最近、ちょっとしたことがあった。
フランスでは、メガネを作るためには
眼科医に診断書を書いてもらわないといけない。
メガネ屋さんでは、検眼をすることができない。
その眼科医というのが全国的に不足していて、
予約したあと診察まで3ヶ月以上待つのは当たり前だ。
それで、ミカちゃんはメガネを作るために
1月に眼科医を予約して、5月に眼科医にかかった。
眼科医は処方箋を出した。
ところがどっこい
その処方箋というのが、前々回の処方箋のコピーだったのだ。
メガネを作ろうにも、古い処方箋では度数があわないので
眼科に電話をして、新しい処方箋を送ってもらうように頼んだらしい。
すると受付のお姉さんが「はいはい、新しいのね、送っときますねー」と言って
ガチャンと電話を切ったそうな。
クレーム大好きなボクとしては、
すみませんとか、謝りの一言が出てこなかったのが、たまらない。
だって眼科さん、オタクのミスですよ、
それでこちとらあ、わざわざ電話してんですよ、
オタクのみじかーい営業時間を狙って、電話してんですよ 、
ひとこと謝ったってえいいんじゃあないですかねえ
さらにさらに。
うちのアパートの鍵の調子が、もうずいぶん前から悪い。
それで不動産屋に連絡をしたのが1月。
業者を送りますと言われたけれど、待てど暮らせど業者は来なかった。
何回か、せっついて、ようやく業者が来たのが4月。
それで、業者のおじさんはうちの鍵を見て、
来週連絡しますと言った。
それっきり、連絡なんてない。
ここはクレーマープーちゃんの出番だと思って、
今日不動産屋に行ったら、「はいはい、来週には連絡しますねー」と言われた。
やっぱり、すみませんも、申し訳ありませんも、なかった。
こちとら、えらい迷惑をしているんですよ
もし明日アパートの鍵が開かなくなったらどうしてくれるんですかねえ
せめて、ひとこと謝ったってえいいんじゃないですかねえ
ところがどっこい、
我が家のフランス人代表ピエールおじさんは
眼科医も、不動産屋も謝らないからと言って
別に怒らなくてもいいんじゃないか、と言う。
なぜなら、ミスは誰にもあることだから、
それで誰か危険な目に遭ったわけでもないし、
そんなことで目くじらを立てちゃあいけないというのだ。
そういうときは、ああ自分もミスをすることがあるもんな、と思って
仕方ないと思うべきなんだそうだ。
逆に、そんな些細なことでも謝罪を要求する日本式は
不寛容で、窮屈だと言わんばかりだった。
これが、フレンチサービスの真髄なのか...
ピエールおじさんだけの意見なのか...
それにしても、フランスで謝ってもらえないことなんて
しょっちゅうだ。ということは、やっぱりこれがスタンダード...?
ボクは!いやだ!
一言すみませんと言うだけじゃあないか
眼科医だって、不動産屋だって、明らかにこっちは迷惑してるんだ
だからちょっと、相手に迷惑をかけてしまいましたね、
気づいていますよ、すみませんね、お気の毒ですね
と言うことで、モヤモヤを解消するんじゃないか
それが礼儀ってもんじゃあないか
その言葉がなかったら、モヤモヤは溜まったままだ!
クレーマーとしては、すみませんと謝っている相手をいじめるのが楽しいのだ。
これでは、ボクはクレームを楽しめない。
クレームを楽しめないというクレームは、誰に言えばいいのだろうか...
レモンとミントで、さわやかさを強調してみました
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近プー子ちゃんが練習している歌です。
ボクの妹は、難しい歌を歌うなあ。
0 件のコメント:
コメントを投稿