ボクは世界的に有名な外科医、プー。
手術刀をもたせると、ボクの左に出るものはいない。
ボクの妹は、オペ室専属の敏腕ナース、プー子ちゃん。
デビューはミラノスカラ座で、夜の女王だった。
さて、
7月なのにアルプスでは雪で通行止めになってる今日このごろ、
先月に引き続いて、今月も、ミカちゃんが食あたりになって寝込んでいる。
これは最強兄妹の出番じゃないのか、
ボクたちは早速、枕元でプー族会議。
「これは手術だね、プー子ちゃん」
「これは手術だわ、お兄ちゃん」
全会一致で、手術が決定。
ああ初めてのオペだ、腕がなるぜ。
ところがメスが見つからない。
一体この部屋は、どこにメスが置いてあるんだろうか
「台所の方だろうか…」とボク
「書き物机の辺りもあやしいわ」とプー子ちゃん。
そこへ、エセル卿
「待ってください!
食あたりに手術は要りません!
日にち薬なんです!」
顔を見合わせるボクとプー子ちゃん。
「日にち薬だって、プー子ちゃん…」
「出番がないわ、お兄ちゃん…」
なーんだ、つまんない。
そういうわけで、ボクたちは病床でごろごろと
食あたりで食が細くなっている人には
耳に毒だから聞かせないほうがいいもの、は何だろう、とプー族会議をしている。
オペの代わりに初めてのオペラ風会議。
スパイシ〜なインドカレ〜(ぷわぁ〜)
カラッと揚がったサクサクドーナッツ(ぴろぴろぴろぴろ)
脂のぉー のおーぉったぁーうなぎぃー(どどーん、じゃーん)
ボクは今、極上の青椒肉絲が食べたい。
2011-07-20
2011-07-17
ボク、ラ・ロシェルを歩く
ロシュフォールを出たボクたちは、
そのすぐ北にあるラ・ロシェルという街に行った。
古いふるい港町で、洗練されたマルセイユ、という印象だ。
これは港の大時計、ボクはちょっと、
魔女の宅急便の街みたいだと思った。
こちらは日曜日のマルシェ、
とても活気がある。
フランスにしては珍しく、魚屋さんが多くて
フランスにしては珍しく、魚が美味しい。
でもこれは野菜のマルシェの写真。
海上バスで移動するボクとエセル卿。
朝なので、プー子ちゃんはまだ寝ている。
いつもトゥールーズを出て気づくのは
街が赤くない、ということ。
トゥールーズは「バラ色の街」をキャッチコピーにしているので
街中はほとんどレンガの建物、赤色だ
だからたまに他の街に行くと、
「ああ、赤くない!」
ちょっと目がスッキリする。
ラ・ロシェルは白い。
トゥールーズが赤で、ラ・ロシェルが白だから、
トゥールーズ、ラ・ロシェル、トゥールーズ、ラ・ロシェルと並べておくと
これは紅白でとっても縁起が良いから、ぜひそうしたらいいとボクは思う。
港町の日曜は、とっても気持ちよかった
下に写真をならべるので、
顔を左に90度傾けて、画面をずずーっとスクロールしてほしい
なぜかというと、ボクたちのカメラには
パノラマ機能がないからだ。
かつてロシュフォールやラ・ロシェルからは
イギリスへと向けた軍艦が発っていった
遠く故郷を思うエセル卿
「エセル卿、ビー・アンビシャス!」
「はい、プーちゃん!」
※後日談
旅を終えて、トゥールーズに帰ってきたボクたちに
大家さんがやってきた。
なんでも、ラ・ロシェルにいる大家さんの親戚の娘さんが
ボクの大ファンらしく、ぜひボクを
ラ・ロシェルにご招待申し上げたい、と言ってるらしい。
ボクは、ラ・ロシェルはもう一度行きたいけど
あまりに最近行ったもんだから、どうしようかと考えあぐねて
考えあぐねたので 眠くなっている。
そのすぐ北にあるラ・ロシェルという街に行った。
古いふるい港町で、洗練されたマルセイユ、という印象だ。
これは港の大時計、ボクはちょっと、
魔女の宅急便の街みたいだと思った。
こちらは日曜日のマルシェ、
とても活気がある。
フランスにしては珍しく、魚屋さんが多くて
フランスにしては珍しく、魚が美味しい。
でもこれは野菜のマルシェの写真。
海上バスで移動するボクとエセル卿。
朝なので、プー子ちゃんはまだ寝ている。
いつもトゥールーズを出て気づくのは
街が赤くない、ということ。
トゥールーズは「バラ色の街」をキャッチコピーにしているので
街中はほとんどレンガの建物、赤色だ
だからたまに他の街に行くと、
「ああ、赤くない!」
ちょっと目がスッキリする。
ラ・ロシェルは白い。
トゥールーズが赤で、ラ・ロシェルが白だから、
トゥールーズ、ラ・ロシェル、トゥールーズ、ラ・ロシェルと並べておくと
これは紅白でとっても縁起が良いから、ぜひそうしたらいいとボクは思う。
港町の日曜は、とっても気持ちよかった
下に写真をならべるので、
顔を左に90度傾けて、画面をずずーっとスクロールしてほしい
なぜかというと、ボクたちのカメラには
パノラマ機能がないからだ。
かつてロシュフォールやラ・ロシェルからは
イギリスへと向けた軍艦が発っていった
遠く故郷を思うエセル卿
「エセル卿、ビー・アンビシャス!」
「はい、プーちゃん!」
※後日談
旅を終えて、トゥールーズに帰ってきたボクたちに
大家さんがやってきた。
なんでも、ラ・ロシェルにいる大家さんの親戚の娘さんが
ボクの大ファンらしく、ぜひボクを
ラ・ロシェルにご招待申し上げたい、と言ってるらしい。
ボクは、ラ・ロシェルはもう一度行きたいけど
あまりに最近行ったもんだから、どうしようかと考えあぐねて
考えあぐねたので 眠くなっている。
2011-07-13
ロシュフォールのプー子たち
夏の旅、三日目。
訪れたのはロシュフォール、大西洋沿岸のまち。
ここは『ロシュフォールの恋人たち』という
プー族遺産に認定されている映画のロケ地で
プー子たちはずっと前からロケ地めぐりをしたかった。
とってもハッピーになるミュージカル映画よ。
少しyoutubeのリンクを貼っておく
有名な双子の歌
Les Demoiselles de Rochefort
今回たまたま、
お友達のお父さんがこの近くに住んでいらっさって
プー子たちを泊めてくださるというので、お言葉に甘えた。
お父さんは、お友達とおんなじ目をしていた。
これは映画のなかで何回も出て来た広場
2006年に改装されていたけど、当時の面影がある
映画は45年前に撮られた。
映画のなかで、窓や壁が色とりどりに塗られていたけど
それはもうほとんど色あせている…
学校からでてくるブブ、をエセル卿が演じてくれたけど
当時綺麗にぬられていた学校も、長年の潮風でぼろぼろ
ちょっと侘しい
映画では、ここでジーン・ケリーとフランソワーズ・ドルレアックが出会う
「マドモアゼル、下着がはみでてますよ」というところ
Andy Amoureux
このシーンで、ジーン・ケリーは前を見ずに車を発進している。
それでもなんとなく街の雰囲気はそのまま
土曜日だったので、広場ではアメリカ祭りがやっていた、
それがちょうど、映画の中の海祭りみたい。
これが映画の海祭り
Chanson d'un jour d'été
フランスのミュージカルって、歌がうまくないから味がある。
これが2011年のアメリカ祭り
ああ、またあの映画が観たくなっちゃった!
次はプー子主演でどうかしら
マドモアゼルの帽子だって、似合うと思うんだけどな。
訪れたのはロシュフォール、大西洋沿岸のまち。
ここは『ロシュフォールの恋人たち』という
プー族遺産に認定されている映画のロケ地で
プー子たちはずっと前からロケ地めぐりをしたかった。
とってもハッピーになるミュージカル映画よ。
少しyoutubeのリンクを貼っておく
有名な双子の歌
Les Demoiselles de Rochefort
今回たまたま、
お友達のお父さんがこの近くに住んでいらっさって
プー子たちを泊めてくださるというので、お言葉に甘えた。
お父さんは、お友達とおんなじ目をしていた。
これは映画のなかで何回も出て来た広場
2006年に改装されていたけど、当時の面影がある
映画は45年前に撮られた。
映画のなかで、窓や壁が色とりどりに塗られていたけど
それはもうほとんど色あせている…
学校からでてくるブブ、をエセル卿が演じてくれたけど
当時綺麗にぬられていた学校も、長年の潮風でぼろぼろ
ちょっと侘しい
映画では、ここでジーン・ケリーとフランソワーズ・ドルレアックが出会う
「マドモアゼル、下着がはみでてますよ」というところ
Andy Amoureux
このシーンで、ジーン・ケリーは前を見ずに車を発進している。
それでもなんとなく街の雰囲気はそのまま
土曜日だったので、広場ではアメリカ祭りがやっていた、
それがちょうど、映画の中の海祭りみたい。
これが映画の海祭り
Chanson d'un jour d'été
フランスのミュージカルって、歌がうまくないから味がある。
これが2011年のアメリカ祭り
ああ、またあの映画が観たくなっちゃった!
次はプー子主演でどうかしら
マドモアゼルの帽子だって、似合うと思うんだけどな。
2011-07-12
ベルジュラックのプー子たち
ただいまフランスはバカンスシーズン
大きなリュックを背負ったバックパッカーをよく見かけるようになった。
彼らは旅人、ただ旅に出るために旅をする…
そういうわけで、プー子たちも、小さな夏の旅にでた。
まずベルジュラックに行って、それから大西洋沿岸のロシュフォールとラ・ロシェルに行った。
以下は第一弾、ベルジュラック篇。
(早春スペイン旅行のことも、そのうち書く)
プー子たちの地図。大体いつもこんな感じ。
こういう地図でも、今まで殆ど迷ったことがない。
唯一の例外はマラケシュの旧市街…
ベルジュラックといえば、
長鼻の白野さん!
お兄ちゃんが教えてくれたけど、
この街は白野さんとお六さんの純愛物語で有名らしい。
婚約をしていた若い二人、
ところがお六さんは富豪と結婚してしまう。
ドルドーニュの河べりで、お六さんを問いつめる白野さん、
口をわらないお六さん、「ええい、ダイヤにめがくらんだか!」
白野さんは、お六さんを蹴りとばす!
…
でも白野さんもお六さんも、
たぶん日本の人なのに
どうしてわざわざドルドーニュまで行って痴話喧嘩をしたんだろう
ああ嘆きのお六さん
ベルジュラックというのはなんとも長閑な街で、
時間がゆっくり流れる、とはまさにこういうこと。
お花が沢山、街の人たちはにこにこ。
プー子たちはたくさんお昼寝をした。
郵便屋さんも、自転車でのんびり配達する。
葉っぱがきらきら
カフェでゆっくり本を読むのがとっても気持ちよかった。
エセル卿に白野さんの話を聞かせるお兄ちゃん。
けれどもプー子たちが今回この街に来たのは
白野さんの純愛物語のためじゃなくて
メーン・ドゥ・ビランといふ人の足跡を辿るため。
「お兄ちゃん、メーン・ドゥ・ビランさんって何する人?」
「それはね、プー子ちゃん、有名なお菓子職人だよ。
ミルフィーユを最初に考えついた人さ」
「へー、それはすごい!」
そういうわけで、ビランさん家
残念ながら閉まっていたので、外から、不法侵入にならない程度に眺めた…
ビランさんは、中で新作のお菓子を作っているんじゃろうか
ビランさん家に続く並木道。
お兄ちゃんによると、ここの樹の葉が、ビランさんに
ミルフィーユ(フランス語で千枚の葉っぱ)のインスピレーションを与えたらしい。
その他ビランさんのお墓、ビランさんのワイン、ビランさん通りなどなど…
みんなやっぱりミルフィーユが好きなのだと思った。
こうしてプー子たちの旅の一日目は過ぎていった。
大きなリュックを背負ったバックパッカーをよく見かけるようになった。
彼らは旅人、ただ旅に出るために旅をする…
そういうわけで、プー子たちも、小さな夏の旅にでた。
まずベルジュラックに行って、それから大西洋沿岸のロシュフォールとラ・ロシェルに行った。
以下は第一弾、ベルジュラック篇。
(早春スペイン旅行のことも、そのうち書く)
プー子たちの地図。大体いつもこんな感じ。
こういう地図でも、今まで殆ど迷ったことがない。
唯一の例外はマラケシュの旧市街…
ベルジュラックといえば、
長鼻の白野さん!
お兄ちゃんが教えてくれたけど、
この街は白野さんとお六さんの純愛物語で有名らしい。
婚約をしていた若い二人、
ところがお六さんは富豪と結婚してしまう。
ドルドーニュの河べりで、お六さんを問いつめる白野さん、
口をわらないお六さん、「ええい、ダイヤにめがくらんだか!」
白野さんは、お六さんを蹴りとばす!
…
でも白野さんもお六さんも、
たぶん日本の人なのに
どうしてわざわざドルドーニュまで行って痴話喧嘩をしたんだろう
ああ嘆きのお六さん
ベルジュラックというのはなんとも長閑な街で、
時間がゆっくり流れる、とはまさにこういうこと。
お花が沢山、街の人たちはにこにこ。
プー子たちはたくさんお昼寝をした。
郵便屋さんも、自転車でのんびり配達する。
葉っぱがきらきら
カフェでゆっくり本を読むのがとっても気持ちよかった。
エセル卿に白野さんの話を聞かせるお兄ちゃん。
けれどもプー子たちが今回この街に来たのは
白野さんの純愛物語のためじゃなくて
メーン・ドゥ・ビランといふ人の足跡を辿るため。
「お兄ちゃん、メーン・ドゥ・ビランさんって何する人?」
「それはね、プー子ちゃん、有名なお菓子職人だよ。
ミルフィーユを最初に考えついた人さ」
「へー、それはすごい!」
そういうわけで、ビランさん家
残念ながら閉まっていたので、外から、不法侵入にならない程度に眺めた…
ビランさんは、中で新作のお菓子を作っているんじゃろうか
ビランさん家に続く並木道。
お兄ちゃんによると、ここの樹の葉が、ビランさんに
ミルフィーユ(フランス語で千枚の葉っぱ)のインスピレーションを与えたらしい。
その他ビランさんのお墓、ビランさんのワイン、ビランさん通りなどなど…
みんなやっぱりミルフィーユが好きなのだと思った。
こうしてプー子たちの旅の一日目は過ぎていった。
2011-07-03
ボク、煙が目にしみる
最近は暑かったり寒かったり。
でも暑いかな。
このところボクはウィンブルドンの解説で大忙し。
なんてったってゼロ番シード、
永遠に世界ランキング0位なんだから、仕方がない。
少し前に、息抜きがてら、ピクニックに出かけた。
小高い丘の上、ああ気持ちがいい。
飛行機雲がたくさん
蹴鞠に興ずる人々
ユリちゃんがボクに煙草をすすめる。
なんだって、そんな、ボクは、不良じゃないぞ
ボクは、ああ…
案外、おいしい。
煙草に埋もれるボク。
別にユリちゃんだったから
断らなかったわけじゃない。
いやはや最近のウィンブルドンで疲れたボクには
とてもよい息抜きになった。
フランスにくると阿片を吸わされる、
というのは本当ですね。
一人前のボクは、阿片のひとつやふたつ、吸えなきゃいけない。
そういえば篤姫で、滝山を演じていた稲森いずみも
おいしそうに煙管を吸っていたっけなあ。
あの稲森いずみは綺麗だったなあ。
ボクもそのうち、けだるさそうな顔をしてオープンカーに乗って
ゴダール映画にでも出てみようかしらん
ジャン=プー・ベルモントだ
ボクは体が小さいから、吸いすぎないようにしないと。
それよりも、プー子ちゃんにバレないようにしないといけない。
でも暑いかな。
このところボクはウィンブルドンの解説で大忙し。
なんてったってゼロ番シード、
永遠に世界ランキング0位なんだから、仕方がない。
少し前に、息抜きがてら、ピクニックに出かけた。
小高い丘の上、ああ気持ちがいい。
飛行機雲がたくさん
蹴鞠に興ずる人々
ユリちゃんがボクに煙草をすすめる。
なんだって、そんな、ボクは、不良じゃないぞ
ボクは、ああ…
案外、おいしい。
煙草に埋もれるボク。
別にユリちゃんだったから
断らなかったわけじゃない。
いやはや最近のウィンブルドンで疲れたボクには
とてもよい息抜きになった。
フランスにくると阿片を吸わされる、
というのは本当ですね。
一人前のボクは、阿片のひとつやふたつ、吸えなきゃいけない。
そういえば篤姫で、滝山を演じていた稲森いずみも
おいしそうに煙管を吸っていたっけなあ。
あの稲森いずみは綺麗だったなあ。
ボクもそのうち、けだるさそうな顔をしてオープンカーに乗って
ゴダール映画にでも出てみようかしらん
ジャン=プー・ベルモントだ
ボクは体が小さいから、吸いすぎないようにしないと。
それよりも、プー子ちゃんにバレないようにしないといけない。
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