トゥールーズには沢山のマルシェ(市場)がある。
Strasbourg大通りの野菜のマルシェ、Victor Hugoの肉魚マルシェ、Carmesのマルシェ、Capitoleの有機野菜マルシェ、St.Serninの骨董マルシェに人民広場の野菜マルシェ… マルシェは売り手と買い手がとっても近いので、なごやか。すぐに顔なじみになる。
なかでもボクたちが一番気にいっているのは、日曜日のSt.Aubinのマルシェ。
大きな教会のまわりにトコロ狭しと沢山の市が並ぶ。ここには野菜や肉だけじゃなくって、古本やお花、お菓子もパンも服も、なんでもある。
少し前、そこでボクのお友達で陶芸家のチヅルちゃんが陶器を売るというので、ボクは興味本位で手伝いに行った。
とっても色が奇麗でしょう。通りがかったレユニオン出身のおじさんはこの色に惚れ込んで、大口注文をしていた。たしかお皿を60枚だったかな。このおじさんもとてもいい人なんだけど、それはまた別のお話。
ボクも一生懸命に売る。
「お客さん、この器きれいでしょう。ほれぼれするねぇ。もうきっとね、チヅルちゃんはこれからすごい陶芸家になるんだよ、今買わないと損するよ」
おまけにこの器は中に入れる。
へいへい、いらっしゃーい。売り子は文豪のボクだよ。今ならボクのサインもついてるよ。ボク、最近お洋服替えたんだよ。ちょっと、陶器ばかり見てないでボクの話きいてよ!
この日の売上げはお皿35枚、カップ76個、花瓶28個。
白い粉の方も好調で、ボクはうまく陶器を売ってるふりをして 世界をぐるぐる動かしていたフフフフフ。
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