ストラスブールはだんだん暖かくなってきました。メルルが歌い初めています。柳の枝が黄緑色になってきました。マグノリアの蕾がはっきり見えるようになりました。
この写真にメルルがいます。どこにいるか、わかるかな。
メルルは、歌う時は、見晴らしのいい高いところに立って歌うので、結構見つけやすい。
ボクたちは、以前は、南フランスのトゥールーズに住んでいた。トゥールーズは太陽がいっぱいで、明るくて、のんびりした、いい街だった。ストラスブールも住みやすい街だけど、太陽だけは、全然足りない。
そこでピエールおじさんが、最近、ビタミンDが足りないとうるさい。
なんでもビタミンDというのは太陽に当たることによって体内でつくられるのだそうで、慢性的な太陽不足のストラスブール暮らしでは、「デー足らん」になってしまうのだそうだ。そこでおじさんは、Dのサプリメントを飲み始めた。
ボクは、サプリメントはお嫌いだ。人工的だ。
けれどもピエールおじさんが、あんまりにもデー足らんというもんだから、ボクもだんだん心配になってきた。なんでも、デー足らんになると、体が疲れやすくなって、頭がぼーっとして、お腹が年中ピーゴロロで、目から火を吹いてしまうんだそうだ。それは大変!
そもそもボクんちは、南に背の高い建物があるので、南向きのくせに、陽がそんなに入ってこない。これではいけない!
そこで、うら暖かい春の感じられる今日、プー族は公園にデー狩にでかけました。
ああ陽の光の気持ちいいこと
おお牧場は緑
このまま、いつまでもデー補給したい。
時のすぎゆくままに この身をまかせ〜
でも、いつまでも陽に当たって、日焼けをしては、それはそれで大変だ。プー族は色白が売りですから。
そういうわけで、適度にデー補給をしたあと、プー族は家路につきました。
でも本当に、日向ぼっこは、気持ちが良かった。
サプリメントなんて、外道だ。やっぱりデー足らんには、日向ぼっこだ。春はもうすぐ。
帰りに綺麗な夕焼けを見ました。