一体何をしているのかしらん。

こないだ見かけたときは、雨にもかかわらず、うちのまえに居た。
そのときはピエールおじさんもいたので、
裏のガレージからそっと家に入って、家の中から玄関に近づいていった。
玄関外のおばあさんは、野良猫にえさをやりながら、一人で何かしゃべっていた。
ところがどっこい、それから急におじさんが外に出たときは、
もう家の前にも、界隈にも、誰もいなかったそうだ…
きゃー 不気味 トゥールーズ版のメリーさん!!

プー子は、おばあさんはそう遠くないところに住んでいるのだと思う。
定期的に真夜中に野良猫にえさをやるだけでも迷惑だけど
植物もあやしいと思うのだ。
何かしっぽを掴む手だてはないものかしらん。
でも最近ヒッチコックの『サイコ』を観たばかりなので
年取ったおばあさんは怖いです。

2013-04-15

ボクとこないだの日曜日

ボクです。












昨日、日曜日の朝、晴れていたので、
ボクは久しぶりにマルシェに行った。
見ていて目がかゆくなるような
柔らかい緑の葉っぱに光が当たって、とても気持ちよかった。
こういう緑は新緑というのだ、とボクはふと思い出した。




ここのマルシェは、毎週日曜日、大きな教会のぐるりに立つ。
大きくて活気があって、ビオ野菜も沢山売ってある。







そして、たぶんトゥールーズ市内で唯一、生きたまま動物を売っている一角がある。
ウサギとか鶏とか鳩とか、もちろん飼育用ではなくて、食用だ。
買うときに頼んだら、その場で屠殺してくれるらしい。
ボクは、そういうのを見たくないので、
この一角にはなるべく近寄らないようにしている。
うっかりその瞬間でも目撃したなら、ボクは失神してしまうだろう。
幸いなことに、今のところは見ずに済んでいる。
たまに鶏の横に置いてある新鮮な卵を買うときは、内心穏やかじゃない。

さて朝からどうしてマルシェに行ったかというと
この日曜日はエミリーのご両親のおうちにお呼ばれしていて
手みやげに苺でも買いたかったからです。
けれども気付いたら、買ったのは、うちの野菜、うちの蜂蜜、
シフォンケーキみたいな名前の人が書いた美術史の文庫本…
おみやげには、シャンペンをもう買ってありますから、それで済ますことにした。



雲ひとつない日曜日。











帰り道の公園も、とっても気持ちよかったです。
朝の清々しさは、ちょっとやそっとでは言い表せない気持ちよさがある。





池では、サギが何かを狙っていた。













そして昼から、Montesquieu!!!
トゥールーズから車で1時間ほど行ったところにある、村です。



桜の花が、満開をやや過ぎていた

今回は、何かのお祝いだったそうだけど
何だったかは忘れてしまった

お花見です


ちょっと風が吹くたびに、花吹雪だ

み、しらーぬまーちを
一人あるいたーらー
か、ぜはーそばーからー
花びらちらすー

アペリティフをお庭で頂いて
おいしいお昼ご飯はお家のなかで。






そしてお散歩!
ボクは歩くのは嫌なので、鞄のなかで揺られていたけれども
たいそう歩いたんじゃないだろうか


ちょっとした丘陵地帯で、
道々、ピレネー山脈が綺麗にみえた。

ピレネーってのは、
横にだだっぴろい
あれを超えるとスペインだ








ところどころ白く見えるのは
野生の桜だそうだ。







小さな恋のプー子ちゃん

丘路来て、なにやらゆかし すみれ草
(これは普通の菫)










歩きながら、 asperges sauvages野生のアスパラガス?というものを集めた。
エミリーのお母さんいわく、ちょっと苦いけど、
アク抜きしてサラダに入れるんだそうだ。
形だけアスパラガスに似ているのであって、本当にアスパラガスではない。

ミカちゃんは、うっかりortieという草に触って、指に軽い蕁麻疹ができていた。
日本語では、たぶんイラクサというのだな
世界的に有名な外科医であるボクは、そんなものは日にち薬だと言っておいた。



帰ってくるときには、
少し日が傾いていた。

といっても夕方7時でこんな感じです
夏時間になってから、日が長い

ああ本当に楽しかった、
モンテスキューの半日。

とても長閑で、のどかだった。

エミリーんちのネコ氏、桜の下を行く。

ありがとう、エミリーのご両親!
車で連れてってくれた
ジャニーヌにも太謝謝你了









ちなみにこちらが
例のアスパラガス。
たしかに苦いけど、おいしかった。
春の味なのだなあ







それから、エミリーのお母さんが、
violette de Toulouse(トゥールーズの菫)をくれた。









ボクは、トゥールーズという街が、
菫の街として売り出しているのは知っていたし、
トゥールーズの菫という言葉も知っていたけど
どうせそんなのは市民の樹とか白い恋人みたいなもんで、
まさかほんとうにトゥールーズの菫なるものがあるとは知らなかった。
トゥールーズの菫は、花びらが二重?なのです。

トゥールーズ4年目にして知った、驚愕の事実です。

ああー ほんとうに、いい日曜日だった。


2013-04-10

プー子のつれづれ

4月になりました。プー子です。
プー子は元気です。
最近のトゥールーズは、だいぶん暖かい。
ブログのレイアウトを変えました。



街路樹の葉っぱが
恥ずかしそうに顔を出してきて
なんともくすぐったい。
この柔らかな緑は今だけです。
あと数週間もすると
緑は濃くなって、万緑の季節!







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少し前ですが、3月の終わりに、茶の湯expositionに行きました。
フランス人陶芸家が企画した展覧会で、お茶道具がたくさんありました。
プー子はお茶の師匠として、大変興味深かったです。



これはおなつめ。

プー子はこのおなつめが気に入った。








この瓢箪形花入れはお兄ちゃんに似ている。
咲いている花は、ボケかなあ。

プー子は、今までさんざんフランス人の作る
「なんちゃって日本」を見てきたので
あまり期待していなかったけれど、
この展覧会はいい意味で裏切られました。

形の美しさとか、偶然を遊ぶきもちとか
東洋的なセンスです。








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4月のはじめには、お別れ会があった。

エチゴさんちの、チロイチさんとチューイチさん、
プー子たちが初めてトゥールーズに来たときに
いろいろお世話をしてくだすったのが、エチゴさんだった。
お見送りをするのは不思議な気分。


また日本でお会いしましょうといって、
お見送りした。
チロイチさんは、日本ってなにー?
と言ってた。







最後の夜にみんなで遊んだボードゲームが楽しかった。
Les adventures du railという、鉄道王になるボードゲーム。
もともとドイツ人が考えたゲームだそうで、
広げたヨーロッパ地図のうえに、どんどん路線を買っていって、
うまく都市間の独占企業になっていくゲーム。
うまく独占企業になるっていうことは、うまく他人を邪魔していくってこと。

今やトゥールーズの各家庭に1組はあるボードゲームらしい。
プー子は、もう一回あそんだら、次は1番になる自信がある。

アメリカ版や東京版もあるそうで、資本主義国家には欠かせないゲームです。

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それから、少しまえに、ミカちゃんがテーズを提出した。





プー子たちは、
今まで大変に協力したのだから
お菓子をたんと食べさせてほしいのだけど
テーズを出してからというもの
ミカちゃんは寝込んでしまったので
プー子たちはつまらないです。