2014-01-26

プー子、雨のなか春を待つ


みなさん、こんばんは。プー子です。
プー子の今年の目標は、「たくさんお菓子を食べたい」です。




週末に食べた牡蠣。
マルシェで買ったら
色々とおまけをしてもらったので
14個で5.5ユーロだった(!)

ボルドーから遠くないところにある
アルカション湾にうかぶ
îles aux oiseaux(小鳥島)の牡蠣。
ボルドーでは、ちょっとしたブランドです。




生牡蠣は、チュルッと食べる
食感がたまらない。
海の近くに住んでいる特権。
フランスでは、牡蠣はもっぱら生食です。

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この冬は、11月がとても寒かったけど、
そのあとは全然寒くない。
気温も、毎日10度ぐらいまで上がって、
このまま「暖冬」のまま終わるのかもしれない。
そういえばもうすぐ立春で、そう考えると、今年の冬はとても半端だ。
冬らしさが全然ない。かといって春でもない。




最近の心配事は、雨です。
大雨ではないのだけど、最近ずっと小雨の日が続いている。
それでガロンヌの水位があがっているらしい。

ピレネー山脈から流れてきたガロンヌ河は、
トゥールーズを通ってボルドーでドルドーニュ河と合流して、大西洋に流れ込む。
トゥールーズを含むミディ・ピレネー地方は「洪水注意報」が出ている。
川沿いの散歩道はとっくに浸水したそうだ。

そこで、プー子はボルドーのガロンヌを見に行った。




みなさん、こんにちは
プー子は、雨のボルドー、
ブルス広場にやってきました。

雨がふっています。





有名ななんとか橋。
普段の水位がどのぐらいか
プー子にはわからないので、
これが高いのか低いのかわからないけど、
たぶん高いのだと思う。


ガロンヌの水は、茶色く濁っていた。
静かに流れていたけれど、
流れは速かった。





カンコンス広場にきている
太陽の塔みたいなサーカス団も
連日の雨で、商売あがったりだ。








カンコンスの女神像が雨に濡れて困ると
プー子に言ってきたけど、
それは銅像なのだから仕方ない、
とプー子は答えた。


仕方ない、仕方ない。
とにかく雨続きが、
なんとかなってくれないことには。







なんともスッキリしないお天気なので
おうちで、プー族のカラオケ大会をした。お題は「雨」
最近井上陽水ばかり歌っている
お兄ちゃんが「傘がない」を歌って
プー子はテレサ・テンの「氷雨」を歌った。
お兄ちゃんがいい加減な歌詞の「ペニーレイン」を歌って
プー子は「大阪しぐれ」を歌った。プー子は最近、もっぱら演歌。
エセル卿は、司会とタンバリンと掛け声担当。
最後にみんなで「雨のステイション」を合唱。

少し前に、東京で歌会始に行ったけれど
これはプー族版、カラオケ歌会始め。


ああ
早く春にならないかなあ
水仙はまだかなあ、ミモザはまだかなあ


ボルドーに来て初めてのいけばな。
お題は、「春を待つ」


2014-01-20

ボクと小鳥とリバーサイドホテル王

みなさんこんにちは

ボクたちはしばらくトゥールーズとボルドーを行ったり行ったりしていたけれども
今週からは、また本格的にボルドーです。


1月になって、なんとなくのんびりした冬です。
小鳥用のご飯は今3種類あって、
落花生の脂と、種ボールと、ひまわりの種です。
どれも小鳥たちに人気だ。




落花生の脂のかたまり。
窓の向こう側に、
しっぽが見えるのがわかりますか

しっぽの主はアオガラでした。
ボクはアオガラがお好き。

アオガラは、食欲旺盛で
よくやってくる。







こちらはシジュウカラ氏。


シジュウカラはボクと目があったら
向かいの公園の樹まで一目散に逃げるけど
アオガラは、屋根の上とか
下の階のテラスとか
すごく近いところに
モウシワケ程度に避難するだけで、
しばらくするとすぐに戻ってくる。


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ところで今年のボクは
起業しようと考えている。








ボクはすでに、
プーしおり製作所、
プ砂糖之義製菓、
プーエアラインなどなど
他はちょっと忘れたけれども、たくさんの企業を経営している。

それで今度は、ホテル業に乗り出そうと思っている。

ボクの理想のホテルはこうだ。

まずホテルの駐車場は有料。
ホテルの部屋はすべて東向きで、カーテンも有料で貸出。
部屋のベッドにお布団はなくて、それも有料で貸出。
トイレを流すのも、コイン制。
シャワーは5分ずつのコイン制。お湯は温度調整がしにくいようにしておく。
5分のうち1分間は温度調整にあててもらいたい。
チェックアウトは翌朝5時で、延長は有料でうけたまままわります。

それから、ボクは、気が向いたら、リバーサイドホテルを歌いたいので
ホテルは川沿いに建てることにしよう。
ボクのカラオケも、聞こえた時点で、もちろん有料。
「チャンスは自分でつかむのよ!」byプー子ちゃん

このホテルは、なかなか繁盛すると思う。
痒いところに手がとどく、その名も、いこいの宿・プー。
ボクは自分で自分のビジネスの才能が怖くなってきた。
ホテルはリバーサイド 川沿いリバーサイド♪

2014-01-10

ボクと年越しと小鳥の身分社会

みなさん、明けましておめでとうございます。
もう年が明けてだいぶ経ったけれども、まだ幕の内弁当なので、おめでとうございます。

ボクたちは休暇をトゥールーズで過ごして
一昨日、ボルドーに帰ってきた。

年越しの瞬間は、ピエールおじさんの実家のサン・ゴーダンスにいた。











日本にいると、年越しの緊張は感じるけれども、フランスではあまりない。
大晦日はは夜9時ぐらいから、ゆーっくり食べ始めて
日付の変わる瞬間も、まだテーブルにいた。
フライングして、2013年のうちからシャンパンを開けた。
そうして真夜中が近づいても、誰かが
「壁にかかっているあの時計は精確かなあ」というくらいで
なんの緊張感もなかった。
おじさんのお父さんの腕時計が精確だというので
おじさんのお父さんが10からカウントダウンしてくれたけど、
周りの大人は別のことを話していて、全然聞いちゃいなかった。
そうこうしているうちに年が過ぎて、眠気がおそってきて、
歯を磨いてお休みと言っているあいだに、遠くから爆竹の音がたくさん聞こえた。
もしかしたらあれが新年の瞬間だったのかもしれない。

1月1日ものんびりした日だった。
フランスではクリスマスのほうが大事なので、年明けは間延びしている。

1月1日は、朝から快晴だった。

緊張感のない鴨の集団


緊張感のないネコ

おじさんの実家で飼っているネコで、
プーペットという名前だそうだ。
音だけだと、フランス語で
Pooh(プーが) pète(おならする)
と同じだ。音だけ。



後ろに写っているのはピレネーの
Pic du garです。







テレビで、イタリアのフェリーチェ劇場のニューイヤー・コンサートを観た。
イタリアだからか、歌手が来て、オペラの抜粋が多かった。
着物を着た日本人は一人もいなかった。

テレビはえてして面白くなくて、これは日本と同じだ。
ボクたちは、チャップリン映画を観た。


1月2日はボクのお誕生日だった。
毎年恒例でウィーン・フィルがハッピーバースデーを演奏しにきた。
ミチコちゃんから電報も来た。
ボクは、今年はマンゴーのケーキとブラックベリーのケーキを食べた。
それからガレット・デ・ロワも食べた。しっかりフェーヴをひいて、王様になった。
エセル卿はやさしいので、エセル卿のぶんのケーキもボクにくれた。

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ボルドーに帰ってきたら、また小鳥たちが餌を食べにきてくれるようになっていた。
バカンスの前に設置した落花生の脂が功を奏したようだ。
シジュウカラとロビンもやってくるけど、
とくにアオガラが、落花生が好きらしいので、たくさんやってくる。
ボクは久しぶりのアオガラで、嬉しい。
やっぱり、今までの種ボール(野鳥のえさ)だけでは、飽きたのかもしれない。
ボクだって、毎日みたらしだんごを食べるよりも、
今日はみたらし、明日は草だんご、
明日のお昼は花見団子、明日のおやつは歌舞伎団子…と変化があるほうがいい。
ああ、だんごが食べたい。


そういえば年末に、エミリーのお父さんが面白いことを教えてくれた。


小鳥の社会は、相当な身分社会らしい。
体調20センチ未満の鳥たちのあいだでは、
一番えらいのは、ゴジュウカラだそうだ。
なるほどゴジュウカラはいつも樹の幹の上で見かけるけれど、
ほとんど地面に降りてこない。





つぎにえらいのが、シジュウカラ。
その次の次ぐらいが、アオガラ。

それから色々あって、一番の下っ端が、あの可愛いロビンだそうだ。
ロビンは、他のみんなが餌を取り終わったあと、やってくる。

たしかにロビンは人間の近くでよく見かける。地面にもよく降りてくる。
ボクは、それはロビンが人懐こいからだと思っていたけれど、
かわいそうに、そうするしかなかったのだな。
ロビンは、まるでボクみたいに謙虚だ。


インターネットでひろってきた
ロビンの写真

フランス語ではrougegorge
(赤ノド鳥)

イギリス人はこの鳥が大好きらしい。


http://lunivers-des-animaux.e-monsite.com/pages/les-oiseaux/le-rouge-gorge-familier.html

とにもかくにも、2014年もまだボクはしばらく
暖かくて安心なアパートの中から
窓の外の小鳥たちをぬくぬくと観察されるおつもりです。
ボクに幸あれ、プー族に幸あれ、ついでにみなさんに幸あれ。