こんにちは、ボクです。
6月の終わりにとっても暑い日がやってきて
7月の前半は急に涼しくなって
7月の後半にまたとっても暑くなった。
ボクはお元気です。
少し前だけど、ボクとプー子ちゃんは、パリに行った。
ボクたちは9月から日本に住むので、パリのお友達に会いに行ったのだ。
フランスに住んでほぼ10年、ずっと、パリはちょっと苦手な街だった。
特に、最初の5年ぐらいは、できることならパリに行きたくなかった。
人が多いし、街は汚いし、落ち着かなくて、なんだか気が張るからだ。
観光客はムクゲに扱われることがおおいので、観光客と思われたくない。
かといって、パリジャンのふりをするのは居心地がわるい。
ボクは今でもパリィが苦手です。
でも、パリィに住んでいるお友達は好き。
まず、ボクたちはカオリちゃんに会いに行った。実に4年ぶりだった!
ラビに再会して、カオリちゃんの息子にも会った。
カオリちゃんの息子は、ボクとプー子ちゃんの魅力にメロメロだった。
滞在時間が短かったのが、残念だ。
それからアズサちゃんと一緒に、オペラ座でバレエを見た。
久しぶりの、オペラ・ガルニエ。
見たのは、マツ・エク。
バルコニーの小部屋の席から見た。
ボクとプー子ちゃんは、お忍びで行った。ボクたちが見に来ていることをオペラ座のダンサーたちが知ったら、緊張させてしまうからだ。
オペラ座の中はゴテゴテキンキラしていた。
ゴテゴテも、ここまでくると収まりがいいってもんだ。
幕間に、ボクはおそろしいことに気づいてしまった。ボクはどうやら、予知能力があるらしい。
幕間にプー子ちゃんとお散歩をしても、しばらく経ったらバレエが再開されるということが、ボクにはハッキリとわかった。
なんということだ!
バレエが終わって、お外に出て、赤信号を見ても、この赤信号は、かならず青信号になると、ボクにはわかった。
その夜は、アズサちゃんのおうちに泊まった。夜のあとには、朝がくることも、ボクにはわかった。
ボクには、未来がわかるんだ!!
翌日は、シャンゼリゼの近くのおうどん屋さんで、美味しいおうどんを食べた。お店に入ると、お出汁のいい匂いがした。
パリよ、ああパリよ、
もうしばらく来ないと思うと、ちょっと不思議な気分だ。
最後にモンマルトルのマドレーヌ屋さんに行って、ボクのお洋服の生地を探した。アヤノちゃんも手伝ってくれたけど、見つからなかった。
そこから歩いて東駅まで行った。北駅から東駅へと続く大通りは、その昔、10年前にパリに着いたとき、歩いた道だ。10年の締めくくりのパリ訪問で、またこの道を歩くことになるとは。
このみちーはー いつかきたみーちー
あーあー そうだよー
ほうら しいろーいー とけいだいだーよー
なんと、ボクは未来だけじゃなくて、過去も見える!
Letters, Lights, Travels on the Streets
旅好き、菓子好き、自分好きのミカンズによる放浪記。
2019-07-27
2019-06-12
シャルロット、里子に出される
こんにちは、ボクです
フランスは今、とてもいい季節です。
ボクたちは毎日おいしいサクランボを食べています。
今は、さくらんぼの実る頃ですから。
ところでボクたちは、9月から日本に帰ることになっている。
そこで問題がある。シャルロットだ。
シャルロットは、ボクたちがストラスブールにやってきた年に迎えた植物だ。
それから4年間、シャルロットは、毎日ボクたちのアパートにいた。
夏になると髪の毛がたくさん伸びるので、切って涼しくしてあげた。
シャルロットは、室内でもよく育った。
さて、シャルロットは、日本まで連れていくことができない。
しばらくのあいだ、ピエールおじさんはフランスに残るけど、ピエールおじさんに植物の世話なんて上等なことはできっこない。それでどうしたものかと考えていた。
ちょうどそんなとき、ボクたちの行きつけのカフェが、植物を探していることを知った。カフェのサイトの写真を見ると、すでに多くの人が植物を里子に出しているのがわかった。ボクは、ピンときた。ここしかない。おいしいコーヒーとおいしいお菓子を作るカフェならきっと、植物の世話を焼いてくれるだろう(ケーキを焼くのが上手いから... ククク)。
そこでボクは、カフェに行ってお菓子を食べてから、カフェのお姉さんに、うちにシャルロットという可愛い子がいるんですけど、里親になってもらえませんかと訊いた。
お姉さんは、オッケー大歓迎よプーちゃん、と言った。
そうと決まれば、シャルロット送別会だ。
ロラン・ギャロス決勝の日の午前中に行われた。
ボクとプー子ちゃんがシャルロットにお別れの手紙を書き、読み上げた。エセル卿が司会と来賓役を務めた。記念写真も撮った。
ああ、シャルロット。元気でね、シャルロット。
これからも、ロラン・ギャロス決勝の日には、ボクたちは君のことを思い出すでしょう。
よく見ると、こんな感じ。
他の植物と一緒に仲良くしてほしい。
ああ、元気でね、シャルロット!
ボクたちは、帰国するその日まで、何回もこのカフェに来て、シャルロットに会いに来るよ。お菓子を食べてお茶を飲んで、シャルロットに会いに来るよ!!
フランスは今、とてもいい季節です。
ボクたちは毎日おいしいサクランボを食べています。
今は、さくらんぼの実る頃ですから。
ところでボクたちは、9月から日本に帰ることになっている。
そこで問題がある。シャルロットだ。
シャルロットは、ボクたちがストラスブールにやってきた年に迎えた植物だ。
それから4年間、シャルロットは、毎日ボクたちのアパートにいた。
夏になると髪の毛がたくさん伸びるので、切って涼しくしてあげた。
シャルロットは、室内でもよく育った。
さて、シャルロットは、日本まで連れていくことができない。
しばらくのあいだ、ピエールおじさんはフランスに残るけど、ピエールおじさんに植物の世話なんて上等なことはできっこない。それでどうしたものかと考えていた。
ちょうどそんなとき、ボクたちの行きつけのカフェが、植物を探していることを知った。カフェのサイトの写真を見ると、すでに多くの人が植物を里子に出しているのがわかった。ボクは、ピンときた。ここしかない。おいしいコーヒーとおいしいお菓子を作るカフェならきっと、植物の世話を焼いてくれるだろう(ケーキを焼くのが上手いから... ククク)。
そこでボクは、カフェに行ってお菓子を食べてから、カフェのお姉さんに、うちにシャルロットという可愛い子がいるんですけど、里親になってもらえませんかと訊いた。
お姉さんは、オッケー大歓迎よプーちゃん、と言った。
そうと決まれば、シャルロット送別会だ。
ロラン・ギャロス決勝の日の午前中に行われた。
ボクとプー子ちゃんがシャルロットにお別れの手紙を書き、読み上げた。エセル卿が司会と来賓役を務めた。記念写真も撮った。
ああ、シャルロット。元気でね、シャルロット。
これからも、ロラン・ギャロス決勝の日には、ボクたちは君のことを思い出すでしょう。
送別会の翌日は、月曜日だったけど、祝日でカフェは休みだった。
オセイサンの訃報も舞い込んできた。
スヌーピー大好きのオセイサンだ。
火曜日は、雨だった。
シャルロット送別のケーキを食べた。
そして今日、水曜日、晴れた日、シャルロットは里子に出された。
オセイサンの訃報にショックを受けていたところに、シャルロットもいなくなるなんて、よほど里子に出すのをもう少し待とうかと思ったけど、カフェがいつまでも植物を探しているとは限らない。
ボクたちは、網戸... カーテン... 幕... ドンチョウ... だんちょうの想いで、シャルロットを里子に出した。
里子に出されたシャルロット
新参者だから、棚の一番左下にいる。
よく見ると、こんな感じ。
他の植物と一緒に仲良くしてほしい。
ああ、元気でね、シャルロット!
ボクたちは、帰国するその日まで、何回もこのカフェに来て、シャルロットに会いに来るよ。お菓子を食べてお茶を飲んで、シャルロットに会いに来るよ!!
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