みなさん、あけましておめでとうございます。
今年もプー族にいいことがたくさんありますように。
ついでにこのブログの読者のみなさんにもいいことがありますように。
いろんな人が、幕の内が過ぎたという。まだ十日なのに、おかしいなと思って、インターネットで調べたら、東京の方では幕の内弁当は七日までなんだそうだ。ずいぶんせわしない話だと思う。やっぱり、幕の内は、十五日までだ。なんだったら、二月まで続いても構わないよ、ボクは。
元旦は、去年と同じく大阪天満宮にお参りした。去年は朝8時すぎに行ったので、境内は空いていた。今年は朝9時近くに行ったので、もう結構人がたくさんいた。それでもまだ、押しつ押されつの人波はなかった。初詣は、朝の早い時間が、ボクは好きだ。
元日の朝はすがすがしい。
ちょうどお神楽の真っ最中だった。
ボクは、初詣のお賽銭のために、ミカちゃんに年末からずっと5円玉を集めさせた。元日は景気良く、5円玉のお賽銭をジャラジャラと賽銭箱に入れた。
境内には綺麗な廁があって、おばちゃんはそこで用を足した。廁の横には大きなお酒の樽がいくつも積み重ねてあった。
ボクが毎年初詣に来るからか、ボクのお酒も置いてあった。子曰く、ボクは美少年。
一月二日は、おばあちゃん家に行った。
おばあちゃんとおじいちゃんとお菓子を食べるので、百貨店に寄った。
ところがどっこい。二日はとても人が多かった。初売りだ。
ボクは、百貨店に、ものの10分いただけで、たいそうお疲れになった。
ボクは、福袋はあまり好きじゃない。何が入っているかわからないし、中身が見えている福袋でも、セットの中には、大抵、本当に欲しいと思っているものじゃないものが入っている。ボクは、ボクが本当にお好きなものだけ欲しい。ボクの美学だ。
二日はボクのお誕生日だった。ボクは26歳になられた。
もう26歳になったので、ボクはご自分のお誕生日や年齢を吹聴することは控えようと思っている。ボクのお誕生日は1月2日で、今年ボクは26歳になられたことぐらい、世界中の誰でも知っているから、もうあまり言うことはしないけれども、ボクのお誕生日は1月2日で、今年ボクは26歳になられました。フィギュアスケートの樋口新葉ちゃんと同じお誕生日です。1月2日です。ボクは新葉ちゃんを応援しています。
日本でのお正月、1月2日のお誕生日を過ごし、6日ぐらいにストラスブールに戻ってきた。
このリュック、じゃなくて、この手提げ、じゃなくて、このカバン、じゃなくて、この袋、復路に、とんでもない事件が起きたのだ。
ボクたちは朝大阪の家を出て、関西国際空港に向かった。車の中ではいつものオザケンで、さよならなんて云えないよという曲を聞いて、ボクは踊った。26歳だから、踊りのキレもよかった。
そして関西国際空港を出発、いちろ、ヨオロッパへ!
もちろんボクはエアプォースワンで、プー子ちゃんは徒歩で、行った。
長旅も順調に過ぎ、やっとストラスブールのお家についた...ら、
エセル卿がいない!!!!!
ミカちゃんのカバンに入っていたはずなのに、どこを探しても、いない!!!!
ボクたちは、真っ青になった。
エセル卿は体が小さいから、どこかで落ちたのかもしれない。どこかで人さらいにあったのかもしれない。ああどうしよう、もしかして飛行機の中とか、広いフランクフルトの空港のどこかに落っこちていたら、きっともう会えない!!
ボクたちはすぐさま大阪に連絡して、エセル卿が、もしかしてボクの部屋に残っているんじゃないかどうかを調べてもらった。エセル卿は、ボクの部屋にはいなかった。もしかしたら車の中かもしれない。ボクは車の中も調べてもらうようにお願いしたけど、薄情なおじちゃんは、明日見るといって寝てしまった。
その夜、ボクは夢の中でエセル卿を探した。
夢の中で、エセル卿は何人も何人も出てきた。でもどのエセル卿もちょっと違っていて、ボクは必死で、鼻の曲がった、ボクの知っているエセル卿を探した。
翌朝目がさめると、大阪から連絡があった。
エセル卿は車の中で無事確保されたそうだ。
ああああああ よかったあ
エセル卿は、ボクたちが次に日本に行くまで、おじちゃんとおばちゃんのお家で、国賓の扱いを受けて過ごすそうだ。ボクは、エセル卿と毎日お話できなくて寂しいけれど、でもまた何ヶ月かしたら会えるから、それはとても楽しみだ。そして、エセル卿がどこかにいなくならなくて、本当によかった。
無事に捕獲確保されたエセル卿(おばちゃん撮影)