もう年が明けてだいぶ経ったけれども、まだ幕の内弁当なので、おめでとうございます。
ボクたちは休暇をトゥールーズで過ごして
一昨日、ボルドーに帰ってきた。
年越しの瞬間は、ピエールおじさんの実家のサン・ゴーダンスにいた。
日本にいると、年越しの緊張は感じるけれども、フランスではあまりない。
大晦日はは夜9時ぐらいから、ゆーっくり食べ始めて
日付の変わる瞬間も、まだテーブルにいた。
フライングして、2013年のうちからシャンパンを開けた。
そうして真夜中が近づいても、誰かが
「壁にかかっているあの時計は精確かなあ」というくらいで
なんの緊張感もなかった。
おじさんのお父さんの腕時計が精確だというので
おじさんのお父さんが10からカウントダウンしてくれたけど、
周りの大人は別のことを話していて、全然聞いちゃいなかった。
そうこうしているうちに年が過ぎて、眠気がおそってきて、
歯を磨いてお休みと言っているあいだに、遠くから爆竹の音がたくさん聞こえた。
もしかしたらあれが新年の瞬間だったのかもしれない。
1月1日ものんびりした日だった。
フランスではクリスマスのほうが大事なので、年明けは間延びしている。
1月1日は、朝から快晴だった。
緊張感のない鴨の集団
緊張感のないネコ
おじさんの実家で飼っているネコで、
プーペットという名前だそうだ。
音だけだと、フランス語で
Pooh(プーが) pète(おならする)
と同じだ。音だけ。
後ろに写っているのはピレネーの
Pic du garです。
テレビで、イタリアのフェリーチェ劇場のニューイヤー・コンサートを観た。
イタリアだからか、歌手が来て、オペラの抜粋が多かった。
着物を着た日本人は一人もいなかった。
テレビはえてして面白くなくて、これは日本と同じだ。
ボクたちは、チャップリン映画を観た。
1月2日はボクのお誕生日だった。
毎年恒例でウィーン・フィルがハッピーバースデーを演奏しにきた。
ミチコちゃんから電報も来た。
ボクは、今年はマンゴーのケーキとブラックベリーのケーキを食べた。
それからガレット・デ・ロワも食べた。しっかりフェーヴをひいて、王様になった。
エセル卿はやさしいので、エセル卿のぶんのケーキもボクにくれた。
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ボルドーに帰ってきたら、また小鳥たちが餌を食べにきてくれるようになっていた。
バカンスの前に設置した落花生の脂が功を奏したようだ。
シジュウカラとロビンもやってくるけど、
とくにアオガラが、落花生が好きらしいので、たくさんやってくる。
ボクは久しぶりのアオガラで、嬉しい。
やっぱり、今までの種ボール(野鳥のえさ)だけでは、飽きたのかもしれない。
ボクだって、毎日みたらしだんごを食べるよりも、
今日はみたらし、明日は草だんご、
明日のお昼は花見団子、明日のおやつは歌舞伎団子…と変化があるほうがいい。
ああ、だんごが食べたい。
そういえば年末に、エミリーのお父さんが面白いことを教えてくれた。
小鳥の社会は、相当な身分社会らしい。
体調20センチ未満の鳥たちのあいだでは、
一番えらいのは、ゴジュウカラだそうだ。
なるほどゴジュウカラはいつも樹の幹の上で見かけるけれど、
ほとんど地面に降りてこない。
つぎにえらいのが、シジュウカラ。
その次の次ぐらいが、アオガラ。
それから色々あって、一番の下っ端が、あの可愛いロビンだそうだ。
ロビンは、他のみんなが餌を取り終わったあと、やってくる。
たしかにロビンは人間の近くでよく見かける。地面にもよく降りてくる。
ボクは、それはロビンが人懐こいからだと思っていたけれど、
かわいそうに、そうするしかなかったのだな。
ロビンは、まるでボクみたいに謙虚だ。
インターネットでひろってきた
ロビンの写真
フランス語ではrougegorge
(赤ノド鳥)
イギリス人はこの鳥が大好きらしい。
http://lunivers-des-animaux.e-monsite.com/pages/les-oiseaux/le-rouge-gorge-familier.html
とにもかくにも、2014年もまだボクはしばらく
暖かくて安心なアパートの中から
窓の外の小鳥たちをぬくぬくと観察されるおつもりです。
ボクに幸あれ、プー族に幸あれ、
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